情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
―――喜んで戴こう。
[ランサーの変わり身の早さは流石敏捷度Aだった。シャキーン!とフォークを構え、ケーキをぐいぐいと押し切り分けると、パックリと食べた。表情に変化はない。だが、ランサーの後ろに尻尾の幻影が見える――。]
留学。そのようなものだね。
[その見方も強ち間違いではないだろう。座より呼び出される度に、経験は増えていくのだから。]
少しヒソップが効きすぎている。
マンゴーの甘みがやや打ち消されている……が、甘みが好みではない者にとっては、これぐらいスッキリした後味がいいだろう。
ところで。コウノ。
先程の話の続きなのだが、
2階に居るサーヴァントが
温室を手伝ったりはしないのかい?
[さらりと、香野が否定した考えを蒸し返した。]
[いまここに彼がいれば目の前の少年がサーヴァントか否か見極めてもらえるだろうに。
店に出てくるなといったのは自分だが肝心なところで役に立たない、と思う。
しかし考えてみればもしもサーヴァントだった場合
彼は戦いに突っ込んでいくだろう。
こちらの静止など聞かないのは目に見えている。]
おいしいみたいね。
そう、ヒソップがききすぎ……って。
[続いてさらりと言われた言葉に動きが止まる。]
……あなたサーヴァントなのね。
[想像を肯定されたような言葉にため息をついた。
今ここに彼がいなくて本当によかった、と思った。]
……手伝わない。
手伝わせないわ。
わたしの大事な場所だもの。
[どちらの『彼』も育てるより破壊しそうな気がする。]
……なにか目的があってここに来たのかしら?
[笑みは絶やさず少しだけ身構えた。]
その様子では気づいていなかったか。
ぼくがサーヴァントと気づかなかったぐらいだ。
では、あの声も聞こえていないのだろう。
[香野の指摘にランサーは微笑んだ]
聡い人だ。
ライダーのマスターが全チームに白兵戦を望んでいる。樹那森林公園でね。
ぼくはここで同盟を持ち掛けたい。
もし、コウノが他チームを打破するため、公園に来るつもりならの話だが。
感知するのは苦手なの。
あなたが有無を言わさず攻撃してくる人じゃなくてよかったわ。
[いまさら身構えても仕方がないと気付いて力を抜く。]
そう、あの声の主はライダーのマスターなのね。
[提案に少し考える。]
わたしは公園に行くつもりはないのだけど……。
パートナーがあの声のことを知ったら
行くことになるのは目に見えてるの。
あの人罠でも気にしなさそうなんだもの。
どうなるかはパートナーしだいだけど、
どういう条件で同盟を組むのか、
お聞かせいただける?
……。
[力を抜いた事に暫し沈黙した後、]
ライダーのマスターの声が聞こえていたなら、
今の言葉は失礼にあたった――すまない。
同盟と言っても、今回だけの話。
[ランサーは口調を正した]
1つ、互いに危害をくわえないこと
コウノのサーヴァントが私達に攻撃を仕掛けた場合には、同盟は破棄される。これは同様に私達からもだ。
…私のマスターが、ライダーのマスターと互いのチームで同盟を組んではいるが。
[思案]
ライダーは殺してかまわない。
[半眼に伏せた眸はぞっとする程冷酷だった。]
とは言っても、出来れば私が出会ったサーヴァントの中で一番厄介に思えるのはキャスターなので、サーヴァントの能力如何ではそちらを狙って欲しい。
同盟を組む事を承諾してくれるなら、推定ではあるがキャスターの正体と今までに出会ったサーヴァントについて話す事にするが…それと私のクラスも。
私のクラスを話す場合は、コウノのサーヴァントの名前を教えてもらいたい。能力を合わせ、彼らの戦力を殺ぎ、聖杯戦争から脱落させたいと思っている。
[相手の言葉を聞いて考え込む。]
危害を加えない……。
[それはリチャードのほうならば聞いてくれることだろう。
だが『彼』はどうだろうか。
目の前にいるのが敵であるなら同盟など無視して撃ってしまいそうな気がする。
それを抑えることは自分にはできない。
……いや、しないだろう。
そしてそのときこの少年がこちらに対してどうするか。
それはライダーを殺してかまわないといったときの様子で
簡単に想像ができた。]
……わたしとしては乗りたい条件だけど。
今すぐお返事はできないわ。
あの人の意見も聞かないと。
今応えなければならないというのなら
残念だけど申し出は受けられない。
相談する時間を下さらない?
もしも公園に行くことになって条件をのむことになった場合
どこかで待ち合わせをしましょう。
わたしたちは公園に行かないかもしれないし、
同盟を結ばずに戦うかもしれない。
時間までにその場に行かなければ
この話はなかったことにするということで。
……何か問題があるのだろうか。
場合によっては、条件の変更を考える。
[と言ったが。再度、香野が話し始め…思案。]
……。
分かった。
一度、サーヴァントとじっくり話し合い、決めて欲しい。
では、待ち合わせ場所はどこにしようか。
そうね……中央の噴水でどうかしら。
行く場合はここを閉めてすぐになると思うわ。
それまでにそちらの方でなにか問題がおこれば
店に電話をちょうだい。
[メモ用紙に店の電話番号を書いてわたした。]
―― Date:2 昼/噴水 ――
[久仁彦が出かけていった後、騎兵は服や荷物の置いてある部屋を文字どおり引っ掻き回してTシャツに青紺のパーカーとジーンズ(やっぱり今日も袖や裾は折り返して)を探し出して着替えると、黄色いニコちゃんマークに似た顔の形をした子供っぽいリュックを引っ張り出してきた。
そこに、町の地図と赤ペンとハンカチ、幾許かのお札や硬貨が入ったふわふわウサギちゃんのがま口を入れると首から革紐に通した典雅な装飾の鍵(おそらく主の趣味だろう)をかけて、デッキシューズを履いて部屋を出て、町の中を幾度も、幾方向にもうろうろとして。
──そして現在に至る。
昨日も見かけたクレープワゴン、リュックからウサギちゃんがま口を取り出して、イチゴティラミスクレープを手に入れ、噴水に腰掛けてぱくりと食べるその様子の、なんと平和で風景に溶け込んだ姿なのか]
…平和だな。この街は。
[ポツリとつぶやいて、鼻の頭についてしまったクリームに気づかないまま子供たちが遊び、主婦がおしゃべりに興じるのを眺め]
[水の音、穏やかな喧騒。
それは自分の記憶の中を辿っても本当に掠れたような音でしか出てこないもの。
はくり、とクレープのイチゴをかじる。
とてもとても、甘い]
……俺の知ってるイチゴとは、違うんだな。
[自分が食べていたイチゴは、春にだけ実り、野生に育つそれは甘くもあるけれど酸っぱくもあり、こんなに丸々と太ってはいなかった。
それだけ、自分がいたところとここは違うところなのだと思い知る。
はくり。
イチゴは、やっぱり甘い。
エスプレッソのパウダーのせいで、時々、甘くて、苦い]
私はマスターの方で問題が起こらない限り、噴水に居る。
[右手で紙を受け取りポケットに収め、合掌をした。そのまま出て行こうとしたが、]
ご馳走さま、コウノ。
とても美味しい料理でした。
[ランサーは感謝を述べ、
「魔女の館」から*出ていった。*]
[記憶を辿れば、ノイズを伴って思い出されるのは剣戟と、悲鳴と、炎の燃え盛り爆ぜる音と───]
[──ザ───ザ、ザ─────]
………っ…!
[体が僅かに、びくりと揺れた。
鳩が子供に追いかけられて勢いよく羽ばたく]
どういたしまして。
[きちんと礼をいって出て行く後ろ姿を見つめる。]
いいところの王子様のような人ね。
名前と見た目からしてインド系のサーヴァントかな。
ライダー、キャスター、アーチャー以外で
当てはまりそうなのは……
バーサーカーにしては話がまともだったし
セイバーかランサーかアサシン……
……同盟を組めば教えてもらえるらしいし
考えてもしょうがないわね。
お客のいない今のうちに
彼に話しておかないと……。
[はたと気づき考える。
この同盟のことを伝えると公園に敵がいると
教えてしまうようなもの。
話を聞く前に飛び出していかれかねない。
うまく言うことを聞かせられるだろうか。]
気が重いわね……。
[ため息をつき、重い足取りで2階の彼の部屋に*向かった。*]
ー 樹那森林公園 発掘調査現場 ー
[迷惑な「放送」による来客に備え年のため周りの気配に気を配りながらトラップの点検、増設を行っている。
声の主に文句を言おうとする。]
めんどくさいことしないでほしいよ…あの…
[そういえば名前を知らない。連絡先も。]
…まあいいや。
ふぅ、そんなに急におもてなしの準備なんかできないよ。
[いくつかの魔力を消費させる魔方陣と死なない程度には炸薬を減らした防御手榴弾を本命に、わざと目立つように仕掛けたトラップを避けた者をそれに追い込むように配置してある。
起動は踏んだ重量、枝などの振動、ロープによる足掛け。
落とし穴、とらばさみ、重量物(石や岩、丸太状の朽ち木)の落下や振り子、鉄の矢。材料がなくなり近くに不法投棄されたゴミや日用品まで使い始める。
金だらい、テレビ、舌を出した顔でおなじみのペロヨン人形は首のくびれがロープに巻きやすく扱いやすかった。
やかん、ナベ、コンニャク、牛乳。牛乳は昨日買ってきた新鮮なものを使用している。
ランサーはいないがサーヴァントに見つかっても、ここにいればトラップを時間稼ぎに脱出くらいできるだろうと考えていた。
*額の汗を拭う*]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新