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……男のサガってのが理解できねぇよ……
[クインジーから手を離すと]
……。
酔ってない、と思う……
多分……?
[首を傾げる顔は仄かに紅く]
[かたりと椅子を引き立ちあがれば白い両手を伸ばし
ナサニエルの頬を両手で挟んで顔を寄せ青を覗いて]
………うん?
[熱の程度を計るのか間近に迫った額と額を合わせて
其の侭青を覗き込みゆるり睫毛を下ろし優しい声で]
何処か行きたい所でもあるの?
>>862
−詰所仮眠室−
…可愛い。
[寝ぼけているキャロルの表情に口元に笑みが浮かび、じっと見ていたが唐突に笑われ]
……可愛くない。
[じとりと恨むような目でキャロルを見て拗ねたままぼそりと呟き]
おかげさまですぐには戻りません。
ブランケット掛けてくれました?ありがとうございます。
…お誘いに来たんですけど、お出掛けしません?
[しゃがみこんだ姿勢のまま首を傾けて]
あはは………ごめん。
なんか、ローズマリーのことだけをじーっと見ていられないのが情けないなー……。こんなことなら、この祭りのことを調査するだなんてやらなきゃよかった……
……ん?まてよ。そしたらここ来なかったじゃん!
[ローズマリーの方をくるりと振り返った。]
あっちの雪像、見に行こうよ?いろいろ歴史のあるデザインもあるみたいだし。
それから、あの展望台!あそこからスノーキャンドル見たら、きっとキレイだよな!……ローズマリーにすげー酷いこと言った、痛い思い出もあるけど……
そりゃ、女が理解できねーから、男のサガなんだよ…。
[小さく苦笑いして。
しかしカミーラに向き直ると、その頬は薔薇色に]
…顔、紅いぞ…。参ったな…。
[どうしようか、と言おうとして]
…っくしゅ!
お、やべぇ、髪が生乾きだったぜ…。
とりあえず、もどらねーか?
カミーラは風呂入って酒を抜け。
話はそれからがいいだろ?
[それとも、何か用があったか?と聞いてみる]
[頬に触れる手の冷たさが伝われば、青を見開き。
額が合わせられるのに、幾度目かの瞬きをして]
…んー…、…さっきのは…メイ、可愛かった…し?
[優しい声に返す物言いは悪びれた様子も無くて]
後…、昨日…チョコバナナ、落とし…ちゃった、から…。
……何もないけど。
[ぱたぱたと足についた雪を払うと]
戻ってシャワー浴びる……
私も寒い。
酔ってない、と思うけどなぁ……
[溜息を吐きながら歩きだして。頬に手を当てる]
そんなこと…無いんじゃないかしら?
それは我儘言えば…、私だけ…って結論に行き着くわけだけどね?でもそこまで独占欲強くないし?
[堂々巡りをしているギルバートに軽く苦笑を漏らしながら]
雪像の歴史を辿るのも面白そうね。展望台から見た景色も綺麗だと思うわよ?私、隠れスポットをマスターから教わっているから案内するわよ?
[と、最後の言葉には一瞬だけ目を伏せたが]
でもね、あの時、あの言葉が無かったら…。私今…あなたの隣に居られなかったと思うから…。だから――感謝しているのよ?
[視線を重ねた。]
[コップをゴミ箱に入れて。
酔っていないと言うカミーラの前に戻り]
カミーラ……。キスして?
[腰を曲げるようにして、顔をカミーラの顔の高さに持ってきて]
[瞬く青に伏せた目蓋を微か気配がなぞるか
紡がれる言葉に両手を離し慌てて身を引き]
そ、そんな事、聴いてないよ!
可愛くても、心配するから、そう言う時は大人しく寝るの。
[仄かに白い頬を染めて白い手は口元を覆う
うろうろと室内の闇に視線を彷徨わせるも
続く言葉に青へ視線を戻し溜息を一つ零す]
チョコバナナは、美味しかったし、食べ損ねちゃったけど、チョコバナナより、ナサニエルが大事なの。
ナサニエルがちゃんと自分を大事にしてくれないと、余計に心配になっちゃうよ?
え………感謝?
[自分の目をじっと見つめるローズマリーから視線を外せず、見つめ返す。]
………うん。
その、なんかさ……確かにあの後俺すごく怒ってたけど……。ローズマリーがバンダナを洗って返してくれたりとか、俺を責めずにいてくれたこととか……そういう気遣いみたいなのが嬉しくて……
ああ、今までローズマリーの知ろうとすらなかったんだなって、あの時は思った。
そう…感謝。
だって今まで…当たり障りの無い事をいう人は多々居たけど…、あそこまでキッパリ言ってくれる人なんて居なかったもの。
それに…あなたを責める理由なんて無かったし、バンダナは…ね?色々付着していそうなのをそのまま返したら…失礼でしょ?
[悪戯っぽく微笑みながら]
でも、そういった些細なことから興味を持たれたから…今が有るんでしょう?
>>872
[手を置かれると微かに目を細めて心地良さそうにするが]
…男に、かわいいはあまり…
って、え?あ、はい?あ、す、すみません。
[追い立てられるように入り口に押しやられると訳のわからない様子のまま一度振り返り、替えの着替えを見て慌ててキャロルを視界の外から追い出して大人しくしゃがみ込んで待ち]
…もういいですか〜?
[キャロルの合図に立ち上がると、完璧な防寒っぷりに小さく笑い]
…もう少し隙を見せてくれてもいいのに…。
[帽子を被ると行きましょうか、とキャロルに手を差し伸べた]
…うん、…ごめん。
[でもそう思ったから、と付け加えるのは忘れずに。
仄かに色付いた頬に手を伸ばしかけるも、途中で止め。
溜息を吐く様子を見ながらも、口許には薄く笑みが浮かぶか]
ん、解った…心配、掛けないように、しないと…ね。
…………ちゃんと、寝ておく。
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