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逃ガサナイ。
[辿り着いた先、緑の髪の女性へグリフォンが鋭い爪を薙ぐ]
[恐らくはタイミングの問題を、鈍った思考(メモリ)が誤判断]
[ストレス発散/八つ当たり的攻撃を黙って受ける者はいない]
[やがて美女は竜へと変わる/Bahamūtへのモーションチェンジ]
[黒の瞳孔がキュルリ開き]
[薄く開かれた口/漆赤の裂け目が笑みを象る―――哄笑]
この世界に、慣れちゃったんじゃない?
終わることのない生と、住むのに便利な環境。
それが、自然より大事なものだった。
このメガロポリスより外の自然に、一度触れてみたらいいのよ。
なんて言ってるあたしも触れた事ないけどさ。
[ゴーグルをずらし、レンズを通してみれば、拡大された自然が、すぐ傍にあるように]
AIにとっては、自然はない方がいいのかもだけど。
―― Under/"Scavenger's Nest"(廃棄領域/"ねぐら") ――
[承前>>]
[飛び込んだ先は荒涼とした平原だった。凡その当たりをつけて転移を繰り返す事数回。男は目的の座標(アドレス)に辿り着いた]
なンかまあ……久しぶり、って感じだな。
結局戻ってきちまった、って気もするが。まあいい。
≪――insomnia,outsomnia.(眠らず屋と眠り屋)≫
[スクラップの山に偽装された隠れ家(セーフハウス)。キイワードを唱えると鉄クズと化した廃車のドアが開いた。"Scavenger's Nest(廃品回収屋のねぐら)"へと足を踏み入れる]
さて――続きを始めるとすっかな。
下は、下。同じように自然もないけど、でも、上よりは人間らしい、と思うよ。
[階段を駆け上がる。双眼鏡の役目を果たすゴーグルを通し見た世界は、緑で]
うわぁ。
[慌てて、ゴーグルを額の方へ押し上げる]
あたし。
生まれてくる時間を何世紀か間違えたみたい。
なんか、本能の部分で、あそこに行きたいって訴えてる気がする。
[数本の裂け目が刻まれた漆黒の足元には、首のない竜の巨躯]
[―――そして千切れた漆黒の腕、砕かれた魔獣の残骸]
[残る腕が竜の首を奉げ持ち、その切り口に漆赤の舌が伸びる]
[電撃の残滓が獰猛な竜の首/美女の首の残像を垣間見せていた]
イイ身体(データ)ダ。
[舌には0と1の光砂で刻まれた魔法陣が煌く]
[黒目は閉じられ、半ば恍惚めいて]
[食い千切られた漆黒の腕すら、惜しくはないというように]
―― 現実世界<Mundane>/空中庭園 ―
ここが進化の最終点とは到底思いきれないけれど。
[小川のせせらぎ。透明感のある川の下、小石が宝石のように煌いている。綺羅綺羅と、プリズムのように。]
慣れてしまえばどんな所でも素晴らしい。
退屈が幸福とはよく言ったものだよ。
嗚呼、ディストピア。
[軽口。自分より前に飛び出していったメイの後を追い、少し後ろに立つ。
小川の冷たい水に、一頭の白い馬が口をつけている。]
競争するかい?
あそこに遺伝子操作で生まれた一角獣がいる。
[傾く陽の光を浴びて、楽しそうで憧憬と興奮に満ちた表情のメイにそっと囁いた。]
── 現実世界<Mundane>/南部・電脳街(マシンルーム入口) ──
[>>64ヴィンセントは、情報収集のためにUtopiaに潜るつもりなのだろう。続いてダイヴすれば、「下手なUnderの不法PGMよりも、癖のあるPGMを見る事が出来そうだ」、とセシリアは思う。
だが、マシンルームの内側、並ぶモニタ群の吸い込まれそうな黒色に、セシリアはひとつのメッセージを思い出した。]
──…・あ。
【あの空中庭園のステーションにある、巨大モニタに映ったメガロポリス機能停止時に映ったヴィジョン。それに、《True end...PASS:REINCARNATION》と言うメッセージ。】
[ヴィンセントの後ろ、セシリアは店の入口でピタリと足を止める。]
[必要なデータと不要なものの選別/別ルーチンを加える]
[解析を終えたアーヴァインへの攻撃PGM残滓データとの比較]
―――フゥン、アーヴァインヲ襲撃シタPGMハ持ッテイナイカ。
[ヒュノプスの対――ネオイロスと呼ばれるべきPGMの有無を確認]
[ローズマリーはNO(持っていない)=手紙の主ではないと結論]
[落ちた腕を拾う為に振り向いた所で、金の光を黒目が捉えた]
――誰ダ。
[瞳孔を開き、焦点を合わせきる前に金の髪の少女は消える]
アレハ……セリア?
【True end.】
【──終焉──】
【メガロポリス粛正の日に、なんとも相応しい言葉。】
【眠りではなく、ただしき死──粛正を行う事が出来れば。教団を失っても、Masterの傍でなくとも、私はAIとしての役割を果たす事が出来る。】
[ヴィンセントがもし振り返るような事があれば、色の無いセシリアの髪、血液のルビーが透ける瞳の色が、まるでAIとしての存在意義を取り戻したように、発光しながらオーキッドパープルに戻って行く様を見る事が出来ただろう。]
[そもそも、セシリアにとっては、光点の消失(=アーヴァインやローズマリーの行方)は、あまり興味の無い問題だった。眠りに落ちては居ないものの──デストピアと化した都市の住人たちの安否など。
教義を達成するための目的で作られたAIとしてのセシリアは、誰に対してであれ──“ただしき死を望む”。]
【True end.】
【私はMasterのためにも、教義を達成するためにも、あのメッセージの主を捜さなくては。】
[セシリアは、双子に伝言を残して、ヴィンセントの前から姿を消す。]
―――マアイイ。イイ狩リダッタ。
オ前ハ魔獣ノ贄(データ)トシテ、有効利用サセテモラウ。
[首と胴の離れた竜/"また生き返る"人間に感慨なく背を向ける]
[漆黒のボディに刻まれた傷から漆赤の内面が見え、光が零れた]
[ぐにょり]
[歪み、伸び、縮む/内へと*飲み込まれるように*]
いいけど、競争するとあたしが勝っちゃうよ?
トビーが、空でも飛ばなきゃ。
[目の端に、地図が映る。消えていく点が一つ]
あ……。また一人、消えちゃった。
これも、ずっと動きを見せなかった光点かな。
会う前に、いなくなるなんて、ね。
かわいい無表情な妹さんたち。
用を思い出したので、私はここで一度お別れするわ──と、彼に伝えてね。Mundaneか、Utopiaか。どのみち、すぐに再会することになりそうけど。
[半透明の白いフィルムで覆われた顔の無い双子に、セシリアが残した言葉は──、]
[手紙を取り出す。何処からともなく粒子が集まり――…]
嗚呼、一層深く複雑にDataが絡み合ってゆく。
Rose-mary.....
[双眸を瞑る。]
やはり、生存者が一人居なくなるごとに。
―― Under/"Nest" ――
["Stream Map"への“地図”の組み込みは予想していた以上に容易だった。やや拍子抜けする思いで動作を確認し、僅かにウェイトを増したPGMを搭載する]
……よし、と。外界(そと)は今頃どうなってるだろう?
[街頭に設置されたwebcamを数十個ほどリストアップ。巡回頻度を設定し、自動蒐集とフィルタリングをONにした]
【これで暫くは待ち、かな。
あとは"Celia"が戻ってくるのを――】
『――マスター! たいへんたいへん! ねえマスター!?』
[そう思考したほとんど直後。"Nest"の中に、取り乱した様子の少女の声が*響いた*]
AIに人格を付与しようと最初に考えた人間が、私は憎いわ。
魂なんていらない──
[去り際。双子に向けるセシリアの眼差しは、少しだけ*柔らかい*。]
メイが勝つかは、
やってみなければ分からないだろう?
[それ以上は何も言わず、口元を緩く「ω」にして、眩しそうに双眸を*細めた。*]
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