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[そこら辺の浮遊霊をわしっと掴むとぽいぽいと自前の結界の中に入れ]
……戒狷。
[白い影となった戒狷が結界の中で縦横無尽に駆け巡る。
浮遊霊たちは綺麗に霧散していった。]
……俺に浄霊は無理だからな。
まぁこんな形でも恨むなよ?
何ときれいな…
[駆けてきたラッセルに、蝶が舞っているのが見える。
6匹づつが群れをなして舞うまだ季節外れのそれは、よくよく見れば]
…紙?
あれも、術なのかな…誰の、だろう。
[思わず見惚れ、溜息一つ]
[ダニエルについて結界内に入れば蝶は乱舞し鎧となす。大きめの浮遊霊に狙いを定めれば6匹の蝶に手を差し出せば]
破っ!!
[気合とともに、蝶は六芒星を形作り中に閉じ込められた浮遊霊は浄化する]
よう、白髭の爺さん。
まぁ事前準備はしたがな。
『流石に規模が大きいとね……
ってヒュー、上、上!!』
[戒狷の言葉に視線を上げれば]
……っとぉ!?
[結界で行き場をなくした浮遊霊が大量に]
[見惚れて溜息をつきながら佇んでいると、波のようにびりりと押し寄せ来た闘気に我に返される]
いけない、いけない…
[首を振ってその開放されてきた先に目をやれば、そこに居たのはダニエル達。闘気の主も彼なのだろう]
すごい闘気ですね!
[ぱたぱたと、くらげのように漂う浮遊霊と接触しないよう避けながら近くに寄って]
これくらいの雑魚でしたら、陀仁衛縷さんのそのオーラをどんとぶつけてやるだけで、全て浄化しきれそう。
…あら、そうなんですか。
[そして陀仁衛縷の褒め言葉と彼の目線を追うに、飛び回る白い影は敵ではなく戒狷らしく、この大がかりな結界を張ったのはヒューバートだったらしい]
あの方もなかなかやるんですね。
[ひょいひょいと道路のガードレール上を
飛ぶように跳ねるように移動する。
沢山の浮遊霊に立ちはだかれると両手を広げ、
そこから飛び出た管狐達に好きなようにさせる。]
あーあー、酷いもんだね。
[管狐達はじゃれるように霊にまとわりつき、
その霊力をそのまま自分の物にしてしまう。]
俺はどうするかねぇ…。
[霊を切り裂けるように魔力を施されたナイフを振るが、
どちらかというと管狐達の方がうまく霊を倒している。]
…まあいいか?
[浄化を終えた蝶はただの紙となりその役目を終えた事を告げる。
身の回りに舞う蝶が減れば袖から新たに6匹ずつ取り出しては九字を切り]
リン!ビョウ・トウ・シャ!カイ・ジン!レツ!
ザイ・ゼン!
[乱舞する蝶の鎧を新たに身に纏う。]
[幻想的に舞う蝶の群に瞳を眇めるも、見惚れている時ではないと直に前を向き。結界を越えて、海月のように漂う浮遊霊を見やる]
…さぁ、おやすみなさい?
[前を行く二人から素早く逃げたものへ、すぃと手を差し伸べるように銃口を向け]
[パンッ]
[軽い音と共に少女から放たれた珠は、高き場所へと逃げようとした霊へと吸い込まれ、その姿を打ち消した。]
>>107
言われなくても!
[何も言う前からひらりと飛び上がった戒狷が浮遊霊たちを引き千切っていく]
……しっかし数はやたら多いな。
多分親玉が引き込んでるせいだとは思うが……
[セシリアの気合と共に、蝶達は六芒星を形作り、浮遊霊を閉じ込めて浄化する]
…お見事。さすがに美しいだけじゃない。
あれはセシリアさんの術だったんですね。
[きり、と扇を握って]
僕も浄化頑張らないと…
こんなくらげみたいにうようよされていては、舞うのも一苦労だけど、武だってあるんだから……ッハ!
[額に扇をあて集中、見た目は変わらなくとも武器となったそれを僅かに広げて鋭く扇ぐ。
きちんと着付けられてはいない打ち掛けの袖も共にひらめいて、一匹の浮遊霊に向かう小さなかまいたち。
直撃した浮遊霊はがくっと落ちかけ――]
もう一回……や!
[動きの鈍ったそれに一歩調で接近しざまに、今度は閉じた扇で直接触れながら一閃。
体の二つに分かれた浮遊霊は、霧と消える]
…やった。
次からはいつも通り、下調べしないとだな…。
まったく情けないったらありゃしない。
>>102
[そう呟くと驚くヒューバートが見える。
何事かとその視線の先を見れば、ぽかんと口を開けた。]
はー…よくもまあ集まった物ですねぇ。
なんです?ここは自殺の名所なんですか?縁起が悪い。
[管持ちである自分が言える事ではない。
そうわかっているのかにやと笑いながら軽口を叩く。
とたん払われる様子>>107に目を丸くし]
俺も多少がんばろうかね。
[そう呟くとひょいと高く舞い、
高く高く避難していた浮遊霊を切り裂いた。]
すまんねぇ、高みの見物を邪魔してしまって。
>>110
自殺の名所じゃねぇが磁場がそうさせてるみたいだな。
昔っからこうなんだよ。
[駅前で交通事故を繰り返す田中さんの霊とかいるしな。と呟きつつ]
>>111
……んなことせんでもこれだけ騒いでりゃお出ましになるんじゃねぇの?
親玉っていうからさぞかしぶっさいくな面の霊がよ。
[そう言ったヒューバートの背後に、うようよぶよぶよとした
見上げるほどの高さになった霊の塊が。]
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