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『――宿泊客が増えて、旅館が慌ただしくなってきた頃。
ある朝、老人はひっそりと宿を去った。
自分の死に場所はここではないと悟ったのか、はたまた単なる気まぐれか…その理由を知る者は、誰もいない。
ただひとつ…老人が宿を去った朝、旅館の仲居たちが皆、少し寂しそうな顔をしていたのは間違いない。』
[ぱたん。...は静かに本を閉じた]
…モーガンさん、なんだか不思議な人だったな。
元気すぎて無茶しちゃうから、家族の人たちや、仲居さんたちがいつも心配してて…。
でも、そうやって心配してくれる人たちがいるって、ありがたいことだよね。
これならきっと大丈夫…【モーガンさんは新天地でうまくやってるみたい】
[何かを思い出したように微笑むと、...は再び遠くの空を見つめた]
[先ほどまで虹のかかっていた空は、いつの間にか日も傾き、山の端に沈む太陽が最後の輝きを与えるのみとなっていた]
…ステラさん、今頃どうしてるかな?
ステラさんの悩み、もう晴れたのかな…?
[...は、真っ白な本に銀のしおりを挿し、ぱらり、とそのページを開いた]
『――修道服姿のその女性は、一軒の旅館に部屋を借りた。
白い湯煙の立ちこめる、少し古びた温泉旅館。穏やかに降り注ぐ雨の中、女性は一人、物思いに耽る。
浴衣の似合うその女性は、時折どこか陰を見せる。
慎ましやかな性格からか、その女性はあまり多くを語ろうとはしない。
胸に光る銀の十字架だけが、何かもの悲しいその女性の過去を、静かに語りかけていた…。』
『――雨上がりの空のもと、女性は一人、宿を後にした。
どこか思い詰めたような表情を見せていたその女性の旅立ちに、宿の皆は不安を覚える。
女性の悩みは晴れたのだろうか?
それは誰にもわからなかった…。』
…あれ?その先は?ステラさんはどうしてるの…?
[ぱらり。さらにページを一枚めくる]
どうして?どうして何も書いてないの?
…どうして真っ白なの!?
[ぱらり、ぱらり。何枚もページをめくる]
…ダメよ…ステラさんダメ…。
一人で行っちゃダメだよ…!
【ステラさんの悩みはまだ晴れてないんだから!】
[やり場のない不安を覚えて、思わず本を抱きしめる。
先ほどまで薄明かりだった空は、すっかり夜の帳を*下ろしていた*]
それではリクエストのコーナー。
今日のリクエストは、樹菜市にお住まいの
ゲゲゲのおに太郎さんから。
「……こんばんは……
今、裏の墓場で、死者が運動会をしています……
ぼくはもう寝る時間なのに煩くて…………
ぼくの眠りを助けてくれる曲、お願いします……」
うーん……これは大変そうですねぇ。
警察には言ってみました?
取り合ってくれそうにないですが。
安眠促進の曲ですか……そうだ。これなんてどうでしょう?
裏で盛り上がってる方々も、眠りについてくれるかも。
あまりボリュームを上げすぎると、今度はご近所さんから
苦情が出るでしょうから気をつけてくださいね?
それでは今日最後の曲は、モーツルトで……鎮魂歌。
[曲が終わり、流れる曲はエンディングに]
ヒューのMusic Fun Radio、皆さん30分間楽しんでいただけましたか?
残念ながら、お別れの時間となりました。
それでは明日もこの時間に。
Have a good night♪
ピ、ピンポン球追いかけて、隣街まで行ってしまったにゃ……球をなくして我に返ったにゃが…。
途中で犬に吠えられるわ子供に攫われるわカラスに襲われるわ川に落ちるわで、我輩ちょっとした大冒険。
『――花火大会?』
[突然の...の申出に、女将は目を丸くした。
普段、そのようなイベント事には感心の無い...の事だ、何か訳があるのだろう。
そう言って、アンタも成長したのかねぇ、とクスリと笑い]
『分かったわ、やりましょう。
ただ、準備にも時間がかかるし、お客様にも伝えなきゃならないから。
やるとしたら、明日以降になるわね…。
準備はアンタに任せたわよ?花火大会、盛り上げて頂戴!』
[女将にぽん、と肩を叩かれ、...は静かに頷く。その片手には、小さなメモ用紙が握り締められていた]
[時は遡り、夕暮れ時。
...は露天風呂の壁の修理を終えた後、しばしの仮眠を取り。その後、何時ものようにフロントへと向かった。
質問BOXの中身を確認し、中の紙を取り出す。
何時ものように喫煙室で、煙草に火をつけ、一枚一枚、質問を目で追っていく。
…と、一枚の紙に目を留め]
……花火?
[差出人の名に、ぽろりと煙草を落としそうになり、...は慌てて煙草を消した。
昨夜、何も言わずに旅立っていった後姿。
何かに悩んでいる事は知っていた。けれど…何も知らぬまま旅立ってしまった。
セリアの時と同じだ。結局、自分には何も出来なかった]
[彼女が残していったその願い……どうにかして叶えられないものか。
もう会うことは出来ないとしても、どうにかして届かないものだろうか]
――届けるさ。
アンタが残した願い、俺が叶えてやるよ。
大丈夫…ステラ、アンタの行く先は【前途洋々だ】。
アンタの悩みが何だったのかは知らない。けれど、前を向く気持ちがあれば、楽しもうという心があれば。
きっと、乗り越えて行けるさ。
[そう呟き、空を見上げる。
いつしか陽光は落ち、月明かりが差し込んでくる。
新天地でも、同じ月を見ているのだろうか?]
[...は早速準備に取りかかった。ポスターの作製、花火の調達、やるべき事は山ほどある。
と、食堂へ向かうにゃーのるどの姿を見つけて]
よぉ、今から飯か?
俺も朝から何も食ってねぇな…何か食べるか?
[先に夕食にしようと、...も食堂へ足を向けた]
…今日はなんだか静かだね。
みんな食堂にいるのかな?
[ふと人恋しくなって、...は食堂へと向かってみた]
…ステラさんのこと…黙ってた方がいいのかな?
[...は、あの後ずっと食堂のソファーで寝ていたようだ。
おいしそうな匂いに、うごうごとソファーの上で寝返りを打ってから、ぼんやりと起きる。
浴衣は寝乱れているが、自覚なし]
[...はセシリアの姿を見つけ、片手を挙げた]
よぉ、こんばんは。
アンタもこれから飯かい?
どうした?なんか浮かない顔してるみてぇだが…。
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