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[自分でもうまく行くと微塵も思っていなかっただけに半ば呆然としていたが、現われた人物に声をかけられ我に返る。]
そう、私が呼び出したのよ。
あなた…聖杯戦争のサーヴァントなの?
[サーヴァント。「彼」の声は低く落ち着いた声をしている。目の前のマスター、「百鬼久子」よりも背は高いようだ。
黄色い薄い衣に下半身は覆われ、上半身は陽に焼けた健康そうな肌を覗かせている。]
その通り。
私はサーヴァントとして貴方に召喚されました。
[―――――シャラン]
[こすれ合う、柔らかな金属の響きは幻想。口元を綻ばせる。]
[目の前の言葉に一気に成功した実感が沸く]
そう、成功したのね!!
ありがとうでてきてくれて!!
えーと…まず自己紹介でもすればいいのかな?
私は百鬼久子。あなたの…まずクラスを聞くべきかしら?
[しゃべりながら相手の出で立ちを観察する。あからさまに態度には出さないが金に見える装飾品に注意が向いているようだ。]
[それを聞いて、彼は声をたてて笑った。]
私を。いや、ぼくを、アーチャーではなくランサーとして召喚したんだから、知っていると思っていたよ。
否。失礼しました。
私のクラスはランサーです。
ナキリヒサコ……ヒサコ。
[名前をしっかりと確かめるように繰り返す。久子の注意を意に介することなく、陣内に転がっていた棒を取り上げる。久子が地面を抉った際には石に酷似していたが、今は蜂蜜色に包まれ(ランサーが手に取ると光は消えて)、当時の色と輝きを取り戻している。]
そうか。これが媒体として?
ああ!それってあなたの持ち物だったのね。
…なるほど。それのおかげで召還が成功したってことね。
とくに媒体にするつもりもなかったし、槍だとも思ってなかんだけど。
本来のクラスじゃないと力が弱くなるのかな?
ちょっとわるいことしちゃったわね。ごめんね。
[軽くすまなそうな素振りを見せるが、戦力ダウンの落胆の態度の方が表に出る]
ランサー…正統派の接近戦用のクラスって理解でいいのかな?
クラス以外にも聞きたいことはたくさんあるわ。
それとその格好は早めになんとかしなくちゃならないかな?
[純粋に目立ち過ぎることへの危惧だが、あわよくば高価そうな装飾品を自分のものにできないかという期待も否定することはできない。
とりあえず、自分の服のなかでできるだけ大きなもの数着と、百円均一ショップで買った小さな椅子二脚を荷物から取り出す。]
座って話しましょ。
[ランサーに椅子を手渡し自分も*椅子に腰掛ける*]
ヒサコ。私も貴方に出会えた事を神に感謝したい。
[続く言葉に、耳を傾けていたが、媒体にするつもりがなかった事にも、落胆の素振りにも動じず、表情は崩れない。]
私の存命中、与えられた武器の一つです。
私は、キャスター、アサシン以外に適性がありますが、一番の適性はアーチャーでしょう。
それよりも、私がよく知られている国かどうかで力の強弱は変化します。他のサーヴァントも同様に。
[上に服を乗せた椅子を、受け取る。]
確かにこの国では目立ちますね。
しかし、マスターが召喚した魔力の消費からも、どこか休める場所があるならそこへ向かいませんか。
[久子に、輝きを取り戻した*槍の欠片を返した*。]
そうそう、アタシの方も聖杯を求める目的を教えておくわね。
アタシだけ聞いたんじゃ不公平だし。
アタシの目的は、タロを生き返らせること。
……“生き返らせる”というのは正確じゃないわね。
仮死状態から無事に蘇生させること、って言えば良いかしら。
タロってのはアタシの大切なワンちゃんなんだけど。
ちょっと酔っ払って魔力が暴走したときに、間違って凍らせちゃったの。
迂闊に溶かすとそのまま死んじゃうってお師様に言われたから、聖杯の力に頼ろうかな、って。
そういうわけだから、絶対に聖杯が必要なのっ!
お互い切実な願いだねっ!!
[ワイナミョイネンの手を握り、ブンブンと上下させた。]
[ソフィー、と言う名前は、両親のつけた名前だった。フランス人の母と、日本人の父。そのせいか、髪の毛の色は明るい茶色で、光の当たり具合によっては、金色にも見える。
対して空穂、は祖父が付けた名前だった。
「ソフィー」を嫌った祖父は、その名前で呼ぶことはなかったし、宛てた手紙もすべて、「流 空穂」宛。
物事に対して執着心を見せなかった自分が、唯一忘れたくなかったこと。それが、自分の名前だったのだろう、と今は「理解」している]
[夢など見ないはずで、睡眠は「意識が飛ぶ」という感覚しかなかったが、それも小学生になる頃にはそれが「睡眠」なのだと憶えた。
けれど、聖杯が現れた頃から、何かを思い出すようになった。それは深層心理からの訴えなのか、魔力がざわつくだけなのかわからない。
以前起きたという聖杯戦争、その時にも同じ感覚があって、うっすらと自分が何かをしていたことを「思い出し」その記憶は今も憶えている]
ー自宅・寝室ー
[「大丈夫だから」
不意に響いた声で目を覚ました。
辺りを見回してみても人がいるわけでもなく、シャルロットかとも思ったが、声が違うことを思い出し]
今のが、夢?
でも、あの声は誰の?
[自問してみたが、答えを思いつくはずもなく、ただ、どうしようもない焦燥感に捕らわれた]
……。そうだ、聞いてもしかたない、か。
弔問者に礼状を、出さないと。
[ベッドからでてゆらりと立ち上がり、服を着替えてリビングへと向かう。
キッチンの冷蔵庫から牛乳を取り出すと、グラスに注ぎ、それを持ってリビングのソファに腰を下ろす]
[開いた弔問者リストを見ながらも、巡る思考は「夢」のこと]
こんな事、無かったのに。
[呟きを漏らして窓の外へと目をやる。既に日は高く、カーテンのすき間から*日が射し込んでいた*]
−住宅街・『魔女の館』・店内−
[昨日の召喚は失敗だった。
煙が消えてもその場には何も現れなかったのだ。
手順を間違えてはいない。
煙の向こう側に何かがいる。
それを掴み損ねただけ。
何かが足りなかったのだろう。
露葉は考えながら昨夜の調合の産物を
魔女のシチューとして提供するために味を調えていた。]
魔力が足りなかったのかな。
でも……。
【これいじょうは、だめ】
[脳裏に響く幼い自分の声。これは警鐘。]
わたしが出せる力はあれだけだもの。
[母の怒鳴り声、祖母のため息が聞こえた気がして首を振る。
倒れる自分を見つめる蔑みと呆れの混じった視線が
向かってくるようで顔を背ける。
そんなことで逃げられるわけもないのに。]
おばあさまはもういない。
お母さまもここにはいない。
気のせい、なの。
[しかし体が震えるのは止まらず、
露葉は調理の手を止めて首にかかった小さな守り袋を握り締めた。]
[少しずつ気持ちが静まっていく。
守り袋から手を離して調理を再開する。]
……調合かもしれない。
昨日の作り方は間違っていたのね。
他の草を使ってみましょう。
今度はきっとうまく行く。
[震えが収まったのを見計らったかのように
からん、と入り口にかけてある木鈴が客の到来を知らせた。]
いらっしゃいませ。
[露葉は静かな笑みを浮かべて*客を迎えた。*]
あ、いっけない。
今日は大掛かりな顔面工事の予約が入ってたんだったわ。
美の追求は女にとって最大の関心事よね。
アタシは出かけるけど、お爺ちゃんはあまり歩き回らないでね。
住所と電話番号を書いておくから、ちゃんと首にかけておくこと。
それじゃ、行ってくるわね。
フッフーンフンフーーーン♪
せいっはいっせんっそー♪
[鼻歌を歌いながら樹那病院に向かった。]
パパー、パパー……
そう言いながら、子供がズボンのすそを掴んでくる。
誰だっけ……?
ひどく顔がぼやけていて、よくわからない。
茫然とされるがままにしていると、ゆらりと女性らしき輪郭が現れる。
……こら、パパを困らせないの。パパはこれから出張……
ゆらめく輪郭は途切れ途切れに、言葉を発する。
誰だ……これは……?
(コレハ……ボクノツマダ……)
周りの色彩が印象絵画のようにぼやけ、色の粒子が体の中を流れていく。
暖かく、胸に満ちる幸福感。
突如、体の奥からどろりと溶かされる感覚が湧き上がり、ケネスは戦慄する。
パパー……パパー……
(コレハ……ボクノ…ムスメダ……)
いや…いや……俺には、娘なんていない!!
― 自室 ―
[カラァンと言う甲高い音と共にケネスは目を覚ました。
見ると自分が蹴飛ばしたらしい、酒の空瓶が壁の傍でクルクルと回っている。
気温が高いわけでも無いのに、汗が酷い。
ケネスはかすかに震える手で煙草を掴み、火を灯した。]
恐ろしい夢だった……
[夢自体は悪夢と呼べる内容では無い。
だが、夢に満ちていた幸福の奔流に自分が根本から溶かされて行く様な感覚、それがケネスには恐ろしかった。]
時間がねえって事か……
[曲がった煙草から伝う煙の筋を見つめながら、ケネスはつぶやく。
かすかな震えも治まったようだ。]
どうやら、飲んでたら疲れで寝ちまってたみたいだな。
[召還にも魔術にも疲労を伴う。元々ケネス自身はそれを強く自覚する事は少ないが、やはり疲れていたようだ。
部屋を見渡すと、酒の空瓶と、壁にもたれかかりながら眠っている侍の姿が目に止まる。]
柳生宗冬か……
神社の様子じゃ、あまり知的にゃ見えなかったが、あれはバーサーカーとしての特質なのかね。
ふーむ、ちょいと現代じゃ目立つ格好だが、アレンジすれば着流しに見えなくも無いか?
……まあ、出歩く時には刀は隠してもらわなきゃまずいだろうが……。
しかし、チョンマゲじゃ無くて良かったぜ。
さすがにそれだったらフォロー出来ないしな。
[ケネスは、宗冬を見ながらしばし考え事をした後、シャワーを浴びて*外出する事にした。*]
−『魔女の館』・温室−
ヒヨス、エニシダ、ヘレボルス、ハシバミ、ベラドンナ…
[火にかけた大鍋に次々と投入していく。
煮え立つ鍋の中に露葉は守り袋から取り出した鈍色の弾を落とす。
それは数代前からお守りとして伝わっていたものだった。]
わたしの呼び声に応えて、今度こそ。
[祈りながら樫の杖で鍋をかき混ぜる。
昨夜と同じく温室内に煙が立ち込めた。
そしてその煙は露葉の前に集まり形を持ち始める。]
[かき混ぜる手を止め、集まっていく煙を見つめる。]
これは、なに?
……てっぽう?
[ゆらゆらと揺れる煙が形作るのはまぎれもない『銃』の形。
露葉は惹かれるように手を伸ばし、それに指をかける。
そのようなものを手にしたことはない。
ましてや撃ったことなど。
だが、それは妙に手になじむ。
空へと向けて構えるとゆっくり引き金を引いた。]
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