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[椅子の背もたれに両手を乗せ、座面を跨ぐようにして座り、ナサニエルの視線を真っ向から受け止める。]
どうしようか……
生憎と俺には特に叶えて欲しい願望はない。「会いたい相手」も居ないじゃないが、アンタじゃそれは役不足だ。
──俺はそれより、アンタ自身が欲しいな。
[琥珀色の瞳の奥に、黄金の光輝が瞬いた。]
[ローズの細くしなやかな指が、わたしの素肌を行き来する。
それは何かを奏でるかのように弾いたり宥めたり。形を変えしかし止まる事無く繰り返される。]
[夢にまで見たローズの手管。嗚呼何度契約の内容に組み込もうかと考えた事だろう。でも出来なかったのは、ナサニエルが幾ら常軌を逸脱していたとしても、この村の人間である事には変わりが無い事が、どうしても引っ掛かったからだった。]
…ぅ……
[時間の流れなど忘れたように眠っていた瞼が開く。
どれだけ時が経ったのかまるで分からないが、先程はソフィーだけだったのに反対隣に誰かいたような様子]
…俺…は……
[青い顔はやや血色を取り戻したか、前の座席にいるシャーロットがこちらを心配そうに見ている]
…大丈夫だよ、ありがとう。
先生は?
[シャロが指差す先はアンゼリカ]
……?
[わたしはいつも恐れていた。ローズへの密かなる思いから全ての破綻が起きることを。一度は捨てた表世界での平穏な日常。しかし運命の悪戯によってわたしは再びこの世界に足を踏み入れる事ができた。だから守り通したかった。胸に咲いた百合の如く芳香(かお)る恋情なんて踏みにじってでも。]
[しかしそれは先の契約時、ナサニエル自身に嗅ぎつけられ。そして今――ローズ本人にも暴かれてしまっていた。
でも良いと思った。何もかも投げ出してしまっても。それ程までにローズの誘惑はわたしを満たしてくれる。
ほら、いまだって…。
わたしの躰は彼女の指先によって溶かされる。]
ここじゃ…なに…?わたしもう…我慢できないの…。
ローズが欲しいの。だから頂戴?あなたの指を。わたしの中に――
[オクターブ高い上擦る声は、嬌態を滲ませる。我慢できなかった。中断される事も…ソフィーが寝ている二階へと移動する無駄な時間も、そして、彼女に聞かれてしまうかもしれない危惧も併せて。
しかしわたしは失念していた。ここは人の外来する酒場。いつ来訪者の訪れがあってもおかしくはない場所ということを]
「…頼む……」
[そう残して生まれて間もない「声」はまた途切れる。静かな沈黙。]
──その願い、確かに聞き届けた。
[それは悪魔の嗤い、であったか。
否、それは冷徹な獣の嗤い、だ。]
[隣で眠るソフィーを起こさないように動く。
シャロには彼女を看ていてほしいと頼み、車の外へ。
そこにいたのは翡翠色の髪をした少女─]
ネリー…さん?なんでここに…?
[彼女とは初対面ではないはず。しかし送る視線は、見慣れている者を見るというには違和感のあるものだった]
あ、は、はい。
[と、口の動きだけでヒューバートに答える。ネリーの顔から無機物的なものが覗いたかもしれない。
ネリーは自動車とヒューバートの中間ぐらいのあたりで立っている。]
[ローズマリーはステラの手を取って地下のワインセラーへと導いていく。店内には誰の姿もなくなった]
[セラーの奥に扉があり、ローズマリーはその扉をあけた]
ふぅん………
ま、あんたからは、寂しさも感じなければ、俺に対して「何かの代理になって欲しい」というものもまるで感じねぇからなァ。……そういうモンを持ってる人間の目は、もっと必死だ。縋って来るあの目は、独特の恐ろしさがある。あんたとはまるで違うさ。
[カラカラと笑い声を上げて、男は笑う。]
………で?俺が欲しいって?
勿論、「そういう意味」だよなァ?今さら違うって言うとは思えねぇ。
[ナサニエルの分厚い唇が歪む。]
面白ぇ。
あんたのその申し出、のってやろうじゃねぇか。
ちぃとばかし変則的だが……「契約成立」、だな。
[紫煙を吐き出し、煙草の先を灰皿にぐっと押し当てる。
濃いブルーグリーンの瞳に、金色の光が一筋走った。]
ハーヴェイさん気がついたのねよかった。
私、ずっと雑貨店にいたのだけど、なかなか帰れなくて…
ヒューバートさんがきりのいい所まで送ってくれるって言うからね、つい。
[雑貨店の奥で何をされていたのかは伏せるネリー。]
―酒場―
[周囲をぐるりと一周して戻ってくると、店内には人の気配がない]
あれ……?
[二人はどこへ消えたのだろう。怪訝だったが、ソフィーを抱き上げると二人と鉢合わせしないよう気配を探りながら、二階へと上がってゆく]
流れ者 ギルバートは、旅芸人 ボブ を投票先に選びました。
[セラーの奥の扉には古いあまり広くない部屋があった。
中はベッドひとつだけで、しばらくぶりに開けたために、よどんだ空気の匂いがした]
[わたしはふいにローズに手を引かれ、着る物で胸元を隠しながら導かれるまま後を付いて行く。
案内された場所は地下。開け放たれた部屋からは湿気を含んだ埃の匂いが漂っている。]
ここは…?
[わたしはひんやりとした空気に身震いをしながら彼女に訊ねる。]
──ローズマリーの部屋──
[開け放たれた窓から弱い陽射しが差し込む。
雨上がりの湿った風を受け、カーテンがひらとはためいた。]
[其処に居る筈のイアンの姿は消え、
主を失った椅子だけが、直前まで人が居た事を示すように、
ゆらりゆらりと静かに揺れていた──。]
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