情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[ステラを跨いで下り、改めてステラを観察する。
壊れた人形の様に横たわる、彼女の胸が浅く上下しているのが見て取れた。
その傍らにしゃがみ込み、喉に手を当てると、彼女の唇から呻き声が洩れた。
目蓋がぴくぴくと痙攣し、長い睫毛が震えている。]
[仰向けになり、手のひらに収まるほどの程良い胸の盛り上がりを撫でられ、優しく噛まれる。そして…]
う…
[ネリーは口ごもった。一度無防備に身体をのけぞる。あふれる蜜を指先ですくわれ、顔を紅くする。
が、覚悟を決めて声を絞った。]
私は犬です…犬ですから…いっぱい欲しいんです…
目や首や尻尾と同じように、口にも手にも足先にも、そしてここにも…
[腰の後ろに手を回し、ナイフの柄に手を掛けた、まさにその瞬間。
急ブレーキの、甲高い悲鳴に似た音がこの家のすぐ側で上がった。
続いて乱暴に車のドアを開ける音。
女の名を呼ぶ叫びまで聞こえるではないか。]
[眉を顰め、彼女を見下ろし……柄を掴んだ手を離した。]
[強烈な破砕音が夜の静寂に響き渡る。ステラの姿を探し求め彷徨った眼差しが、階段の下に横たわる彼女と傍らの男に定まった]
お前は――
[咄嗟に状況がよく飲み込めない様子で、目の前の男に胡乱な眼差しを投げる。]
……カウボーイ
ここで何を――
[ヒューバートが勢い良くドアを破り、中へ飛び込んでいく。しかし自分は何故か…一瞬入ることを躊躇してしまった。
悲鳴が聞こえ、しかもそれが知り合いの家であれば当然助けに行かなければなからなかったのに。
一瞬は一瞬、すぐにヒューバートの後ろから家へと入っていく。勿論片手には銃を持って]
[ヒューバートの声に、ちらりと肩越しに振り返った。
その瞳は、人ならざる色の黄金に染まっていた。]
[立ち止まることなく、そのまま2階に姿を消す。]
ギルバート…!
[彼をそう認識できたかすら怪しい。
突如、脳にすさまじいノイズが鳴った。
歯がカチカチと震える。
恐怖ではない。抑えきれない、何か]
[男は一瞬で身を翻し、階上へと消える。]
――なっ
待て――
[一瞬、横たわるステラに視線が流れ――]
ハーヴ!
ステラを頼む。
[そう云うと、勢いよく階段を駆け上っていった。ホルスターから自動拳銃を抜き出す]
ヘイ!
止まれ!!
[銃口を向けた刹那、人間離れした双眸が暗闇の中からも瞭然とそれとわかるほどギラリと赫き、黄金の光が射抜くように私を見据えていた。]
くそっ!
[身震いするほどの本能的な恐怖感が、私に引き金を引き絞らせる。だが、その弾丸は踊り場の壁面を弾き、残像のような男の姿は階上へと消えた。]
[綺麗に受身を取った身体が大地に転がる。
さしてダメージを受けた様子もなく、男は立ち上がり走り出す。
その姿は急速に遠ざかり、やがて視界から消えた。]
[「ステラを頼む」その声で我に返った。
落下したステラの息を確認する。
胸は肌蹴け、白い乳房がむき出しになっていた。
女性の体を間際で見、腕に抱くのは久しかった。
まさかこんな状況で性的欲求なんぞ沸くわけもなかったが。
だが、自分の目は腕の中のステラを見るよりも別の何か…琥珀色の影をずっと見つめていた]
――馬鹿な……
[後を追った私が目にしたのは、窓から飛翔する男の後ろ姿だった。
男は元から闇の片割れであったかのように、陰夜の中へと溶け込んでいった。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新