情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[黒革の質感が流体に転じ、伸張して手首から肘の手前まで這い昇る。おぞましくそれでいてどこか懐かしい、闇の右手。
初老と思しき男性の慇懃な声が、辺りの空間を震わせた]
『――お初にお目通り致します、各々方。私は此方(こなた)に使えるAI――"The Right-hand of Darkness"。左記を以って固有名(パーソナル)と致して居ります』
――自己紹介なんていいから!
――設定がおかしいのかな。
[ぼやくように呟いて目を閉じる。ヒューバートの垂れ流す屑(トラッシュ)群は局所的にとは云えど街路(トラフィック)を阻害していった。足首からじわじわと泥沼に沈み始めていく感覚にとらわれる]
[意識を失いかけながらも、いつもの習慣が先刻取り込む事が出来たHarveyのエネルギーを義足の先に集め、転移し攻撃して来るLutherの方へ飛ばした。
Harveyは光速で移動して行くが──。]
もっと別の場所へ──移動出来れば。
[突如現れたその黒衣のプログラムの伸ばした手がherveyをかすめる。
だがそのままスルーし、少年の体ごとその遥か先を目指して駆け抜ける]
[刹那、ふわりと体が浮く。lightningとは違うベクトルが加わる]
これは・・・・・・ !?
[その力の主は少年だった。それに気がついた瞬間、緊張の糸が切れたように*意識が薄らいでいった*]
[ひとつ、ふたつ。体内に満ちた青を心に数え、唱える]
――"Solitaire"の問いに気づかぬ種子は根付くことなく。
――"Solitaire"の問いに捉われる種子は芽吹くことなし。
――ならば汝、浮雲の如く消え失せよ。
――現実は流れ逝く("Flow-real").
[ふくらはぎまでを覆う泥濘を弾き飛ばすようにその場で跳躍。自らに施した優先処理ループが外部トラフィックの干渉を拒絶する]
[睛を眇め、片頬を緩めただけでGeneが放ったHerveyのエネルギーを回避。Herveyに迫りながらも、別プログラムが起動するのを視て警戒をする。]
[一瞬のコマンド実行でデータ生成。
数ミリ秒だけの存在を許された足場を造りだす。
足がかりを得て再度跳躍、崩れたアーケードの天蓋に着地した]
……いけない、ごめんね、ラッセル!
そうだったよ。あなたが居るのをすっかり忘れちゃってた。
どうしよう? 此処では止した方が、いいのかな?
[逆さまに直立し、少女にとっては頭上にあたる二人を見比べた。尋ねる口調は外見相応の少女らしい素直さで響く]
[意識を失う途中で聞こえたのは何故か、耳慣れたJackと同級生の彼女の声。]
【Spade - Queen - Pallas.
…ぼくの知恵の女王は彼女なのか?】
[頭の奥で響く声の指示に従い、胸がはだける事にも気付かず、仕込んであった黒い球形の装備を心臓のすぐ横から取り出す。そして移動中のHarveyの足が触れる位置へ置く。
●球は◎拡大し、七色の光が渦巻く2M直径ほどになり、HarveyとGeneはその中へ吸い込まれる様にして消えた。]
[スケールフリーネットワークで十分に良い。Harveyがどこか別の移動先を選択出来るなら、linkを辿って移動する事が出来るだろう──何処かに。]
[何処へ移動したのかは分からない。
Geneも一旦*意識を失った*。]
…ちょ!!
[流石に耐えられず、黒猫の姿にダウングレード。]
なんとか多重プロセス止めねぇとっ!
[アスタリスクの金平糖が弾け、アトランダムにコードを上書き。]
……した、どうした?……は、まだまだイケ……。
[現実世界において、重力が過度に強くなってしまったら?
そういう世界を想像してみるといいだろう。]
[具体的にレベルを説明すると、ノーマルスペックの
プログラムであれば、指一本動作しないくらいの
ストレスを発している。ただし、Hubert自身への
ダメージは、かなりのものとなるだろう。]
[仮想体を維持しきれず黒猫の姿に堕した少年の叫びに、こくりと頷いた。見つめる瞳をラッセルからヒューバートに移し左手を掲げる。
真紅に光る刃を形成し、示す]
そうだね、止めないと、ね。
私もまだ大丈夫、だけど――"Right-hand"?
『――いつまで悠長に構えているのです』
申し込みを断るなら、きっぱりしなくちゃいけないよね。うん。
[天蓋からぶら下がったまま内部で走る"Solitaire"を解除。途端に外部トラフィックが流れ込む。奔流となったシーケンスの処理を全て執事に任せ、仮想重力を背にして一散に降り落ちた]
――汝舞い踊る屍の如く。
――"La Danza Macabre".
[落下と斬撃の間には一瞬の遅滞も無く、着地してバックステップ。ヒューバートに向けて再度突きかかった]
[対象の想定座標に刃を突き込みそのまま捻り入れる。半回転した刃先に全身のバネを乗せ、脇腹から肩口へと切り上げる――だがその動作は抵抗の無さに空を切った。
視線を上げてみれば既にヒューバートの姿は無い]
……何処かへ転移、したのかな。それとも、まだこの近くに?
……あ。ラッセル、は――
[眼球の動きだけで周囲を観察する。全身に鉛を流し込んだような重い疲労感が詰まっていた。少年の名を呼んで一歩、踏み出した直後。視野全域に白いフラッシュバックを感じ、感覚を喪失した]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新