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[僅かに触れた手は外気に冷やされている筈なのに温かくて
触れられた手は冷凍みかんより氷より冷たかった事だろう
きゅと身を竦ませて指先が驚いたようにぴくりと跳ねる
手を見つめ続けていた碧い瞳は確かめるようナサニエルを見上げ
ゆっくりと其の手を繋いで――]
>>682
何がきっかけでどう変わるか分かったもんじゃねーよな、女は。
それが面白いっつーか、怖いっつーか。
いや、謝るこっちゃねーって。
そういいながら、俺だってついそういうこと口にしちまうことあるもんなぁ。
気にならないと思っていても、少しずつ心の底に澱のように積もっていくからタチがわりーんだ、そういうのは。
>>684
だろ?だろ?
だったら男が単純に嗜好で女に筋肉を求めてもいいじゃねーか。
[...は自分を正当化するためにちょっぴり必死だ]
…何も求めないんなら、必要ねーのか?
>>682
女は仮面を数枚隠してるもんよ?
[くすくす、と含み笑いするが、嫌味な眼で見られ]
…うるさい。気にしてるもんか。
[ぶっきらぼうに答えた]
>>683
実はあたしも。微妙な乗り方だった。
[カミングアウト。である。]
…でも何だか疲れたなぁ…
明日に備えて寝るよ。また明日。
[いつもの様にコートを羽織ると、*二階の部屋に*]
[コーネリアスにおやすみー、と手を振りながら]
>>687
……いや、別にいいけどさ。
でもなんつーか、君の筋肉に惚れました、とかいわれてもな。
正直ときめかないのは事実だな。
……。
どうなんだろ。考えたことねぇよ。
なんつーかさー、他人ってアテになんないだろ。
流れ流れてると必要なときに人がいないことも多いし。
だから、他の誰かに何かを期待したり、求めたりすんの、苦手なんだよな。
必要ないっていうか、必要としなくてもいいようにしてきたっていうか。
[あー、と頭を掻くと]
……くそ。
何かこう、すっきりしねぇ。
ちっと体動かしてくっかな……寝る前に。
[ウェアを羽織るとグローブをはめて。]
……ちと暗いけど……
集会場の近くなら、平気だよな。
んじゃ、おやすみ皆の衆。
[ひらひらと手を振ると、板を担いで*坂を上っていく。*]
[部屋に戻り灯りをつけると眩しさに煩わしそうに目をぎゅっと細めながら鏡を見て。
みかんの汁が入った右目が僅かに指で目の下を伸ばしながら赤いままなのを確認して難しそうな顔になり]
…ありゃりゃ。
明日腫れてたらおばちゃん達にからかわれそうで嫌だな…。
無い事を根掘り葉掘り聞かれそうです…。
[灯りを消して窓を見ると憂鬱な溜息をつき]
いっそ大雪でも降っちゃえばいいのに。
って言ったら、また怒られちゃいますね。
せめて、晴れませんように〜。
[拗ねた子供がぶーたれるような口ぶりで呟くと布団に入って*目を閉じた*]
[それ以上は自分から触れる訳でもなく]
[少女の挙動を、唯、じっと見守るようにして]
[見上げて来る碧の瞳を、静かな青の瞳が見詰め返す]
[手が繋がれれば、一度ゆっくりと瞬くも]
[その手の冷たさ等まるで感じていないかのように]
[再びゆっくりとした足取りで雪の中を歩もうと]
>>689
…確かに、そこにときめきらしきものはねーな。
[思わず噴き出して]
まー、俺も似たようなもんか…。
家族亡くすの早かったしな。
サボりまくりつつも中学を何とか出た後は、ずっと一人で生きてきたしな…。
今回のようなことでもなきゃ、なんだか一生、一人でいるような感覚でいたぜ…。
>>691
ああ、気ぃつけろよ。
カミーラなら迷子はねーと思うがな。
[ウォッカの蓋を開けると、ショットグラスにとろりと注いで一気に飲み込んだ。
冷たいものが食道を流れ落ちていき、それがやがて熱に変わって腹の底をじんわりと温め、全身に逆流していく]
ん、いい酒だ…。
[静かに揺れる炎を、煙草の先に近付ける。仄かに赤く燃える先端を見つめ、紫煙と共に小さな溜息をついた。]
……なあ、クインジー。
その冷凍ウォッカって美味いの?グラス持って来るから、俺にも一口分けてよ。
[繋いでも変わらない表情に、ゆらゆら、碧い瞳が揺れる
く、と引かれる手に言葉も無く歩き始めたけれど]
………して?
[俯いたまま掠れる声が何事かを小さく呟いて]
>>695
お?いいぜ。
グラスもキンキンに冷やしたほうがいいんだが、ひとつしか出してなかったぜ…。
[しまったなぁ、と呟いて]
サンキュー。
じゃ、明日のためにグラスをもう1つ冷やしておくかな。今日はこのグラスでいい。
[グラスを手にし、冷えたウォッカを注ぐ。それを一口飲み…]
………美味い。
今まで俺が飲んでマズイって思ってたウォッカが嘘っぱちみたいなモンに思えるくらいだ。
>>699
ははは、いいだろ?
安モンのウォッカでも、凍らすと味が全然違ってくるんだ。
ただそれだけのことなんだがなぁ。
[...は気分良さ気に、もう一杯飲み干す]
[半歩後ろを俯いて歩いていたけれど顔をあげ]
…如何して?
[揺れる羽と青の髪を見上げて問いかけるも
ゆるゆると首を振り言葉を探してか視線が彷徨い]
…ずっと…遠いの?
[繋いだ手にほんの少しだけ力を入れて]
雪に閉ざされた国だからこそできた飲み方だよな…。甘くて、まろやかで……色気のある味。
[煙草とウォッカを、ゆっくりと一口ずつ味わう。]
この村の女神と同じ……かな?
女神か…そういや、ギルはこの村の祭りを調べてるんだっけか?
面白い話を教えてやろう。
こういう雪深い土地じゃ、冬場の楽しみってのは限られる。
この村では雪祭りだな。
大人があれこれと浮き足立っているのは見りゃ分かるだろうが、子供だって楽しみだ。
そして大人は子供に手伝いをさせるために、ちょっと怖い話を吹き込むんだよな…。
いい子にして祭りの準備の手伝いをしないと、冷たい手をした雪女が現れて、氷の国に連れて行ってしまうってな。
言うことを聞かねーと、首筋を冷たい手でそっとなぞるんだって、雪女が。
なぞられた後の、次の吹雪の晩に連れ去られるってな。
[酒で滑らかになった口で、懐かしげに話す]
[メイの問い掛けは耳に届いても答えずに]
[ランタンの灯を眺めた儘に進んでいたけれど]
……………
[籠められた力][さくり][歩みが止まり]
[少しだけ顔を後ろに向け青の瞳に少女の姿を映して]
…その方が…、楽、…だったから…
[呟かれた言葉には何処か自嘲を含んだ響き]
[緩く吐き出した息は闇の中に白を生み]
[視線の先には明かりの灯された建物]
…集会所。もう…直ぐ、其処…だね。
[皆寝ちゃったかな、と小さく独りごちる]
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