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狂ってしまう…? じゃあ私は…?
[私は酷く自分の身が心配になった。そのような通過儀礼はまだなのだろうか。これからなのだろうか。]
お前は……今のところ大して変化してないが、同時に悪い兆候も見られない。
中途半端に覚醒した場合は、多種多様でそれこそ本人次第なんだ。
お前が衝動に屈しなければ、それほど酷いことにはならない。
だが、前もって言っておくが、どうもお前は完全に覚醒できないような感じだな。血が薄かったんだ。
[途惑ったようにこちらを見ているネリーを腕の中に抱き込んだ。
間近でその瞳を見下ろし、悪戯っぽく嗤う。]
拒む気はあるのか?
[まるで何かに取り込まれてしまったかのような感覚がネリーの中に広がる。見上げると人懐っこそうなギルバートの顔。]
拒む気は…拒むだなんて…その…
[言いよどむネリーの耳に唇を寄せ、熱い吐息を吹きかけながら囁く。]
拒む気がないのなら……いいんだろ?
[濡れた舌先で耳の縁をなぞる。]
[甘い言葉に甘い息を優しくかけられ、思わず体を捻る。目を片方だけ閉じる形になる。]
そ…そんな、困るわ…っ
[場所が困るのか、受け入れるのを拒んでいるのか、不明瞭にネリーは答える。]
どう困る。嫌ならきちんと具体的に言わないと、止めてやらないぞ・・・
[耳朶を口に含み、軽く舐る。舌を時折耳孔にも潜り込ませ、耳元でピチャピチャという卑猥な水音を立てる。]
さて。お勉強の時間は終わりだ。
俺が教えて欲しいのは、「ハーヴェイ」の居所だ。
あいつは今何処に居る。自宅には居ないようだったが。
お前、何か知らないか。
そのっ人が見…いいえ、旦那様にみ…ひゃぅっ
[両手で一度ギルバートの腰のあたりを掴んだ。そのまま引き剥がしにかかろうともしたが、今後の期待感もどうしても頭をよぎる。ネリーは結局それ以上の力を出す事ができなかった。]
は…ハーヴェイ?
[思考が鈍りながら考えた。アンゼリカで一緒に自動車に乗った時の──あの男]
そ、それは…あんっ。
さあ……続けて欲しいのか?止めて欲しいのか?
はっきりしろ……
[耳を弄りつつも手を下ろし、ネリーのスカートをたくし上げようとする。]
[二つの大きな三つ編みがさらさらと肩や胸を流れていく。
抗議の喘ぎを漏らしながら、小さな悲鳴が吹き零れた。]
す、好きにすればいいわ……
本当に好きにして良いのか?
[面白がる声音。]
だが、イイ子ぶって耐え忍んでるフリってのは感心しないな……もっと正直にさせてやろうか。
[ククク、と喉を鳴らして嗤った。その瞳には確かに嗜虐の色が浮かんでいる。]
い、イイ子ぶってるのはあなたこそ…じゃないの?
でないとわざわざこんなトコロまで来ないわ。
[スカートをたくし上げられても抵抗しなかった。
乱れたスカートからのぞく太ももが悩ましい。]
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