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貴女も、そろそろ義体を解除しなくては、ね。
自然な本来の人間の姿に近づく事も、こわくはなくなって来たでしょう?
[それは、囁き。]
[セシリアが、信者に一歩近づきさらに視線を深く合わせようとしたその時、]
[第1サティアン(教団本部)にVIPレベルの来訪者を告げる
[Sign]
が届いた──。]
こんな時間にお客様が?
[セシリアは、淡いオーキッドカラーに透けて輝く睫毛を揺らし、まばたきをした。]
申し訳ないのだけど、このシチューの火を見ていてもらってもいいかしら。後は、弱火で煮込んで灰汁を取るだけだから。
[身体のラインが明瞭に分かるほどぴったりとフィットした白いボディスーツの上から、褪せた緋色のマントを纏ったセシリアは、オーキッドカラーの髪をふわりと揺らし、不測の来訪者の元へ向かった。
信者と向かい合う時、鮮明だった人工的な蛍光オレンジの瞳は、今は一般的な装飾を纏わない種類の人間の様な落ち着いたオーキッドカラーd9aacdに戻っている。]
[小さな羽音のような音がかすかに響き、セシリアのオーキッドアイd9aacd─目元をふくむ顔の上部を、影の様なシールドが覆った。
ドーム上の通路でセシリアとすれ違う信者たちにとってはそれが自然の光景であるのか、彼女が視界を覆っている事を気にした様子もなく、丁寧な挨拶を*送るのだった*。]
── 現世<Mundane> / ???・教団(第10→第1Satyam) ──
―― 現実世界/カテドラル・オメガ x 控え室 ――
[トビーの視覚素子を通して見える光景。
赤い絨毯と重厚で最低限の家具。吊り下がる光源。それらを背景に、銀河のように粒子の白い渦をえがいていたものが凝結し、模られる。
――Virtual Girl。
うねる様に髪は持ち上がり、ゆらゆらと揺らめきながら腰まで降りてゆく。未だ、少女の面影を残している顔立ちだった。]
――like a Sexual Reproduction.
Luther・R・Blot管轄下のNewBornかい。
[双眸を細めると目尻が吊りあがる形になる。
ふてぶてしそうに笑み、両腕を組んだ。]
のんだくれ ケネス が参加しました。
――???/???――
[曖昧な記憶。模糊とした風景]
[何かを終わらせた感覚と、何かを失った感覚だけが、手の中に残っていた。一体それは何だったのか、自問を重ねても答えは見つからないままに男は立ち尽くす。白い霧が渦を巻き、視界を奪った。最早どこに行くあてもない。それだけは分かっていた。
やがて冷たい女の声が響き、茫洋とした空を彼は見上げた]
『――貴方なら、いつかは見つけ出すと考えていたけれど。
でも、それが最後の時になるなんて思ってもいなかった。
何故、あんな事をしたの。どうして?』
[答えるべき言葉など見つからなかった。
何が自分をそうさせたのか、何を求めての事だったのか。全てを語ったところで、互いの認識は違いすぎていた。口を閉ざした彼の周囲を風の音だけが取り囲む。それからどれだけの時間が経ったのか――いつしか、彼の意識は溶けるように消えていった]
―― 現実世界/カテドラル・オメガ x 控え室 ――
Works of Fractale's Goddness.――and, A.M.
Blotへは既に依頼された品を送った筈だが――、NewBorn――Girl, 恐らくはBlotのエージェント。
[毛深い赤い絨毯は、全ての音を奪う。
背を向けて近くの机まで歩くと、緻密な細工が施されたパイプを持ち上げた。口に運ぶと、煙のホログラムが上がった。]
「私はエージェントってところで合ってるわ。」
[Virtual Girlは肩を竦める動作。尤も、現在はトビーの電脳の片隅に偏在しているのだが。]
「あなたにはBlotからの伝言を持ってきたの。単なる演奏の賞賛と依頼よ、指揮者<コンダクター>」
[蝶々が羽ばたき、トビーの右肩に止まる。勿論、視覚素子を通して見ればの話だ。蝶々を一瞥し、左手で触ると、ほろほろと解けてゆくようにその姿は消え、封じられていた内容がトビー=指揮者<コンダクター>に伝わる。]
――Closed/"Nest" (専用領域/“ねぐら”) ――
[没入(ダイヴ)した状態での眠りは快適とは言い難かった。殊に、丸々二十四時間を越える調査(リサーチ)の後とあっては。電脳上に存在しない筈のこめかみが軋むような音を立て、彼は思わず顔をしかめた]
――大丈夫ですか、マスター? ひどい顔、してますけど。
ああ……いや。大丈夫じゃない。さっさと切断(アウトロン)したい。
連絡はあったか?
[虚空から姿を現したのは長い金髪の少女――"Scavengers' Nest"の維持管理を担う人格AIだった。大量のデータフォルダが散乱する室内を見回し、彼女は小さくため息をついた]
――届いてますよ。ほら。
[そっけない口ぶりで答えた少女の指先が、中空で矩形を描く。四角く切り取られた空間が窓となり、現実世界(マンデイン)の情景を映し出した。部屋の乱雑さは電脳空間と同等か、それ以上。しかし彼の視線は気に留めた様子もなく、机の上に置かれた小型端末を見つめた]
――もう暗証鍵の確認も済ませて、端末に転送して、ついでに回線からも物理遮断してあります。
……そうか。悪いな、"Celia"。
[何気なく返された一言だったが、AIの少女はきっと眦を上げて男を睨んだ。金色の髪が揺れて落ち着くまでの数瞬の間に、何百バイトという文句のフレーズが迸る]
――本当にそう思うんだったら、せめてあの部屋だけでも片付けて下さい。放っておくといつまた不具合が発生するか。いくら防塵で耐熱の外装といったって、現在の環境は劣悪すぎます。もし今度カビでも繁殖したらわたし、ストライキを起こしますからね。ここはわたしが片付けますから、マスターは早く――
わかったわかった、今度やるから。
[口を挟む隙もない苦情にどうにか割り込み、退出動作を起動させた。足元から次第に薄れだす視覚効果]
……というより、もうじきに此処も引き払う事になるだろう。
"Nest"は当分、開店休業だな。
――え、そうなんですか? だって、わたしがいるのに――
ま、それは後々説明するさ。やって貰う事があるんだよ。
送られてきた内容次第でもあるがね。
[ぱちぱちと目ばたいた"Celia"の不思議そうな表情を最後に、男は現実世界へと*帰還していった*]
―― 現実世界/カテドラル・オメガ x 控え室 ――
時間までには、そちらに手配する。
今から、また別の人物に遇わなければならないのでね。
[振り返り、両手で机の角を持ち、足を伸ばす。緩い「ω」のように歪めた口元は滑稽で、パイプが生えている。
パイプから立ち上るホログラムの煙の中、視覚素子がなければ視えない音符がスタッカートを刻みつ、Virtual Girlの元へ。]
――帰りたまえ。
引渡し場所は、Blotが居住するメガロポリスでだ。
[Virtual Girlを片隅から追い出すと、目の前の少女の姿も来た時と逆に映像を再生するように、消えてゆく。]
『指揮者<コンダクター>、次の予定まであと4時間59分21秒です。』
――ああ。
[後ろ手に右手を回し、白い手紙の封筒を取り上げると光源を透かし見るように翳し、*双眸を細めた。*]
酒場の看板娘 ローズマリー が参加しました。
── 現世<Mundane> / 中央部周辺・とある研究室 ──
[HMDを装着した状態で、マウスとキーボードを使いながら”Bahamūt”のデザインとステータスを変更している。本来なら研究室では無いが、今のローズにとってはあまり関係の無い事]
”Bahamūt”メンテナンス終了っと。じゃあね。
[マウスで”save”を選択し、画面を終了する。HMDを外し、無意識に手で髪をとかす]
”Bahamūt”は普段戦闘用じゃないから、使えるか分からないけど。
[机の上には白い封筒が置いてある]
・・・こういう挑発的なのって、嫌いだな。
[そんな気持ちとは反する”予感”。だからこそ”Bahamūt”もメンテナンスしたし、準備は整えている。
きっとこれから何かが起こる。それはローズにとって興味深いゲームの一種なのかもしれない。
大きくため息を付いた後、研究室備え付けのコーヒーメーカーに、氷をいっぱい入れたマグカップを押し込む]
いい加減、アイスが作れるのが欲しいんだけどなあ。
[熱された黒い液体が透明の固体を溶かすように注がれ、カラン、という*乾いた音を立てた*]
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