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そういえば、ルーサー先生の話も聞かない。先生、元気かしら。
もし先生の身に何かあったら、リックや旦那様と同じような事が…
[私は高等教育なんて受けてない。
でも、私は根っからのヘイヴニアン、ヘイヴニッシュ、ヘイヴニスト。この街は普通の街とは違う何かがある。
エレメンタリースクールが教えた内容にごく僅かな違和感があればある。
同様に、何か触れたくないモノを持って、皆生きている事を。
胸の桜色の突起に触れる。熱い興奮で乱れきっていたのを確信する。]
…先生…。
[窓からシボレーが出発していくのが見える。
しかしそれを見送る目はいつものような優しいライトブラウンではなかった。
冷たく光るその色はどこか悲しげな、何か儚いものを見るような目。]
[でもバートはわたしの質問には答えず、隙を見ては髪を撫ぜてくれた。一瞬だけ覗かせた微笑。目尻に寄った皺がお互いの知らない年数を物語っている。
『いい男になったね…バート。でも、あなたをそんな風に魅力的に変えたのは…わたしじゃないのね――』]
[私は、ヘイヴンに残っている何かがあると言うのなら、それは繁栄とは言わないまでも、保存し、半永久的に伝えていかなければならないと思っている。
それが守らなければならないものかもしれないし、それがアイデンティファイになっているのだと思う。
だが同時に、守り通す者がそれを放棄する、或いは維持できないというのなら災いをもたらす前に、摘み取る事も選択しなければならないのだろう。]
私は…どうすれば…
[私にはもうこれっぽっちの心の余裕もない。]
>>150 >>151
[音にならない叫びが私の中を突き抜けて行った。
髪が後ろへ薙いでいきそうだ。思わず目にごみが入るのを避けるかのように目を伏せる。]
あなたは。
あなた達の望みは、何なの…?
美術商 ヒューバートは、書生 ハーヴェイ を投票先に選びました。
─森の中─
[ゆっくりと歩を進め、森の切れ目から眼下に町が見下ろせる高台に立つ。
元々少ない明かりも今は一層まばらで、闇の中では今にも消え失せそうなほど頼りない。]
[彼はそこで、待ち人を待つ。
約束を果たすために。]
[やがてバートはわたしをこんな目に合わせたギルバートの姿を探す為に席を立つ。
そして残されたハーヴェイさんとの一時。わたしはぼんやりと宙を眺めながら、自分の中の二つの感情について考えていた。]
[女として愛したローズ。その思いはとても激しくまるで燃え盛る炎のようだった。その顛末は彼女を殺し心臓を奪い、口にすることでようやく沈静化を図ることに成功する位。
そしてバートへの思い。こちらは打って変わって水を張詰めたように静かで穏やかな感情。わたしは愛人という立場を決して望んでは居なかったけれど、でも彼の家庭を壊そうとは一度も思ったことは無かった。
確かに家庭訪問先で見た溺愛さには胸が痛んだけれど。でもそれを割って入ろうとは、全く思わなかった。わたしは望んで得た訳ではない愛人という立場に、一種のプライドのような物を持っていた。たとえ後ろ指を差されようとも、気高くそして自らを蔑むような真似だけはしたくはない。これは、家庭を持つことで母になり妻になってしまう女性像から真っ向から反発して、常に女であろうというわたしの決意の表れだったように思える。]
─ 森への道 ─
[シボレーを見送った後、誰にも悟られないように外に出ていた。まるで導かれるように。
闇の中、一人歩くひ弱そうな青年に心配そうに声をかける者もあったが、その青年の顔を見たものは…]
[端正な顔に浮かぶ目は冷たい色をしていたが漂う殺気は隠せない。
尋常ならざるその雰囲気に、ある者は後ずさりある者は体が固まって動けなかった。
そして長い旅のように歩み続け、ようやっとついたその先に待つ者の名を呟く]
……ギルバート……
──バンクロフト邸・客室(ニーナ発見前)──
[バンクロフト邸での夕餉の後、食堂を飛び出したソフィーは客室に戻ると血の気の引いた蒼白い顔でベッドへと横になった。
頭の中にはヒューバートの祖父母の言葉が繰り返し甦り、首筋の疵口は熱を持ったまま引き攣れるような痛みを発していた。]
[薄い布団を被り堅く目を瞑る。
しかし声は何処までも追い掛けて来た。]
『飼い慣らせ』 『獣を』
『正しい交わり──正しい"血脈"』
『───狼憑き』
[普通ならば老人の妄想で片付けられてしまいそうな言葉達。
しかしソフィーには妄言で片付けられない理由があった。
網膜に焼きついた、浅ましく血を啜る野犬のような父の姿。
本能に突き動かされるように、血を求めていたイアン。
その"獣"を抑え込む術は、肉体を餌に行う背徳の行為。
それは正しく、血を分けた血族──"血脈"同士の"交わり"。]
[薄暗い室内で、戦慄く唇が無意識の言葉を紡ぎ出す。]
では…あの人達は知って──?
[浮かびかけた思考を自ら否定する。]
違う…。
そんな筈ない……お母さんが死んでからは
一度もバンクロフト家の招待に応じてない……。
[そもそも精神状態の不安定な父自身、外出は控えていた。
精々が自分を伴って行き着けの店に顔を出す程度で。]
私達の関係を知っているわけじゃない…?
じゃあ、あれは何の事を言って……?
[次々と浮かぶ疑問を、確認するように唇に乗せる。]
[名を呼ばれ、彼は薄く、今にも剥がれそうに脆い微笑を浮かべる。
迎え入れるように腕を広げ、夜の底に沈んだ町を背に立つ。]
──ハーヴェイ。
よく来たな。
[こめかみがズキズキと痛み出した。
まるで病がぶり返したかのように身体全体が熱を持っている。
気だるさでなく何処か高揚感を伴った熱さ───。]
気にしすぎ…かもしれない……。
普段ならこんな事くらいで動揺したりはしないのに…。
[些細な事に敏感になり過ぎていると感じる。
無用な関連付けで自分を追い詰めている。]
きっとそうだ……まだ疲れてるだけ。
色々な事があり過ぎて…落ち着かないだけ。
『もし…バートがローズへ向かう感情を知ったなら…。さすがに軽蔑するかしら?』
[わたしは同じ疑問をローズには抱かなかった。わたしには解ってる。ローズがわたしと寝たのも、彼女特有の気まぐれだろうということを。
それは同じ同性だから、同じ嗜好を持ち合わせているから解る。彼女はわたしを心から求めてはいないし、またわたしも本心の何処かでは求めていなかったように思える。
確かにわたしはローズの事が好きだった。彼女の肉体の一部を食してしまう位に。
でも同じ位彼女の事を見ていなかったように思える。言うなれば、ローズを見ながら誰か他の人を重ね合わせて恋慕していたような――]
[そこまで考えて、わたしははっとしながらハーヴェイさんの姿を探した。こんな醜い志向を読み取られたらと、不安に思っての行動だった。
しかし彼もまた何処かに行ったらしく、少なくてもこの寝室には姿は見えなかった。
わたしは彼の不在を心から感謝し、深く深くため息を吐いた。]
[広げられた腕に戸惑いもなく、吸い込まれるように近づき、虚ろな微笑を向ける]
来た……
[自分を散々苦しめていた彼の気配。しかし今は心地よさすら感じる。
ゆっくりと手を頬に滑らせながら]
…やっと…会えた……
[自分を宥めるような声音。
静寂の室内に暗示のように響く。]
ポーカーフェイスを思い出しなさい…ソフィー。
秘密は、永遠に秘密のまま。
もし何かを知っている人がいたとしても──、
知らない顔をしていればいい。
そうすればなかった事になる。
それが私達がここで生きて行く為の、術。
何時までもずっと……、二人きりで…。
ねぇ、そうでしょう……?
だから早く帰ってきて、お父さん……。
[呟いて瞳を閉じ、しばしの間、強引な眠りへと──。]
新米記者 ソフィーは、書生 ハーヴェイ を投票先に選びました。
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