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―天賀谷自室戸口
――いえ、碧子さん。
決して薄情だなんて思いません。
それが……普通のことだと……
[しかし、彼女にとって彼は「お友達」だったのか、と私は場に不似合いにも、天賀谷の境遇を可笑しく感じていた。]
―天賀谷自室戸口
周り、とは云っても私はまだ部屋から出ていないから、今何が起きているのかよくは知らないんだ。
[さつきに答える]
むしろ、此処に居なかった人がなにか異変を知っていたら知りたいんだが――
─天賀谷の寝室─
私はこういう女です。
だから、雲井様。「ファムファタアル」なんてそんな、大それたものではございませんの。
[また顔を真っ直ぐに雲井に戻し、うっすらとほろ苦い笑みを見せた。]
―三階、十三の部屋前―
[もう既に部屋の前ではさつきと杏が揃って話しこんでいた。
悠然とそこに近づくと、さつきに対して会釈を返す]
ええ、さつきお嬢様もご無事で何より……。
昨日はどうにも取り乱してしまいまして、申し訳ございません。
私ですら不安だというのに、
ご親族がこのような形で亡くなられたお嬢様の心中はいかばかりか……
[そう答えると、ドアの隙間から包帯を巻かれた女中と処置を施す医師の姿が]
さて、一体何が?
……どなたか殺し合いでも為さっていたのですかな?
[その表情は、硬い。]
――三階/十三の部屋前――
『改めて思うけれど、鉄砲というのは恐ろしいものだわ…。
気丈な様子に見えても、やはり夜桜さんの傷は深いのかしら。
……其れでも』
夜桜さん、連れて行って頂くのは仁科さんでなく他の方にお願いなさって下さいましな。
仁科さんには、私からお話がありますので。
どなたか、お願いできますか?
「――それと、夜桜さん。貴女の名――」
[ふとさつきの声が耳に飛び込んで来て、視線が雲井からそちらにずれた。
柳眉が僅かに持ち上がる。]
[感触を思い出す]
…だめだ。
[呟いた言葉の意味は望月自身にしかわかるまい。
袈裟斬りの角度、深さ。それに刀の斬れ味。
息があると見えたのは気の迷い。由良は即死であったろう]
―天賀谷自室戸口
「――ファムファタアル」
[その響き、雲井と碧子のやりとりに、その関係を察する。]
雲井さん、貴方、ぶっきらぼうに見えてもなかなか隅に置けない人だ。なれそめを聞いてみたいものだね。
[私は少し微笑んで、軽く肩を竦める。術後の緊張感やこの場で感じていた重圧を解きたい気持ちがあったのだろう。]
『夜桜さんは、仁科さんを頼りにしているのかも知れないけれど――撃たれながらあの様に云えるというのは相当な信頼なのかも知れないけれど。
でも、矢張り。ハッキリと示しはつけなくては、ね……』
[さつきの言葉に、夜桜を庇う様にして少し前のめりの姿勢になる。手を止めて改めてさつきを凝視する。]
…先刻。
さつき様の悲鳴が聞こえて──。
屍鬼が出たのではないかと思った。
そして、階下から異様な何かが…──上がって来る様な気がして…。けれども階段を登って来たのは、枚坂先生とさつき様、貴女だった──。
ああ、コルネールさん。
さっきは少し剣呑な空気があってね。
天賀谷さんが皆さんをここに呼んでからというもの、怪事ばかりが起きるものだから。
[これ以上の騒動を望んでいなかった私は、銃の暴発のことは、伏せながら前後の事情を説明した。]
階下の部屋の怪異──血文字は。
十三様の名前の横に刻まれた様な「屍鬼殺害」の文字は…今、此処に居る誰もが目にしたのだろうか。
[まだ階下はあの異様な血浸しなのかと嫌悪感を滲ませ。
再び、さつきに視線を戻す──。]
あたしが、水鏡を覘いても自分の貌が映っているだけだった。旦那様の首を見ても、其れが只の首か屍鬼になりかけた首か──区別もつかない。
だから、恐怖に駆られた莫迦な女なだけなのかもしれないよ。
…でも、
だって望月さん…。
今そこで倒れてる由良さんは…俺には人間にしか見えない。
…だが、同じことだね。
その傷、誰が見たって…もう助からないんだろう?
[...は悲痛に嘆く翠を前にしては言いにくそうに顔を逸らし、しかしはっきりと]
なあ、あんたがやったことの理由は後で聞くさ。
だけど由良さんのこと…さっさと楽にしてあげたらどうなん……。
[――…だめだ。
望月の声が聞こえて再び良く由良を見る。
苦悶に歪み続けていると見えていた表情の由良はしかし、どうやら既に、そのままの顔で…]
……もう、死んでいたのか。
[その下にあったものを見て、はらりシーツを落とす望月に容赦なく言葉をかける]
いや、こう言うべきか。
――あんたが殺したんだよな、望月さん。
[続いて、さつきはシロタへと深く辞儀を向ける]
お悔やみありがとうございます、コルネール先生。
私は……叔父を殺したのは、屍鬼なる化物だと確信しております。先生はご覧でなかったでしょうけれど、あの有様が人の業だとは、とても……。
本当ならば葬儀の話なども――とはいえ、この事態では何とも。
―由良の部屋―
[藤峰の言葉に答えて]
……指を斬ってなお、痛みすら感じていないようだった。
だから、屍鬼なのだと……。
[じっと花蘇芳を*見下ろしていた*]
[目の前の夜桜さんを撃ったのだからねえ。
と付け加え──。さつきから何かを感じ取ろうとする様に、凝視は止めない。]
──…でも。
灯りは付いているのに何がが真っ暗だった気がした。
──…さつき様ァ。
貴女の周囲から、異様な気配がしたんで。
貴女があたしの名を呼ぶもンだから…──。
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