情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[しばらく夜桜を見つめていた]
……うん。
[翠の腕をきゅっと一瞬握り、そっと離した]
そうだな。
[枚坂の首に手を差し伸べようとする]
──階段──
あたしは誰も、ましてや江原様を殺したり。
したくはないのです。
[首を傾け、相手が雲井である事でふと思い出す。]
──…碧子様はどうだか、わかりやしません。
さあな。
好奇心かな。
[まるで、好奇心という様な感情とは縁が無さそうな貌で言う。]
君は彼が生き延びる事を願って居たのか。
それとも、連れて行ってしまいたかったのか。
[枚坂の首をあやすように抱き上げる]
俺は、祈るよ……。
[血まみれの眼鏡をはずし、その目を閉じさせようと指を触れたとき、自然に枚坂が目を閉じたように見えた]
あたしは、麓の村で…。
知らずに屍鬼を車に乗せて、此処へ帰って来ちまったのですよ。愚かな事で、木乃伊取りが木乃伊にってヤツでさ。
[そっと江原から手を離し、片手で仁科自身の身体を抱く。]
あたしが現世に戻りたいと切に願えども。
連れて行ける場所じゃァ…──ありません。
[雲井の好奇心と言う言葉に、]
…好奇心と言えば。
旦那様は、碧子様が不死者だと。
ずっと前からご存知だったンでしょうかねえ。
[異界で見た碧子の姿を思い出している。]
恐らく碧子様は、
あたしよりずっと前から…──。
……生は、
繋がって―――いる。
[夜桜の言葉に感応する様に小さく呟いた。]
―――仁科さん。
……そ、か。
[死にたいと――謂った。]
[元より、
仁科のための殺害ではなかった。
屍鬼となすあの狂心は、何時しか本当に屍鬼を作り出し、
そして、その後に後悔を為すように夜桜には思えたのだ。]
逝けるでしょう。
[望月に、ただそれだけを微笑んで言うた。]
[ふっと、窓の外を見た。朝も夜も訪れないままの、奇妙な空]
[誰よりこの外を見たいのは、実は仁科なのかもしれない。そんな取り止めの無いことを考えた]
見せに、行こうか。先生を。
[――逝けるでしょう。
祈りを捧げるように瞳を閉じる。]
……うん。
いきま、しょう。
[頼りなげに頷いた。
瞳を閉じた枚坂の顔を、少しだけ見つめ。
仁科のもとへと向かい始める。
――待つものも知らずに。]
ひとりは寂しいでしょうや。
…アァ、寂しいからと連れて行くなら。
其れは、あたしを襲った屍鬼と同じ、亡者の行為ですねえ。
[何処か人事の様に言って、江原を丁寧な仕草で床に横たえた、仁科はゆっくりと立ち上がる。]
肉体は残っているけれど。
もう、此処に江原様は居られない。
[血に濡れた刀を右手に下げ、まだ血の滴り落ちる枚坂の首を左手に抱えて、顔を仁科たちの居るであろう方向へ向けた]
行こう、か。
[抱いた首はまだ、温かかった]
…アァ、江原様は戻って来やしません。
来やしませんが。
…勿論、江原様の首は落とされるンでしょう。
[両の目で雲井の顔を見つめた。]
それに、夜桜さんに頼んだ事を確認出来たら。
あたしは引導を渡していただかなくちゃなりません。なるべくはやく。
[歩いて行く。
仁科は、どんな顔をするだろうかと。
笑うんだろうか。
それとも。]
―――え?
[それとも]
[其処に横たわる江原は血塗れで。
立っている仁科も
血塗れで。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新