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[飛散し、仁科に降り注ぐ温かな血液。
江原の力強い脈動が、異界中に広がる。
其れは、仁科を覆い尽くしてた闇を退け…──、]
……。
[夜桜と、望月を交互に見つめて。
暫しの逡巡の後]
……わかり、……まし、た。
[小さく頷く。
夜桜の差し出してくれた
血が花のように舞った布を手にとって]
──階段──
[心臓だけを失った江原が崩れ落ちる。
仁科も同時に床に座り込む……──。
屋敷に居る者は、人の身体から血が噴き出し絨毯を真紅の海に染めるその光景を、「また同じ」だと感じただろうか。]
[刀を握りながら唱えるは涅槃経。声にあわせて指を握っていく]
『先生、俺も』
…諸行無常、是生滅法、生滅滅已……
『貴方を好きだったよ』
……寂滅為楽!
[白刃が弧を描く。一瞬後に枚坂の首がころりと転がった]
──階段──
[仁科は雲井の存在にも気付かず、
江原の返り血を浴びたまま、外聞も無く涙を流し続けている。
崩れ落ちても、まだ血で噎せ返る口唇を合わせたまま。]
──階段──
[暫しそのまま放心していた。
江原の背中から胸に掛けて、自分が貫きあけた穴を見つめる。骨が砕け、露出している。]
アァ、江原様の…。
首も誰かに落として戴かねばならない──ンですねえ。
[呟いて、再び江原が生きていた時にそうした様に、髪を撫でた。案外にやわらかい髪だった。]
[二人が、抱き合ったまま階段に座り込むのを、観察する様に見ていた。
表情を消した、冷たい眼差しで。
江原の背から噴き出した血が、階段を伝い落ちて行く。]
成程。
君達は、その襲う相手を、選べないのか?
それとも、彼だから殺したのか?
[酷く、冷たい声で言った。]
──階段──
[仁科は、深く深く息をつく。
雲井に声を掛けられて、江原を抱いたまま、両の目を見開いて振り返った。金と黒の目は涙で潤んで、無防備で、何処か子どもの様だった。江原の影響だろうか。]
…雲井様が聞かれてどうなさるんで?
[それは、蝕の刻…──
異界で、仁科が江原に触れ得てしまったから。]
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