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[そうして幾らかほっとした所で、ようやく同じ書斎内、――しかし彼女は書斎内から天賀谷の部屋へと続く階段の所へ居る――に気付けた。
共に居るらしい杏と呼ばれていたメイドが、騒いでいるらしいのが聞こえる]
一体……?
[ズボンの上から先ほど己の命を守るものとして拠り所にしたナイフに触れつつ、そちらに向かっていく。
しかし何事かと目撃する前に、さつきは天賀谷の部屋へと上がっていったようだ。
そこへ居た翠に尋ねてみる]
先ほどの声は、何だったんだ?
…どうして。
[呆然としたまま。
此の銃は、脇を開いて構えるのだ。其れが米軍式だ。
撃ち方は見ただけの知識ならば知っている…──何度も見た。 ]
――三階/十三の部屋――
[窓からは妖しげに変化する光が差し込み、各人の影を床に落としていた。濃淡入れ替わる其の中でも、やはりさつきのものだけがはっきりと薄い。そうと確認し、さつきは溜息を吐いた]
ふぅ。誰か、私の事を見たのね……。
私にも、其の血は流れているようだけれど。
……ただ。
私を見たのならば、私が人である事は判っているでしょう。
そして私は、杏を見ました。杏は疑いなく人です。
その次に見たのは――いえ。
正しく云わなければね。
藤峰さん。
[声に振り返り]
今の声は、杏さんの声よ。
その、何と、謂うか。
……さつき様の影が―――
[そう謂って、
藤峰を促すようにさつきの足元を見遣った]
―天賀谷自室
影……
[さつきのそれが薄いものか濃いものか、部屋にいくつか置かれた燭台や天井灯、間接照明といった複数の光源に散らされ、私には察しがつかなかった。
翠が刀を抱えていることに、先程から感じていた違和感をぶつける。]
おや、翠さん。
その刀は書斎で整理してたとかではないんですか?
天賀谷さんの部屋にまで持ってきて……
……きっと、私の血に流れる異能は半端なものなのでしょう。
……それが天賀谷の――父の血によるものなのか、或いは母の血によるものなのか。私は未だ知りませんが。けれど、真に影見の力を持つ方は此処に居ます。
そして其の方には屍鬼を見出し、退治て頂きたい。
此れは天賀谷さつき個人としてだけでなく、
天賀谷家を代表しての申し出と受け取っていただいても結構です。
そういえば、随分来海さんの姿を見てないな。
彼にも聞いてみたい話があったんだが……。
[周囲を見渡したが、その姿はなかった。]
何故なら、叔父である十三が屍鬼によって殺害された――此れを敵として討たずに居られる理由が、私の中には無いからです。
宜しいでしょうか、皆様方?
[頷く。
生きたければ己が手で──前を。
当然の様に、銃弾が籠められた銃だった。
カチリッと動かした硬い金属の感触に背筋が凍る心地がする。
ちょうど、上がって来たばかりのさつきに銃口を向けた。]
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