情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
……セス?
[主の声にぴくりと反応して。
白いウサギはセシリアの足元に寄っていく。]
これ……?
[自身が手にしているものを持ち上げる。
……何と言えばいいのだろう。]
食料。
生のまま食べるのは推奨しない。
[ふらつく事も無く立ち上がり再び壁に背を預け、問い掛けに頷く代わりにまた一つ瞬き、端末の時計を確認してからナサニエルに向き直る]
最初の通信を送ってから、連絡は無い。
[――不慮の事故]
[そう紡ぐナサニエルを静かに見詰め、思案気にゆっくりと首を傾けて、透明な板の向こう側へと視線を移す]
もう、行く末は変わらない。
殺して喰うか、死んだものを喰うか。
若しくは、大人しく死ぬか。
ナサニエルは――…
[透明な板に映り込むナサニエルへ焦点を合わせ]
如何する?
――回想・セシリアの部屋前――
〔旨そうに動くセシリアの頬を眺めて被りを振った。
一食分にも満たない欠片は生殺しのようだと〕
――…断る。だが記録は消しておこう。
〔撤回の申し出を一部却下して、併し胸ポケットのボイスレコーダーは今は弄らず存在も知らせない侭〕
…僕は自分の患者から一目置かれる
存在であればそれでいい。
よく休め、Cecilia Vaughan――"まとも"でいろ。
ヒステリックに上ずった声など聞かせてくれるなよ。
〔自室の扉へ消える小柄な姿へ、今度は首を傾げるに似た会釈を向けて送り出した。白衣の裾を捌いて歩を巡らせると、枯葉色の瞳を伏せて*その場を離れ*〕
うーくん、久しぶりだね。
[しゃがみ込んで白い毛並みを撫でる。そこからローズマリーを見上げて]
―――…食料?
[信じられないと言った様子で彼女を見つめる。しかし嘘をつくような性質ではないのを分かっているから否定はせず]
お腹空いてるんだけど、料理するから一緒に食べていい?
もし他にもあるんなら…皆に報せる。
[ひとしきりうーくんと戯れて撫でて、立ち上がる。
携帯していた端末に手が伸びてインカムを引っ張り出そうと]
みたいだな。
[連絡はない――其の言葉に顔色一つ変えずにまたも簡素な返事。
特に時計を見ることもせず、彼が外へと視線を映せば釣られるように己も視線を外へとやり]
行く末――頭のどっかではわかってるんだけどさ。
変わらないなら、変えられないなら、そうだな。
[透明な板越しに視線を合わせて]
死んだ肉なら喰えばいい。もう食料はないんだし。
殺すのは、殺す側も体力を削られるからお勧めはしない。
大人しく死ぬなら皆の糧になる覚悟をするといい。
俺は――もう少し、様子見?
[口許だけに笑みを浮かべて。]
[星の色に似たナサニエルの視線と、闇を写し込んだ紫苑の眼差しが交わり、紡がれる言葉に緩やかに瞬き、焦点は闇へとぼやけていく]
誰も大人しく死ななければ――…
[殺すしかない、と常と変わらず小さく呟く]
そう。
[視界の端に捉えた口許だけの笑みに、視線を戻す事無く僅か目を細め、暫く思案気に沈黙した後にナサニエルに向き直り]
若し、俺を喰う事に成ったら――…
[一旦は口許を引き結ぶ]
[小さな呟きに目を細め、笑みは絶やさず眺めて]
そうだな。
俺が言ったのはただの奇麗事。
[随分と血なまぐさい奇麗事だと内心は自嘲気味に。
視線を硝子越しではなく直に感じると、自分もまた視線を彼に戻す。]
ギルを?
[ゆっくり首を傾げて相手を見る。
驚きだとか、そういったものは矢張りなく。
静かに口許を見つめ、言葉を待つ。]
[ウサギはぴるぴると耳を震わせて。
主とセシリアの顔の間を視線がいったりきたり。]
別に構わない。
私に料理は無理だからセスに任せる。
[他にも、という言葉には一つ首肯を返して。]
――……ああ。
通路を真っ直ぐいった先を左に曲がった部屋に転がしてある。
[まるで食料庫にでも案内するような気軽さでそう告げる。
食べたければ好きにしろ、と。]
――……ああ、それと……
[そうして紡がれた言葉を読み取るのに一拍ほど要し、]
ん。わかった。
[とだけ告げると彼の頭を撫でようと手を伸ばす。]
そうなったら、な。
じゃ、料理…する。
[インカムに伸ばしかけた手は下ろされて、ローズマリーの背後に続く通路へ視線が移された。ちらと見てから頷く]
転がしてある……そう、わかった。
取りに行ってから食堂に行く。ロゼは食堂に行ってて。
[何がわかったのか、言わずに]
またあとでね、うーくん。
[調理したものが食べられるとなると行動は早い。其れがなんであろうと構わない。おおかたの予想はついていたが触れずに済ませ、ローズマリーの脇をすり抜けようと]
…それと、何?
綺麗?
[別段にナサニエルの内心を読んだ訳でも無いけれど、問い返しゆっくりと首を傾けるも、彼からの問いには瞬き一つで肯定を示す。
間を置き返される言葉にゆっくりと瞬き、ふと会話の内容からはかけ離れた穏やかな気配を纏い――…]
[伸ばされる手にも――血生臭い話をしていた割に警戒もせず――常と同じく抗う事は無くて、伸ばされたナサニエルの手には柔らかな癖のある褐色の髪が絡まり、さらさらと緋色の煌きを零す]
ならないとは、云い切れない。
[小さく囁く頃には微笑みも消え失せた]
手を汚さずに居ようとしてる者の視点だよ。
死んだら喰うが、殺すのはお勧めしない。
けれど、誰かが死ぬ原因は餓死か事故か殺人のどれか。
[そこまで言えば笑みは消える。
――それまでの会話には表情を変えなかったのに、浮かんだ笑みには驚いた顔で相手を見つめ、髪を撫で始めた手も止まったままに瞬く。]
逆もまた然り――なのかな?
[彼の笑みが消える頃には柔らかな髪の質感を愉しむように。]
嗚呼、でも、ギルと違って俺は……残してほしい部位はないな。
真っ黒な肺は不味そうだから残るかな。
[くすりと笑う。]
判った。
[一刻も早くこの気持ち悪いものを手放したいから二つ返事に頷いて。
すり抜けていくセシリアを振り返らぬまま。
見えない顔には、無表情も似た笑みが張り付いたまま。]
――……ギルバートも食べられるモノ。
[そう告げて。
うーくん、と相棒に声をかけると食堂へと歩き出す。]
[相手の思うところあずかり知らず、付け足された言葉にはうーんとうなって]
…ギルって嫌いなものあったっけ…?
[思い出そうとしながら、ロゼの傍をすり抜け通路の向こうを左に曲がる。
とたん、異臭。鉄のような匂いが部屋一杯に立ち込めて。
不器用に切断したと思われる人体の一部が散乱している]
………やっぱり。
[予想に近い光景だったことに呟きをもらす]
船長、この旅は成功させるよ。
成果はきちんと持ち帰る。
だから、最期に私たちの役に立って。
[周囲を見回して刃物を探す。程なく大振りのナイフが見つかりそれを手にして放置された胴の部分に歩み寄った]
[ナサニエルの言葉に思案気に瞬き]
生きる事は、殺す事。
殺す事は、殺される事。
[其の貌から笑みの消えていくのを見詰めるも、驚くらしきには不思議そうに――伸ばされた手を妨げぬ程度に――首を傾け、交わる視線が束の間途絶える時も視線は逸れず]
如何か、した?
[髪を梳かれるのに獣の如く目を細め、問い掛けと共に再びナサニエルの貌に笑みが戻ると、漸く緩やかに瞬く]
如何、かな。
煙草を吸って無くても人の肉なんて――…
[旨く無い、とまた口唇だけが囁いた]
野菜は無いから、ソテー…?
[屍を目の前に献立を考える。一先ず背中側の腹あたりに切っ先を当てて丸く切り取ってゆく。脂肪と筋肉を分けて丁寧に刃先を滑らせる。脂肪は脂肪で脇に置いて]
ロース……。
[血は殆ど抜けているとはいえ、切込みを入れれば残った赤い液体が飛び散る。一旦ナイフを置いて眼鏡を外し大事そうに上着の下の胸ポケットへと仕舞いこんだ]
それから…バラも…。
[ごろり。胴を反転させて胸から臍下辺りまでを四角く切り取ってゆく。こちらも脂肪をより分けて。
結局は大振りの肉塊が二つできた]
―――…このくらいかな。
[二つの肉塊を見下ろしてどうやって運ぼうかと思案する]
[調理スペースは使われなくなって久しく。
すっかり乾いたシンクに皿をひっぱりだすと肉塊を乗せる。
こうしてみれば幾らかマシな食べ物に見えるかもしれない。]
……気持ち悪い。
[ぎとぎとになった手を、洗剤でしつこい程擦る。
洗っても、洗っても、洗っても、洗っても。
一向に綺麗にならない気がして、苛立つ。]
……っ
[擦れて赤くなった手は、未だ血を纏うようで。]
あぁぁぁぁぁぁぁっ!!
[思い通りにならない手はシンクへと思い切りぶつけられる。]
[言葉を刻むように視線は口許に注がれて]
殺す事は、殺されること――か。
[問いかけには瞬き一つ、ゆるりと首を横に振り、或る程度撫ぜれば矢張り最期はくしゃりとかき混ぜて絡まる髪から手を離す。]
ま、食べたこともないけど。
人間は雑食だから美味しくはなさそうだ。
[草食動物の肉の方が美味いなんてのはよく聞く話で。]
俺の肉は肺じゃなくても不味い。多分。
ニコチンなんて毒みたいなもんだし。
[けれど生存競争にグルメなど求めるはずもなく。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新