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[ランサーと同じ願いを持つという男の意図、その願い…いくら考えてもわからなかった。
わかるはずがない、あまりにも情報が足りなすぎるのだ。
情報が足りない…当然だ。
わざと知らないようにしているのだから…目の前にそれを知るであろう男がいるのに、問いただすこともせず。
どこか懐かしい感覚、居心地がよかった、このままでいたかった、だから認めたくなかった、何かが明らかに変わっていることを。
でも彼女の本質のうちの片方は、いくら辛くて目をそむけようとしても、あるがままにいずれはそれを彼女の中に取り込ませる。
それが自分の存在を許さないならば、もう片方の本質によってそれに抗うために。]
− 公園 テント前 −
ランサー、話しがあるんだ。
その服をなんとかしたら、噴水のところに来て。
[ランサーに服を買うお金を渡すため
久子はランサーに向かって一歩踏み出す]
……。
[ランサーは久子を振り返った。召喚された時と同じく、容姿には翳りないものの。]
話。
ヒサコ、此処ではいけないのか。
噴水でもかまいはしないが……。
[「服を」と言われて、胸に穴が開き、焦げた白いセーターを触った。]
おぇっ。
[気持ち悪い。
疲労と痛みでどうにかなりそうだ。
汗が止め処なく流れ落ちる。
麻酔を生成すればいいのだが、麻酔をかけてしまうと左腕の神経がちゃんと繋がったかどうか、判断することができない。]
あぁクソッ。
なんでこんな、サーヴァントなんてものになってまで、こんな目にあわなきゃならねぇんだ。
[悪態をつきながら、応急処置で済ませていた脇腹と背中の処理を丁寧に施していく。
既に夜も明けていた。]
あーもう。
眠いッ。
[ランサーは久子と別れると、どうにかこうにか、綺麗なお姉さんに手伝ってもらいながら、商店街の一店で黒いセーターを購入した。お姉さんにお礼を述べ、着替えてから、久子が待つ噴水へと歩いていった。噴水の前に、一人の人影。]
……噴水に行きたいと言ったのは、時間が欲しかったからなのかい。心の準備を整えるため。
今、きみが話したいと思っている事は聞きがたい事、――そうではないのか。
[ランサーは久子に近づいてゆく。噴水近くで、地を歩いていた鳩がバササと空へ舞った。ランサーは、自由に舞う後姿を見上げ、久子を真正面から見た。]
はぁ。はぁ。
ふんっ。
[魔力を込める。
治癒を早める術式。
断続的にかけ続け、ようやく人の体をなしてきた気がする。]
あー。
マスターが怒りそうだな。
[強がるように、にひっと笑う。
不自然ではあるが…。]
よし。
[全身に軽く麻酔を行き渡らせる。
もう、大丈夫だろう。
あとは完治まで…安静にしていたいなぁ。]
そう言えば、ぼく達は今まで、互いに自分の「願い」すら口にして来なかったね。
[噴水が、虹を作っているのが視界に入った。]
[手には、今までに作ってきた赤丸の記された地図。ゆっくりと扉を開けて地下室に入り、本を捲っては何かを書き止めている様子のソフィーに静かに声をかけた。]
マスター。夕べの同盟の件ですが……マスターは、どう考えておりますの?
−『魔女の館』−
[店を開けてはいるもののやはり体は重く動きは鈍い。
ランチのパスタ用にバジルとオレガノ入りトマトソースをつくり、
ローレルとケッパーとオレンジのサーモンマリネを浸け、
アニスとシナモン入りバナナプディングを焼く。
一段落したところでカウンターの中に座って
エルダーフラワー・リンデン・アンゼリカ・エキナセアを入れたお茶を飲みながら昨日の途中になったままだった籠を編み出した。]
よっと。
[立ち上がり、周囲に張った傷口に異物が入らないようにするために張った薄い魔力の膜を取り払う。
少しの違和感。
鈍い痛み。
だが、多少動いても問題ない程度。]
さて、帰るか…。
[マスターに何を言われるかと思うと、少し憂鬱だ。]
しかし、夜の間、他のサーヴァントに見付からなかったのは、幸運だったなぁ…。
[と呟いたところで、また服がボロボロになっていることに気付いた。]
…。
[やってきたシャルロットに顔を上げる]
……同盟を組むとしても、そうでないとしても、キャスターと美貴さんに話してみたらどうだろう、と思うのです。
罠を貼るような人物には見えませんでしたが、今同盟を組んでいる彼らに何も言わない、というのも、だめな気がして。
[右手に、針と糸を生成する。]
…。
別にいいじゃないか。
どうせこんな黒ずくめで歩いてたら怪しいんだからさぁ。
[とぼやくが、後で「彼」に機嫌を悪くされるのも面倒だった。
ちくちく。
服を縫う。]
[噴水前に佇み、考えていた。
介入という言葉、ライダーとの謎めいた会話、突然の無防備なマスターへの攻撃、我を忘れた戦闘、不自然の魔力の増加、傷を負いながらも劣ろえない戦闘力。
ランサーが近づいてくるのを見つめる。
その言葉に答えて本題を繰り出す。]
そう、願いに関すること。
知っていると思うけれど、昨日私のところに令呪をもった聖杯の管理者を名乗る男が尋ねてきた。
彼はあなたと自分が同じ願いを持つと言っていた。
そのことに何か心当たりはある?
[肯定の言葉を聞くと続ける]
彼は何者なの?
あなたの願いは何?
……判断をキャスターに任せるのでしょうか?
[穏やかだった表情が少し曇る。]
現在同盟中のキャスターにその事を告げるのは、フェアで良い、と私も思いますわ。
しかし、判断をするのは私たちでなければなりません。
マスターは、バーサーカーと同盟を組む、という事実に対しては正直なところどう、考えてますか。
……私も考えてみました。
私には、"魅了"のスキルがあります。対男性には洗脳レベルの、です。
例えば私たちが、キャスターとバーサーカーと、同盟を夫々組んだとします。私たちが彼らに"裏切られる"可能性はまず無いと言って良いでしょう。裏を返せば、私たちが裏切らなければ、そこでフェアな契約が結べるはずなのです。
そうですね。キャスター、そしてバーサーカーが了承するなら、三者同盟という形にしても良いでしょう。
但しその場合は、条件が必要になります。
[だらだらと、町を歩く。]
綺麗な町だよなー。
[右手の中指で、眼鏡をつり上げる。
疲労で少し、目が霞む。]
科学の進歩ってすごいよなー。
ごみなんかが転がってないのはモラルなんだろうけど。
…平和ってのは、いいよ。
うん。
[撃つ必要の、ない世界。]
彼…
[ああ、と暫くの間思案した。]
多くは答えられない。
一つ目の問い。
彼は「沖田敬一郎」、「教会」の人間であるということは事実だが。それ以上は、ぼくの口から答えない方がいいだろう。
[首を振る。]
二つ目。
ぼくが、聖杯に「願いたい」ことを言う前に、
ヒサコの「願い」を教えてくれないか。
その後、ぼくも、その問いに答えよう。
相談、という形を取って。
彼らは恐らく、情報を得たいのでしょう。あのバーサーカーを見ていると、そんな気がしてきました。
こちらの状況を話して、情報のやり取りだけをするのも手かもしれません。
[本に目を落とし、昨日の二人のことを思い返す。
シャルロットの疑問には首を振った]
同盟を持ちかけられたのは私たちです。その判断をキャスターたちに押し付けることは出来ません。
方法は3つ、バーサーカーのマスターの申し出を断る。
もしくは、キャスターたちを含めて同盟を結ぶ、そして、――キャスターたちとの同盟を解消し、新たにバーサーカーたちと同盟を結ぶ。
ただし、最後の選択はほとんど考えておりません。
そういえば多分けがしたままよね……。
[ふと思いついて籠編みをやめ、
マジョラム・サフラワー・マリーゴールド・ペパーミントと
次々ポットに入れていく。
熱湯を注ぎ、香りが立ち上がるのを待ってから
カップに注ぎ、お茶に手をかざし呪文を唱えた。]
"癒しの力を分けて"
……サーヴァントに効くかどうかわからないけど
治癒能力を高める効果のあるお茶だから
気休めにはなるでしょう。
[お茶を作り終えると再び籠を編んでいく。]
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