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[食器を運びながら小さく呟く]
―自分を喰らうと言うなら…絶対生き延びる事。それ以外は望まない。
[船長発見の報は未だ入らず、代わりに得た物が得体の知れない肉塊。そして食料が得られたと言うアナウンスを全員が聞いたはずなのに船長はここに来ない―気付かない方がおかしい]
[コーネリアスが通路の真ん中で立ち尽くす姿に、片手にスープを持って常と変わらぬ足取りで彼へと歩み寄り、ゆっくりと首を傾ける]
食べれる?
[実際には何も訊いていないけれど予想はつく料理に対しては何の説明もせず、ただ未だ微か湯気のあがる器をコーネリアスへと差し出す]
[食器を洗い始めて、聴こえた呟きに]
確かに、食われた上に無駄になるなんてのはヤだな。
[こんな馬鹿げた日常会話。
それは既に非日常。]
[ウサギを抱えたまま戻るのは自室。
暗闇に閉ざされた部屋の中は物らしい物はない。
ただテーブルの上に小さな首輪が一つ置かれている。]
……うーくん。
[毛布一枚置かれているだけの寝台の上。
胎児のように体を丸めると抱き込んだウサギに顔を寄せる。
今の自分が死んだフリだというのならば何年前からその状態なのだろう。]
Nobody knows me.
君だけが知っていればいい。
だけど。
[何もない闇の中空を捉えていた瞳は、ゆっくりと閉ざされる。]
――……What am I?
[ただの肉の塊か、それとも否か。相変わらずウサギは*答えない。*]
バウアー…。
[囁き掛ける声には幾分力が無く―]
―吐かないから。
[「それが毒で無い限り絶対に吐く事だけはするな―作ったモノだけで無く喰らわれたモノにも失礼だ」それが父の教えだった―だから幾ら嫌でも吐き出さない。船長への最期の礼儀として―]
…食べる……?
[かすかに唇が震えながらその言葉を繰り返す。
暖かそうな細い湯気と香気は確かに胃を刺激はしたけれど。
スープに浮かんで見える塊に、瞳を見開いて]
…ニコル。
……これ……「誰」?
[何の肉、ではなくて「誰」としか尋ねる以外思いつかなかった。
肉が費えたことぐらいとうに知っている───]
…食べられる所があるなら自分が―食べてあげる?
[こちらの半疑問系はそれを望んでいるのか自分でも分からないから。
バウアーが壊れる―『死ぬ』なんて想像もつかなかった]
[見開かれていくコーネリアスの瞳と対照的に、紫苑の双眸は細まるも視線を逸らす事は無く]
たぶん――…
[船長、と小さく囁いて]
[呼ばれた声には苦笑一つを返し、]
そういうこと。
[吐かない――彼のその言葉に幾分か柔らかい笑みで
常のように髪をくしゃりと撫でた。]
〔今こうして忠告めいたことを言い置く自分もまた、と含めて水音に背を向ける。食卓へ戻ると、外していたインカムを着け――ギルバートとローズマリーが出て行くのを見送る〕
雄獅子の如き怠慢は、流石に二度は許されんな。
〔すぐに食堂を後にはせず、行儀悪く椅子の背へ腰掛けラッセルとナサニエルの会話を耳に入れる〕
…生を託すか。気休めだが、それも必要だ。
――尋ねるが、この船を無事降ろすのには
何人のクルーが必要だ?
[聴覚を通して響いた声に眩暈だけが強く強く感じられるものになり]
………嘘。
[緩やかに小さく吐き出された声と吐息には嫌悪以外の何も混じらず。
要するに気持ちの問題ではあったけれど、それをあっさりと受け入れて飲み干すだけの許容も、拒否して捨ててしまえるほどの潔さも、どちらも持ち合わせぬが故に]
どうだろう――
でも、死ぬくらいなら喰うな、って怒るかも。
[もしも魂があるのなら。]
俺達自身、生きるために喰らうわけだから。
あるのかな、食べられるところ。
でも、ラズが腹壊したら困るから、食べなくてもいいよ。
[んー、と考えるような素振りで。]
ただ死ぬだけってのはさ、誰の糧にもなれない。
出来るだけ皆を生かしたいのに、其の術は喰われることじゃなく。
難しい。
[曖昧な笑みともつかない表情。]
……らしくないな。
[――………嘘]
[コーネリアスの口唇から零れ落ちる短い言の葉に、ゆっくりと被りを振り彼を見詰め続け]
残る他の乗員は、全員居た。
[嫌悪を滲ませる様子にも静かに事実を告げ]
食べれる?
[先程と同じ問いを繰り返し貌を覗く]
[ハーヴェイの声に視線を投げかけ、ゆるく瞬くこと二度。]
託す――のかな。
必要に迫られてだと、それももはや妥協に近い。
ホラ、俺って身勝手だから。
喰うだけ喰って死ぬんじゃねえよ、って思うだけ。
[問いには少し考えて]
――腕と運があれば最悪一人でも降ろすだけなら降ろせるだろうけど、それも全く微妙な話だ。どこまで無事かわからない。
3人前後かそれ以上居れば多いほど幾分かはマシ。
[それでも常と同じように安全な着陸ではないだろう。]
――…
〔自分を喰う者に、どう生きてほしいのか。其処を考えようとはするけれど、言葉にならず瞼を閉じて〕
ああ。
――旨かったな…
〔誰も口にしない、自らが言われたくないこととは真逆の台詞が吐息と共に零れた〕
緊急避難で人を死なせた事を悔やんでも…自殺は駄目。―無駄死にさせた事になる。
[緊急避難法が適用されるか否か―罪に問われるか否かでは無く。後で死ぬくらいなら最初から人を死に追いやってまで生き延びなければ良い―無駄に罪を重ねるだけだから]
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