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[そんな忙しい日々も過ぎ、最後の遺体が埋葬されて、漸くまた静寂に満ちた日常が訪れるであろうと思われたその時。
再び町を災害が襲った。
アーヴァインから土砂崩れの話を聞いた時のユージーンは全く冷静で、無感動に災害の規模と見込み死者の数を尋ねただけであったが、彼が帰った後独りで嘆息した。
またてんてこ舞いの大騒動になることは目に見えていたからである。]
………っ………
[ギルバートの体内に侵入した瞬間、背筋が震え、目の前が真っ白になる。極彩色の「幻覚」と、耳元を支配する甘い囁き。薬物の力などまるで借りていないのに、確かにそれと同じ何かが頭を支配する。
―――「こっち」へおいで。
―――「こっち」の世界は楽しいわよ?
男は瞬時に悟った。
『ああ、この男と交わったのは失敗だったかもしれない』、と。自分にとって、何かよからぬことが起こるかもしれない――いや、まだそれだけならいい。もはや取り返しのつかない領域に墜ちるのではないか――と。(それは同時に、彼が薬物依存を断ち切れると考えていたという話ということだ。愚かな話ではあるが、彼がそう思ったのだ。致し方無い話である。)]
………はぁ………っ………
く………っ………ああ……
[彼の「本能」が鳴らした警鐘はもはや届かず――ナサニエルは「野性」の為すがままにまかせて、一心不乱に腰を振り続ける。]
あ………あ。
[ギルバートの言葉に応じようとした瞬間、内側から締め上げられ、ナサニエルは汗ばんだ眉間をギュッとしかめた。]
[何度も、何度も、強い衝撃をギルバートにぶつける。脳内に迫るギラギラとした極彩色の――或いは、真っ白な――快楽がナサニエルの腕の力を奪おうとする。]
あ………ぐっ………
[力無く崩れそうになる寸前の所で、覆い被さっているギルバートの腰を掴む。鍛え上げられた、弾力のある男の筋肉。なまめかしい質感とある種の流麗さを持つそれをグッと双の掌で掴みながら、ナサニエルは背中を見せる相手に次々と快楽を叩き付けてゆく。]
………なんだ、ギルバート………
[覆い被さったナサニエルは、ギルバートの耳元で小さく囁く。]
すげぇ………いい……ッ
[それだけ告げ、奥を抉るスピードを一気に高め始める。何度も、何度も、叩き付け――そして、その快楽の色をギルバートの身体の奥に勢いよく流し込んだ――*]
[ナサニエルが激しく腰を動かすと、インナウトのたびに内側の快感が集中する部分を擦られ、脳髄に灼熱の白が炸裂する。]
ふ、ハ、あ、……ッ
[多分嗤っているのだろう。
半開きにした唇は快楽に喘ぎつつも、確かに引き攣った歪みを見せていたのだから。]
あの人が…あの人が何もかも知っているのだわ…
早くその場所へ…
もっと力を……もっと……
[私は全く整合性を欠いた言葉を呟いていた。内容よりもおそらく、呟く事自体に価値があったのだろう。]
―鄙びた道路―
[ネリーはあれからボブ、自分の主と人間としてこれ以上のない喜び、ハピネスを分かち合った。自分と関わった、特に大きく年齢の離れた人物はろくでもない人ばかりであり、それがネリーを酷く落胆させていたからだ。
ネリーは一生と言える程、ボブの事は大切にすることを固く心に刻み付けた。]
[一段落を終え、ゆっくりと休憩を取り、体力もほぼ通常通りになった。
ネリーはこれからの事を考えた。自分にはしなければならない事がごまんとある。アンゼリカにいる筈のソフィーの様態、雑貨屋に残されているえであろうフォトアルバム。ネリーは気が気でならなかったのだ。
ネリーはボブに外出の許可を貰い、再び街のほうを目指して歩き始めた。]
[片肘だけで激しい衝撃を受ける体を支え、手で自分の昂りを掴む。
それをナサニエルの動きにあわせて扱いた。]
ア、 あぁア、 ッ
[目を瞑り、顔をシーツに押し付ける。
髪の間から流れた汗の滴が滴り落ち、シーツに点々と染みを作った。]
[いつもの慣れた道、大げさに言えば目隠しでも歩けるわ、と吹聴しそうな程見慣れた道をネリーは進んでいた。
突如、見覚えがある人影がネリーの視界をちらつく。]
何…? あれは…
[人影が明確に映像化されて、ネリーの眼窩に入り込むと、ネリーは一目散に導かれるようにその方向へ向かいだした。]
あなた……ちょっと、待って!
[よく覚えている。雑貨屋でシャーロットが衣服をたくさんつまんだし、自分も身に纏ったので体型もはっきりと判る。一方の短い癖毛の子とは違う、もう一方の流れるブロンドの子だ。ネリーは駆け足になっていた。]
待って、ウェンディ…!
[ウェンディと目があったような気がした。彼女は不気味に恍惚の笑みを振り撒いているようでネリーはドキッとした。思わず2歩3歩後ずさる。彼女はこんな子だったか。
いやリック、対して彼には生気は感じられない。これでは逆ではないか。
いつだってリックがウェンディを抱えているような双子だったではなかったか。]
リック……どうしたの?
[双子の兄を悠々と抱える少女まであと数歩の所まで近づいた。相変わらずリックはぐったりしている。ネリーはリックに視線を移した。
外傷はなさ……と思ったが一転、彼の首に数本の痣のような跡が…まさか…もしや…
そんなはずはない。ウェンディはリックを愛しているし、そもそも腕力の差が不可能を物語っている。だが……]
ウェンディ、リックをどうするつもりなの…
[荒れた地の上で対峙する二人。先に動いたのはウェンディだった。]
[ネリーはリックを抱えるウェンディを追いかけた。走った。靴がずれるのも構わずに追った。
しかしどうしてだ。追いつくどころか……]
どうして… リックを抱いてるのに、離される……!
ウェンディどうして!
[やがてウェンディの姿はみるみる小さくなり、終に見失ってしまった。おそらくもう息をしていないリックと共に――]
はあっ、はあっ……リック…ウェンディ…!!
[ネリーは膝をつき、へたり込んだ。息が大きく乱れて、
あまりの混乱振りに思考が止まっていた。]
リック――!
[何分、いや何十分かかったであろうか。半ば動けなくなっていたネリー。
呼吸が元に戻るのと同時に、思考力も落ち着いてきた。
その落ち着きが、ひとつの言葉を生んだ。]
しまった――ここはどこ――?
ステラ、いいわよ。
でも、どこに触れたいの?
わたしの顔?
わたしの胸?
わたしの背中?
それとも、わたしがいま触れているここと同じところかしら?
[ローズマリーはステラに向かって少し意地悪く微笑んだ]
[やがて。
内部を抉るナサニエルの動きがより一層余裕のない、素早いものに変わっていき。
遂に、その欲望の色をギルバートの体内に注ぎ込んだ時。
彼もまた、同じ灼熱の白を激しく迸らせて*果てた。*]
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