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………ここでいいか?
[ナサニエルは、ヒューバートを1階の小さな部屋に案内する。]
ここ、俺の祖母さんが生きてる時に使ってた部屋なんだって。
[ほんの少し埃のにおいが残る部屋に、ヒューバートを入れた。
小さなベッドの枠、小さなテーブル、ミシン。小さな本棚には、たくさんの手芸の本。]
俺の祖母さん、足が悪かったから……2階に元々部屋があったらしいんだけど、1階のこの部屋を改装して、こっちの部屋に住んでたって話。
[どの選択肢を変えれば、全てが上手く行ったのだろうと私は考えた。どうすれば、道を違う事無く幸福で居られたのか。
私がパパとママの娘である事が変えられないように、ハーヴの両親も、ユーインと双子だった事も変えられない。パパが私を溺愛したように、彼が虐待されて育ったと言う事実も変わらない。
…ギルバート。
ああ、せめて琥珀色の瞳を持つ──人狼。
厄災の元凶である彼が…──彼さえ訪れなければ。]
[無意識に、右手の中指と人差し指がぴくりと動く。
脇の下に吊り、ジャケットに隠した自動拳銃を意識に置く。
突然、あの男が飛び出してきたなら、瞬時に抜き放てるように。]
『いや――』
[屋内で間近といっていい至近距離ならナイフの方が適切に対処できるだろうか。
だが、あの男が“人狼”と呼ばれるもので伝承通りの力を持つ者であるならば、到底太刀打ちできるとは思えなかった。
冷たい汗が背筋を伝う。]
――悪いな。
[ナサニエルに一階の小部屋に案内され、私はともかくも一旦は安堵の吐息を漏らしていた。
あの男の気配は今は少し遠い。]
お祖母さんか……
……思い出の部屋だな…
[不思議と安らぎを感じる空間だった]
[獲物を待ち伏せする獣のように気配を希薄にし、ヒューバートの動きを探ることに集中する。
廊下を歩く足音。声のトーン。衣擦れの音。
それらの音と二人の気配は、ここではない、別の一室に入っていく。]
私、ハーヴが前にアトリエに置きっぱなしにしていた絵。
好きだったわ…。
『記憶の固執』じゃなくて、もっと前の。
色が少し変わった風変わりな絵…──。
[私は過去に帰りたいと願いながら言葉を紡ごうとして、重ねるようにハーヴから最後に告げられた言葉に耳を疑う。]
…人狼?
あなたも……。
じゃあ、私を食べなかったのはどうして。
[ギルバートが訪れなければ確かに平穏無事な生活が続いたのかもしれない。
ただ自分の中に狂気は確かにあった。姿を見せないだけで
兄を自殺させたことも、約束を交わしたことも全て事実。
ギルバートはきっかけに過ぎない。
確かに突然現れ、勝手に血族だの同族だの突きつけて自分を人ならざるものに導いた彼に恨みを持たなかったといえば嘘になる。
しかし彼は…確かに望みを叶えてくれた。
それだけは自分の中で動かない事実だった]
一人暮らしだと、どうしても生活が不規則になるからなぁ。
[昼夜逆転、というナサニエルにそう云って、少しだけ微笑む]
ナッシュも、そろそろいい嫁さんでももらったらどうだ?
……と、ひょっとしてあの娘が来るようになってその必要はなかったりするか?
[饒談を二つ重ねれば、気持ちの落ち着きも普段とはさして変わらぬまでに戻っていた。今度は、ちゃんと笑顔を浮かべることができた]
流れ者 ギルバートは、美術商 ヒューバート を能力(襲う)の対象に選びました。
………いや。
俺は結婚する気はねぇし。
自分一人食わせるのもままならない状態ってヤツだ。まして嫁なんて。
それに、ネリーはただの客だ。来るなり家を掃除するようなヤツだけどな。家政婦やってる女って、えてしてあんなモンなのかね。
[淡々と答える。]
俺の絵…何を置いていたのか忘れてたなぁ…
アトリエ、家みたいに通ってたから……
[言外に、バンクロフト家こそが安らいだ場所だったのだと伝えながら]
あなた「も」…?
君は…?
[シャロの問いかけに理解できないというように問い返す。
そして次の問いには]
…まだその時は…人を食いたいとは思わなかった…。
それに…あの時の君が…肌の白と血の赤でとても綺麗で…傷つけられなかった……
[話はなにか、と問うナサニエルに真面目な表情に戻る。
やや身を乗り出すように、ナサニエルに向かう]
なあ、ナッシュ。
単刀直入に訊く。
生前、シャーロットがここを訊ねてこなかったか?
[ナサニエルの感情の動き一つ一つを見逃さぬよう、その双眸を注視した]
[瀕死にならなくとも、私は何処かで目覚めたかもしれない。私とパパは、ギルバートが訪れなくとも、道を踏み外してしまったかもしれない。
──…私は敢えてその可能性を全否定したいと思う。
けれども、目の前のハーヴは。]
私、ハーヴは。
ハーヴは私にキスをしてくれたけど、既に誰かのもので…──私には手の届かないキラキラした宝石みたいな物なのかなって思ったの。
[ギルバートが現れても、現れなかったとしても。
それは変わらなかったような、気がしてしまった…──。
わたしはそれを、何故だかとても悲しいと感じた。]
……ああ、ちょっと待ってろ。
[そう言うと、ナサニエルはキッチンへと向かう。ギルバートの姿を横目で見ながら。]
ネリー。そこに紅茶あったろ。
そう、それ。取って。オレンジフレーバーのヤツ。
それから、ポットはそっち。
[そう言いながら、ナサニエルはライターに充填するオイル缶を手にした。]
[程なくして、ナサニエルは部屋に戻る。それと同時に、ネリーがオレンジフレーバーの紅茶を持って現れた。]
…俺は…シャロのこと、好きだったよ。
初めて先生の家に行った時からね。
大事に守ってあげたい子だった。
[語る言葉は全て過去形]
でも…ごめんね。
俺は約束を守らないといけなかったから。
それに俺はそんな風に言われるほどいい人間じゃ…ないんだよ。
[約束……自分も死んだ今となっては意味を成さないのだろうけれど忘れることだけはできなかった。そしてそれを違えることも]
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