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やはり女の方が安定しやすいのか。
[小さく呟いた後に、]
急に力が強くなったり、普段聞こえなかった音が聞こえたり、遠くまで物が見えるようになったりも無いか?
旅芸人ですか。旦那様も若い時はそういう苦労された頃が、
あっ───
[顔が不意に近づく。思わずごく少しだけ背を反らす。]
あまり大きな「声」は出すな。絞って俺だけに聞こえるように調整しろ。
最初は難しいかも知れんが、やってるうちに段々慣れてくる。
内緒話をする時に声を小さくするのと同じ要領なんだが。お前には難しいか。
[私は一瞬だけ視線をそらした。見覚え聞き覚えがあるか思い出そうとした。]
音…じゃあ、この音は普通の音とは違うの…? 誰でもというわけでもないの…? 目は…言われてみれば夜目はいつにもまして利いているかもしれない…あんなにはっきりと見えたのは初めてだったもの。
力は…わからない…
い、いえ…
[『ギルバート』の指す「声」はおおよそ掴めていた。これまで自分の中を飛び交いあった「声」から、どことなく確信めいた自信があるにはあった。]
[ネリーの答えを聞き、少し考えるような落ち着いた響きに変わる。]
……部分的にしか血が覚醒しなかったのかも知れない。そういう例は良くある。
[ギルバートの息がネリーにかかりそうだ。水晶玉のような瞳。ネリーは引き寄せられそうだ。]
や、そんな私に興味があるだなんて。からかわないで下さいよ…
[今日あった彼の発するフレーズには私にとってあまりにっも知らないものが多すぎた。しかし本質は何を問うているのかははっきりと理解できた。]
その…覚醒するともっともっと大きな何かがあるのですか?
からかってるつもりはないな……
気付いているかどうか知らないが、お前にはある種の人間を引き寄せる魅力がある。
それになかなかの美人だ。
[眼前で囁く。琥珀色の瞳が愉しげに踊った。]
覚醒すると……簡単に言えば、肉体的に強くなれるな。普通の人間では叶わないくらいには。
ちょっとした怪我では死に難くなるし、病気も殆どしなくなる。
ただし。代償がある。
[ネリーは『ある種の人間』と言う言葉に。に動揺を覚えた。嗜虐的、変質的あるいは攻撃性の高い人間を呼び寄せる何かが自分にあったからだ。
翡翠の瞳がゆらゆら動く。]
あの…それってつまり…どういう…
「血が目覚める」ということは、肉体が作り変えられていくということだ。
その過程で、精神的に著しく不安定になる。
衝動的になり、攻撃的になる……色んな欲望が抑えられなくなるんだ。
え? そういう──
[ネリーは腕を掴まれた。暴漢に襲われる時は抵抗するならいつもこのタイミングだったが、何故か逸してしまう。ギルバート自身に興味があった、と言うのは甘えだろうか。]
それから、こんな「声」が聞こえてくるようになる。これも落ち着かなくなる原因のようだ。
近くに同族がいなければ問題はないが……居た場合、大体皆混乱するな。
全くない感覚が加わるからかも知れない。俺には分からんが。
[私はハーヴェイが自分に落とした冷淡な口づけを思い出した。あれも単にそうなのだろうか。
そしてギルバートの腕力、これも血の目覚めなのだろうか。]
は、はい。
大体人が変わったようになる……
そこを乗り越えられればまた元に戻るが、殆どそうはならない。
変化の過程で狂ってしまう。
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