情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
流れ者 ギルバートは、書生 ハーヴェイ を投票先に選びました。
─回想・ナサニエルの家2階寝室─
[彼は一方的に「会話」を打ち切ると、万が一にも未熟な忌み子たちに洩れ聞こえないように念入りに自分の「声」を遮断した。
変化したての「先祖帰り」に、「口を閉ざした」自分の独り言が聞き取れるとは思えなかったが、用心するに越したことはない。]
[椅子を窓辺に置き、開いた窓からぼんやりと雨の止んだ空を見る。雲は多かったが明日には晴れるだろう。
この家の鏡台から失敬した、甘い匂いのするリトルシガーを咥え、火をつける。
勿論彼に紙巻煙草とリトルシガーの区別などついていない。大体喫煙習慣自体、ごく最近知り合った男からこのスタットソン──カウボーイハットと共に貰ったものなのだ。
そのまま吸い込んで……噎せた。]
……甘い。
[顔を顰める。]
[ナサニエルはまだベッドの上で眠っている。身体を丸めて横たわる彼の表情は、意外に安らかだったが、何となく普通の情事の余韻とは違うものに浸っているような気もしなくもない。
その上に屈み込み、汗で顔に張り付いた髪を指で梳き、少し開いた口の端に口接けた。]
[身支度はとうに終えている。テーブルから置いてあった帽子とレインコートを取ると、部屋を出た。]
[ローズマリーは慈しむようにステラを攻め立てた]
[彼女の奥の奥まで探り、引っ掻き、掻き混ぜ、こすりあげた]
気持ち良さそうね、ステラ。
[ローズマリーは片手でステラを嫐りながら、もう一方の手で自らの中心に刺激を与えていた]
冒険家 ナサニエルは、見習い看護婦 ニーナ を投票先に選びました。
―ナサニエル自宅・1階書斎―
[男は目を見開き、窓の外にいる青年を見つめている。]
まさか、ユーイン………
[彼が口にしたのは、かつての「契約」相手の名前。いや、だがおかしい。確か彼は3年前に自殺したはずだ――多分、3年前あたりに。ならば、昨晩からの幻覚が未だ残っているのかと思い、男は『今日は忙しいものだ』と思った。]
『いや………待て。待てよ。
もし目の前にいるのがユーインの幻覚なら、俺がひとりでこんなことヤッてんのを見て怯えたりするか?むしろ、弱み見つけたとか言って喜んだり、或いは自分がヤッてやるとか言って、俺の都合なんざお構いなしに部屋に入ってくるはずだ……』
[ましてや、この書斎にはユーインはおろか誰も招き入れたことがないからなぁ…と、余計なことまで頭を過ぎった男の口から、言葉が零れ落ちた。]
ユーイン………
…………………じゃ、ねぇよな?
─回想─
[この町にどれほどの「血族」が居たか定かではないが、彼らの上げる思念のノイズが消えゆく速度から、忌み子達が町にもたらした災禍の大きさが分かる。
たった一人の「先祖帰り」でも、備えのない人間が対峙すればその帰趨は明らかだ。]
『──見つけ出して、』
[「口」を閉ざしたのはこの決意を知られぬため。]
[目覚めた時、私はつめたい暗闇の中にいた。
此処が何処かはわからない。
遠くで五月蝿いほどに鐘が鳴る音、続いて悲鳴と火の付いたような赤児の泣声が聞こえた。
話し声が聞こえる。
聞き慣れた言葉では無い。
ふだん私が話すのとは違うイントネーションの英語。
車輪が軋む様な音。
私は何処にいるの? 夢を見ているの?
其処にだれか居ますか?
私は声を上げようとして口が聞けない事に気付く。
指の一本すら持ち上がらない。
私は恐慌状態に陥り叫び声をあげたい衝動に駆られる。]
[それからどれ程の時間が経過したのかは分からない。
私は夢を見ていたような気がする。
空高く舞い上がり、見慣れたヘイヴンの町を俯瞰するように望む夢。世界は夜だった。何故か町にはひとつのあかりもなかった。]
[空を舞っていて、其処がヘイヴンであると言うのは錯覚なのかもしれない。私が浮遊感を味わっているが故にそう感じているだけで、結局はずっと暗闇のままなのだ。
泣きたいと思ったが当然のように涙は出なかった。
そして私の意識は其処で途切れた。]
[ 「………………………。」 「 」 「 ……── 」]
[今度は、誰か低い声の男性が、囁くように祈る声で目が醒めた。]
[闇の中に青い燐光が浮かんでいる。
何か台座のようなもの。その上に黒く大きな塊があり、丸く小さな燐光は塊の上に漂っているのだ。光の向う側には、石造りの灰色掛かった壁面。
私はようやく、視界が出来た事に安堵する。]
[…此処は何処なのだろう。]
[…あの光はなあに?]
[その光のいろは青であるにも関わらず、何処か懐かしく温かい。
私は手を差し伸べようとして、黒い塊が台座に横たえられた良く見知った人の身体であると気が付いた。
──…ルーサーさん…牧師さま。
声をあげようとするけれど、やはり私の口はこわばったまま言の葉を紡ぐ事は無く。けれども、青い燐光は私に答えるようにユラユラと揺れ、 冷たい台座に横たわるルーサー・ラング牧師その人の身体を仄かに照らし出すのだった。
<ソサイエティ>
と言う聞き慣れない言葉が聞こえた気がした途端、私の視界はまた完全な闇に包まれた。]
[と。思いに耽った後、]
あ、こうやってふかすと意外と……
[大分吸うコツが分かってきたのか、紫煙をくゆらし、闇に沈んだ町を*歩き出した。*]
[…夢を見ていた。
今度は明確にそれを私は夢だと自覚する事が出来た。
何故なら、夢の中の私はまだ14歳だったから。
父と海へドライブへ出掛けた懐かしい記憶。
果てしない水平線を純白のロメッシュで永遠に追うかのように駆け抜けた。夢の中で14歳の私はずっと歌い続け、そして顔を見合わせては笑い声をあげる父と私はあまりにも幸福で、鮮やかな水面の反射と輝く陽光のキラメキの中で、今にも消えてしまいそうだった。
ああ、世界が終ろうとしている──。]
[暗く冷たい石造りの室内。
天井にある小窓から二つの青い光が舞い上がり、空へと向かおうとしている。
それらは青と言っても、 ルーサー・リチャード・ラング牧師の遺体の上で揺れている光よりも随分と白い。すでに何かが変質してしまった後──である事を示しているかのように。
──…行ってしまうのね?
私は理解する。おそらくあの二つも見知った<誰か>なのだろうと。そして、彼等とは永遠に再会する事は無いのだと。]
ハーヴェイ……だったか?
あの「声」の主の名は。
声を遮断した以上、こっちも向こうの居場所が分からないということだ。
まず居所を掴むのが先……となると。
[あの雑貨屋がパッと頭に浮かんだ。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新