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──Gene。
遺伝子、粒子を意味する。
EugeneとGene、
どちらが貴方の本当の名前なのでしょうか。
ここ、電脳世界に置いて、
貴方は聖人となられましたか?
[Lutherは僅かに首を傾げるようにした。
それから穏やかに微笑むと、
十字を眼前に構えるように。
正中線に沿って、繋ぎ目のない黒い棒で構成された一方向だけが長い十字。
Audreyだったものをちらり見たGeneにつられるように視線を移し、一つ瞬きをした。]
−死を想え
−悲しむものは幸いなり
[また、Geneに視線を戻した。
遠ざかった二人がいる。
"herveyがAudreyを破壊した事を忘れるな"]
──Kyrie, ...eleison.
[LABO内は、それでも見た目よりは頑丈なのか焔の余波を受けても他のUnder領域よりも脆くはない。
──Twinsは、ゆるやかな賛歌を何故かピタリととめ]
『『───Dies iræ』』
[収縮した巨大な焔の塊が、部屋内を揺るがした]
[───禍を]
[目の前にギルバートが短刀を振りかざし迫る。
その狙いはクインジーの右肩。
振り下ろされたギルバートの短刀はクインジーの右腕を肩口から切断した。
切断された右腕が宙に舞う中…間合いから離脱しようとする間も与えず、ギルバートのわき腹にクインジーの光の灯された左手の掌があてがわれ…ほぼゼロ距離で光弾を爆発させる。]
[結果を確認する事もできずにクインジーは大きく吹き飛ばされた]
[クインジーの右腕を切り落とす。
感情を持たない彼だが、彼の「仕事」が進行した事を確認するとほんの一瞬、彼の思考は止まる。
それはきっと人間の喜びに近い。]
[が、彼はクインジーの左手を忘れていた。
次の瞬間、突如彼の右脇腹から彼のほぼ全ての知覚を阻害する情報――人はそれを痛みと呼ぶ――が流れ込む。
情報を整理できぬまま、彼もまたクインジーの光弾によって大きく横へすっ飛んだ。]
あんた強いなぁ…最高だよ…。
普段ならこのオレが倒れても変わりがいるんだが、今回はオレ限りだからな…。
もちろん続けるんだろう?
[にやりと笑みを浮かべると、ゆっくりと立ち上がり、切断された右腕を拾い上げた。
存在意義を無くし、消失していく右腕の跡には小さな球体が残っていた。
それを左手に握りこむとさきほど右手で振るっていた光剣が、今度は左手に現れた]
【あと一撃…が限界かね…。暴走していた部分も今は止まっている。
せめてこの攻撃だけは邪魔が入らないで欲しいもんだな】
[とっさに受身を取るも上手く止まる事が出来ず、地を滑る。
クインジーと大分距離を置いた位置に片膝を突く姿勢で止まると、右脇腹を見る。
右脇が抉れ、やや焦げている。]
[右半身の情報が乱れる。
ややぎこちなく立ち上がると、クインジーからの聴覚信号に返す。]
君もやるね。
攻撃をまともに喰らったのは初めてだ。
続けるかって?
止めるなんて選択肢はないよ。
[右腕が上手く動かない――
両手で短刀を構えると、彼は再びクインジーの元へ走る。]
[右脇が異常を訴えるが、無視をする。
長期の戦いは不利、彼はそう判断した。
後数歩と言うところから、左足で跳躍。
飛びつつ振りかぶり、着地と共に面を叩き込もうと]
[ギルバートが飛び込んで来る…。
それを左手の光剣で右下から薙ぎ払おうとした。
だが、左手で剣を振るう為のデータが存在しないので、その剣先がぶれた。]
…しょうがねぇなぁ…
[ギルバートが振り下ろした剣が頭部からずれ、左肩から袈裟斬りの形で叩き込まれた]
[彼の短刀はクインジーの左肩に当たる。
が、その衝撃に右脇腹が軋む。
短刀は振り切ったものの軌道が斜めになり、着地も上手く出来ない。
クインジーの前で片膝を付く形になる。]
[クインジーの前にギルバートが隙だらけの姿を晒している。
その隙を逃すはずが無いのだが…すでにクインジーにその余力は残されていない]
[左手の光剣が消失し、クインジーは前のめりになって倒れた]
ここまでか、そういやあんた、なんて名だっけ…?
聞いた事がなかったなぁ…。
情報が、乱れる。
これが、「痛み」、なのか?
[彼は右脇腹を見詰め、眩暈に似た物に耐えている。
と、気付く。戦いはまだ続いている。
慌てて顔を上げクインジーを見上げる――が、そこにクインジーは居ない。
彼の横で何かが地に落ちたのを知るとそちらを見る。
クインジーが倒れていた。
短刀を左の手で握るが、まだ情報が整理しきれずに膝を突いたままだ。]
名前?
僕の名は、ギルバート。
君の名は?
[反射的に、訊ねる。]
[Lutherの言葉だけが少女の耳元を通り抜けていく。
「今から満たされに行くのです」「これはとても喜ばしい事だ」
――禍々しい託宣のように狂気に満ちてその声は少女の思考に浸透していく。拒絶と畏怖の感情が生まれる。顔を上げれば今にも強大な焔を放たんとする二体の小天使]
――駄目、それはまちがってる!
[叫んだ瞳を青に輝かせ床を蹴る。
もう間に合わないと知っていた。
それでもあの焔が彼女を包めば総ては文字通り灰燼と帰す]
この外見だとクインジー…マスターが決めた名もあったんだが忘れちまった…。
ギルバート…ね、
この身体を構成しているコンポーネント、もうすぐ空っぽになるからあんたにやるよ…。
どんな形になっても戦い続けれ…ば…
[ザザ…ザザザ…とクインジーの視覚的データが崩壊していく]
[雷光の速度で空を駆ける。しかしそれでは間に合わない。
クピド達の賛歌が途絶え、終末の炎が生まれ出ようとする。
Lutherが最後の一句を唱えた]
――神様。
[祈り。願った瞬間――
『あなたはそのために備えられ供えられたのですから』――執事の囁きが脳裏に浮かぶ。何故こんな時に、と疑問を生むまもなく詠唱が口を衝いた]
[言葉は言葉にしか過ぎない。
──狂っているように聞こえるのであれば、それは人間の狂人がよく使う言葉だからだろう。
いや、使う機会を変えれば、須らく言葉は狂いを表す事になるのだろう。
人間が理解をするように、
AIは、言葉を理解をする訳ではない。]
クインジー。
そうか。
[左手で短刀を握り直す。
右脇腹を庇うようにして立ち上がり、短刀を両手で構えようとし――
クインジーの身体が崩れていく]
「あんたにやる」?
[クインジーの言葉をくり返すと、呆然と成り行きを見守っている]
[ギルバートの見守る中、クインジーの身体が消失した。
左手があった所に銀色に光る球体が二つ転がっている。
攻撃用プログラムや視覚演算などを行う領域の結晶が*そのまま残っていた*]
[利き腕の左肘、ドリルとの接合部分が、先刻Lutherの十字架を受け止めた事と、Herveyを抱えたまま後方に飛んだ負荷で、制御が利かなくなる。しっかり抱えて飛んだはずのHerveyと離れてしまう。]
──…あ。
[向かって来る焔の力。ざらざらした何かが頬に触れるのは、オードリーの残骸が灰となり、爆風で飛ばされて来た所為だろうか。]
──呪われよ。
──…
[焔が放たれる。
灰色の睛は、濃い影の中薄ら仄んやりと浮かび上がる]
貴方がAudreyを破壊しました。
──貴方はmemento motiに侵食されている──私も侵食されているようですが。
私は、侵食されきる前に貴方を破壊せねばならない。
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