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[寄り掛かるナサニエルの肩を抱くようにして支え]
んや、ちょいと複雑だが大丈夫。
仕事でも大概説明は一回きりだしな。
…ところでナサニエル?
[名を呼び、少し苦笑しつつ]
せめて部屋に戻ってから休まないか?
ここだと気が抜き辛い。
…わり、直ぐに立つ…
[ふらつく足で何とか立ち直し]
それと…俺のことはナサでいい。
俺もギルって呼ばせてもらうから。
早く、戻ろう?
ああ、わかった。
それじゃあ…
[不安定な足元を見れば少し思案して]
ナサ、背負ってくから掴まれ。
そっちのが早いだろ?
[ぽん、と自身の肩を叩いて掴まる場所を示す]
[依頼成功率に口角を上げ]
じゃぁ、安心して頼めますね…。
[ふわり。微笑み、肌を走る感触には思わず声が出そうになり]
[僅かに抵抗の意味を込めて。背中に回した指で背筋をなぞり]
――意地が…悪いですね。本当に…
[衆目の言葉には、目を閉じ。肌を這う舌の感触には、ざわめきを隠しきれずに]
[アーヴァインに捧げる余興になるのだけは避けたいと願い]
私も――無関係な人に、これ以上素肌を曝す気等ありませんしね…。
もちろん…享楽の顔も――貴方だけの物ですから…
[落とされた言葉にこくりと頷き]
[しかし離れがたいと回す手は首筋に絡めて]
そろそろここを…出ましょうか?
[行き先は告げずに呟いた]
[ここに来てからから殆ど食事らしいものを口にせずにここまで緊張と運動が加われば貧血にもなるというもの。普段なら目くじら立てて反抗するところだったが、流石に限界が来たのか]
…俺、そこまで軽くないぞ?いいのか?
[本人はそういっても、...は決して大柄ではないのだが。勿論クインジーには比べるに及ばず]
お前くらいなら平気だよ。
つーか、もう二回も運んでんだぜ?
[何を今更、と言いたげに]
意識がないよか軽いしな。
ほら、乗った乗った。
[既にナサニエルの前でスタンバイ]
そうさせてるのは、何処の誰だろうな?
[首筋をなぞられて、くつり、笑み]
そうだな、此処にずっといるのも、な。
……部屋に、来るか?
[目をのぞくように]
[声は、少し、あまくもあるか――]
…はぁ、そんじゃ頼むよ。
って二回…さいですか…
よっと。
[遠慮せずにギルの背中へ。自分を軽々と持ち上げる彼に少し妬みを含んで]
俺だってちゃんと鍛えてるんだよ、軽いいうな。
[毒吐きながらもやはり触れる体温は心地よいもので。そのままうとうとと*意識は遠のいていった*]
そ、二回。
酔って潰れたのと昨日とな。
[背に重みが掛かるのを感じ、掴まるのを待ってから持ち上げて]
意識がないよか、だっての。
掴まってもらえりゃ多少楽なんだよ。
[しっかり掴まってろよー?と声を掛けるも。
暫くすれば手から力は緩み背に伏せるようになり]
……部屋の位置聞き損ねた。
[ぽつり、一人ごち。
諦めの溜息を吐きながら矢張り自室に向かう]
少なくても、仕向けているのは貴方でしょうに…
[何処か楽しげに押し殺した笑いを立てるケネスに、少し拗ねたような声を上げ]
部屋に…?
[覗き込まれるように見つめられる瞳に――僅かに頬を染めては視線を外し]
連れて行って…下さるのなら――
[微かに聞こえる声で承諾した。]
[昨夜のように布団の中に埋めて]
…無理させすぎてっかな、やっぱ。
[食事のこととか、そういうのにまで気が回る訳ではないが。
ぽふ、と掛けた布団の上から軽く撫でる]
ちっとは覚えるべき…かねぇ。
[仕舞っていた暗号表。
取り出し広げると、其れを前に*悪戦苦闘し始めた*]
そうか?
別に、そう仕向けてる気はないんだがな?
[くすくすと笑って、]
[頬を染める様子に、一度、口付けた]
じゃあ、行くか
……隠し扉には蓋をしてしまおう
[悪戯っぽく笑う]
[身体を離して、そっと手を差し出す]
無意識なんて…更に性質が悪いですね…。
[小さく笑う姿に溜め息と、ほんの僅かな悪態]
[しかし直後の唇の感触に、表情は緩み]
隠し扉には蓋を――
神様には目隠しを…ですね。
[悪戯っぽく笑う彼に同じ笑みを重ねて]
[差し出された手に自分の手を乗せ――]
行きましょう?案内――してくれますよね?
[「方向音痴なので」]
[都合の良い嘘をついて。立ち上がった。]
そうか?
俺にはあんたの方がタチ悪く見えるけどな?
[くすくすと笑いながら]
[手を握る。指を絡め]
そういうことだな。
嗚呼、勿論。
……俺の部屋でいいのかな?
[そういえばベッドは豪華すぎて寝ていなかったと]
[小さくこぼす]
私の方が…ですか?
――さぁ?そうとは思いませんけどね?
[口許を緩めれば、微笑みに変わり]
[握られた手に絡められた指の感触に、甘く痺れる感覚が背筋を走る]
[行き先を尋ねられれば]
――貴方の部屋へ…。
[小さく頷き、零れ落ちた独り言には]
二人で使えば…僅かに緩和されるのでは?
[くすくすと笑い声を交えて意味深な言葉を――]
またそんな風に、誘いやがって
[苦笑しながら]
[手の力を少し強くして]
……そういう事言って、如何なっても知らないぞ?
[言葉は悪戯っぽく]
[だけれど、抑える衝動に、声の終わりが少し震え]
[司書にちらと視線をくれつつ、書庫を出る]
[少し、引くように]
[それでも、ペースを*あわせて*]
―→部屋―
誘っては…居ないんですけどね…。
でもまぁ…そう言う風に取られても。私としては構わないという事だけは、言えますが…
[加えられる手の力に、戯れの笑みは奪われ。
続く言葉には、僅かに熱っぽさを込めて]
――貴方になら…構いませんよ…どう…なっても――
[彼の微かな震えには気づかずに。]
[手を引かれるくらいの距離を保ち。響く足音に高鳴る鼓動を隠す。]
[部屋のドアを見れば、瞳を閉じて呼吸を整えて。自らの全てを手渡すように部屋に一歩踏み込めば――]
[そこから先は二人だけの秘め事――]
自覚無いなら、余計タチが悪いな
[くすっと笑う]
[部屋の扉を開けて]
……文句、云うなよ?
[中に、入る。]
[そして続けて、入ってきたハーヴェイに口付けて――]
[嵐のあとに、やがて静けさは訪れる。]
――彼の部屋――
[肌を通り過ぎていく熱に、そっと目を開ける]
[失った何かと満たされる気持ちに、ふと口許が緩む]
――文句なんていう訳…無いじゃないですか…
[部屋に入る前に落とされた言葉に、時間差で回答]
[気だるさを押し殺して起き上がれば。そっと彼に口付けをして……]
今はまだ…ただ傍に居てもいいですか…?
[艶やかな笑みを浮かべ――問いかけた]
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