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― 電脳世界<Utopia>/closed:tower garden ―
そうそ。心配ないならいンのよ。コットちゃん。
なんでもいい?っつっておいちゃんに渡せそうなものならね。
[ぐるりと目をまわしておどけてみせる。
義体やAIに関することなら仕事柄いくらでも便宜が図れるだろう。だが、この状況下では、かれがより切実に必要とするものは別にあるのだろうか?]
[地図をしらない様子だった少女AI/今は知っているとは知らず]
光点ガ眠ラナイ者ヲ映スノナラ。
映ラナイ起キテイル者ヲ壊セバ、破壊ハ止マル。
ソレヲ恐レテ――犯人モ己ヲ映スカ?
[犯人を壊し(倒し/殺し)てもUtopiaの崩壊が止まる保証はない]
[だが]
魔窟ヲ脅カス者ニハ、報復ヲ。
["黒"の人格が選択するのは、破壊と報復]
[ヒュノプスの解除と同レベルのはずのそれが、*優先される*]
Underに行くなんていけない者がする事だよ。
V.Cには、Underとは無縁だろうけれど、ね。
セキュリティ上、企業の者がUnder領域の情報を得る事は大切だろうけれど。
[ちらりとメイを見る。]
少しビジネスの話をしようと思う。
[ヴィンセントに微笑み、]
Vincent Caroなら可能な事だよ。
[当たり前だが、何らかの必要に応じてPGMを促進して作製する為の、汎用PGMは未だ顕在したままだ。]
― 電脳世界<Utopia>/closed:tower garden ―
内緒の話かい?
[トビーの言葉に、好奇心に瞳が瞬いた。]
ビジネスの話ってことはいい子紹介してとかそんなうふんあはんな話じゃないってことだァね。
[先ほど収集した光の枝は、二重の蛇となり絡まっては枝となり、花を咲かせてはまた散るビジョンとなって水槽の中を泳いでいる。]
── 現世<Mundane> / 西部・マーシュ邸近く ──
[Utopiaから戻ったセシリアは、運転を続けながらも虚脱したようにシートに倒れ込んだ。
目元を覆うシールドを手動で解除し、両手で目元を覆う。
無力感とこみ上げる笑いの衝動に身体が震えた。
両手はすぐに滴る透明な液体に濡れ、ボディースーツにも水滴を散らせた。]
まるで集団自殺だ、アレックス。
──何故、私が戻るのを待てない。
[それでも、セシリアはすぐに、ダウンロードした映像データを手元で開いた。だが、そのデータは繭(コクーン)内の惨状を伝えるばかりで、肝心の下層領域への集団殺戮用のPGMに何が選ばれたのか、またそれがMasterの指示なのが、自殺前の信者たちの自爆行為なのかが分からない。]
おそらく、Masterは──ベッドから起き上がれないのだろうな。
指示も出していない。
否、そうだと私は信じたい。
嗚呼、Masterの元へもどるのが、恐ろしい。
私は、彼の死期が近い事も知っている。
― 電脳世界<Utopia>/closed:tower garden ―
さてさて、トンビちゃん?
おいちゃん、かわいこちゃんを二人待たせてるぅのよ。
実は、あんまり長居したいとこじゃねェの、ここってものはさ。
汗だるまの酢臭がするのね。
[すん、と鼻の頭には皺が入る。現実世界の匂いを嗅いだようだ。]
楽園からはいつか追放されるのよぅ。失楽園てね。
そろそろ話の本筋を切り出してちょぅ。ちょうちょう。お蝶婦人。
[水槽の中は、いつしかゴボゴボと泡を吹き、澱みが上がってきている。
傍らに倒れ伏した少女をマリオネットのように抱き上げた。]
── 現世<Mundane> / 西部・マーシュ邸近く ──
[くぐもった嗚咽の声は、歌うようにうつくしい小さな笑い声に変化する。
そして、セシリアの身体が震えるのに合わせて、オーキッドパープルに透ける髪から、徐々に色素が抜けて行った。髪と同様、光彩の色も無くなって行き──血のルビーが透けてみえはじめる。
セシリアの外見は、1分とかからずまるで元からアルビノであったかのような色合いに変化した。]
…──
[心無しか、しろさを増した指先で、セシリアは地図の赤いドットをなぞり。
教団を最優先するPGMから成立しているはずのセシリアは、何故か、車の行き先を、東部にある教団のゲートへ向かう大きな道路から、最寄りのドットが示す場所──マーシュ邸に変えた。]
― 電脳世界<Utopia>/closed:tower garden ―
そいつは随分と高いお代だ。
お代は見てのお帰りよぅ?
まったく、ぼったくりのボッタクル商店ってものはさ――
[肩を竦める。]
冗談はよしこちゃんよぅー おやつあげないわよ!
ああ。全くね――僕は俗物だから。
[これは、メイにも聞こえるように。]
あのシガレットは悪くなかったけれど、
香りにスパイシーさを加えた方が好みだった。
── 現世<Mundane> / 西部・マーシュ邸 ──
[マーシュ邸のうつくしいガラスの庭に、
透けるような白色の髪、ルビーの瞳の少女が、白いボディスーツの上に褪せた赤色のマントを風にたなびかせ──たたずむ。
解放された小さな窓から、器用に身体を折り曲げ──セシリアは容易に中に滑り込んだ。]
― 電脳世界<Utopia>/closed:tower garden ―
本気かい?
[心底可笑しそうに笑って、少女を抱いているのとは反対側の左手を大きく開いた。
好きなようにすればいいとでもいうように。]
だが――
君が本当の本気なら、今の状況がわかるというものだろうけれどね。
― 電脳世界<Utopia>/closed:tower garden ―
タネを全部明かしちゃ、マジックショーの意味がないよ?
[それを、トビーがハッタリと受けとめるのか、真実と受けとめるのかはどちらでも構わなかった。
ふと常とは異なる一面を覗かせたかれが次になにを為そうとするのかに興味が注がれている。]
かわいこちゃんを二人部屋に入れずに待たせてある。
二人はどこでどうしているのだろうね――?
おいちゃんに黙ってえっちなことしてたりして。いやんばかん。
― 現実世界<Mundane>/西部区域:マーシュ邸:書斎 ―
[マーシュ邸のサーバーの前に双子が行儀良く並んで座っている。電脳での状態をモニタ上で確認してはいるが、ケーブルを接続してはいない。非常時にはすぐに接続できるように、準備が整えられていた。]
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