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いや、…違う…、いや、そうなんだけど。
[一瞬の同様と、2つの、確信を抱く。]
って、うわ。コーネ…!見るな…!
……ん?紙?
え……、ヘンリエッタさん!?
[視界が少しずつだが回復していく中、少女の姿がゆっくりと見えてきて、周囲が慌しくなっていることに気がついた]
[明かりが戻って、2階からも騒ぎが聞こえてきた。
様子を伺おうとすると、降りてきたギルバートに制止され、そのときに。
聞いてしまった。父の死を。]
そんな……。だって、冗談とかじゃなくって……?
あーあーあー。
[いつの間にか停電は収まっていた。血の臭いに向けて幾つもの足音が動いていく]
一体何処の誰さんなんだか。
[死んだのは、そして、やったのは。呟きを飲み込んで、足音を追う。そして]
…マジかよ。ファック!
ゲームどころじゃねぇナ。
[ぐら、ぐら
とびーににている。
くすりをやったような
しらないのに、しっているかんかく。]
――……嗚呼
[血塗れのてのひら。
いつの間にだろう。自分でもわからない。
只、確かに、この手でアーヴァインの腹部を
抉って。抉って。抉って。
コロシタ。]
[叫び声に、流石に常軌を逸している事に気付いたのだろう]
な…!どうしました!
[対して光源も無いので壁を頼りに歩いて行ったが、階段の途中まで上った所で、嫌な予感を察し、それ以上進むのを止めた]
………酷い。
[漂うのは、血の匂い]
包丁、―――かぁ。
[ハーヴェイに虚ろな瞳を細めてみせる]
いいんじゃないですか。
全ては予定調和。
いずれ人々は殺意を抱き、凶器を手にする。
置いといたら、きっと誰か使いますよ……。ね。
……あ、
あ、あああ、あ、
[両手で口を塞いで、
其の光景を否定するように首を横に振った]
ぎ、ギルバートさ……
ラッセル、さ……
なんですか、冗談でしょう……?
[触れるギルバートの手を無意識で弾くと]
何? 何で?? 何で人が死ぬんだよ
これはただの、人狼を模したゲームなんでしょ!?
ワイワイと遊ぶだけの集まりなんでしょ!?
……なのに、なのに何で?
[頭を掻き毟り、首を激しく振り乱す]
それもよりによって……
え、何があったの?
[騒ぎになっている方へと回復してきた光と音を頼りに足を進めると強くなる血の匂いに眉を顰め]
――う、嘘でしょ!?
なんだ?これ?
[かさりと紙を拾い上げる。]
…ここには…
力はないが勇敢な人々が6人
占い師が1人
えーっと?後は…確かこれ、人狼で何だっけかな
ま、いいか…確かー
死んだ奴がわかるのが1人
気が狂った奴が1人
護る者が1人
そして、我らを狙う2人の影…か。
アーヴァインを入れて、ぴったり12人。
数も丁度ってわけかー?
冗談にしちゃ、出来すぎ…。はは。
[不意に明るくなった部屋
片手にはやっとみつかったマグライト
色彩
芳香
肌触
風味
そのいずれもが不快感を表している]
え?アーヴァイン、くんが・・・?
どう、して・・・?
キミ達、ナニをしたの?
[目を背けることもせず、ただ呆然と*眺めている*]
[部屋に駆けつけた面々を見回す。部屋の中心でラッセルを抱え、何か紙を広げているギルバート、呆然としているコーネリアスとハーヴェイ。少年は片目を閉じ、コーネリアスの姿を覗き込んだ]
…チ、違う、か…。
[脱力し、膝が震える。疲労で身体が支えられない。辛うじて数歩後ろに下がると、部屋の外に身体を押し付けて座り込む。聞こえるギルバートの言葉に、眉を顰めた]
じゅう、ににん……
[ギルバートが読む声を、
呆然と聞いている。]
そんな、
ね、出来すぎ、ですよ。
……冗談、なんでしょう?
その紅いの、
トマトケチャップだったり、
するんでしょう……?
[目の前で起きた惨劇、アーヴァインが現れた時に感じた仮想世界と現実世界の意識の混濁。あのゲームも、始まりに犠牲になるのは彼……アーヴァインだったはず]
これは、何の冗談!?
それとも本当にゲームを現実世界で行おうとしているの!?
何で……何でこんな事に。
[少し前に感じた、仮想と現実の錯覚に身体が*震えている*]
けど…この紙…ようやっと、編成てのがわかったてわけだ。
といっても、本質を見る力いる奴がいるって
以外しんじらんねーんだけどな…。結局。
でさ、皆にはまじで申し訳ねーんだけどさ
オレが本当にその力持ってるんだよね。
トビーが贋物だ。
1日泳がせて様子見させてもらったよ。
ほんと、内心何を思っていたんだか、って感じだな。
[ピタリとあれほど取り乱していたラッセルの動きが止まり、ゆっくりと顔を上げる
その顔には、何の表情も表しておらず、まるで能面のよう]
……そう、死んだのはこいつ。僕が憎んでいたこいつ
私を騙し、裏切り、大事なものを奪っていったこいつ
仮面を被って、善人面で、のうのうと生きてきたこいつ
死んで当然。生きてる価値のない奴。だから、だから……
ははっ、ははは。あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
今頃言う事でさ、色々混乱させちまうだろうとは
思っていたんだけど、理由はさ、いまいち編成みたいのが
わかんなくて、言い出すのが怖かったんだ。
けど、アーヴァインが死んで…
その紙を見て…ああ、まじでゲームを
本当にしようとか思っている奴が
いるかもしんねーって、思ったらさ
何、こそこそしてんだよ、オレ…って思ってさ。
もしかしたら、この中にはおれ達を守ってくれる奴も
いるかもしれねーんだろ?
何もしらない時は、それすら解んなかったから
縮こまっちまって…名乗れずにいたんだ。
……わりぃ。
結構不真面目ぶってたりしたのはわざとなとこも
あったんだ…悪い事したって思ってる。
ただ、オレは一度も、力がない!なんて一言も言ってない…。
うわ、こじつけっぽいなー、これ。
ま、嘘はつけなくって黙っちまったんだよ。まじでさ。
そんな話、聞いてないし……。
嘘。うそだよ……。嘘が、いいのに。
[ふるふると首を振るけれど、見えてしまった。ラッセルの靴の後に残る血のしみが。]
その声はセシリア?
何だか変だ、周りの様子がおかしい。
しかも今冗談にしか聞こえない言葉が
聞こえてきたしな。
行ってみよう、みんなの所へ。
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