31 レッツゴー！陰陽師
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文学少女 セシリア
どこに居ても己を保つ事が一番…と、言う事でしょうか？
[ゆっくりと茶を飲めば]
美味しい。
本当に美味しい物を、美味しいと分かる事これも鍛錬ですね。
俗世にまみれ情報に踊らされ確かな目を無くす事は…愚かなり？
木こり ダニエル
うむ。
いつでもどこでも、己を理解するのが大事であろう。
自然や時流の持つ大きなうねりには、その勢いに乗り流れることも重要だ。
が、何も分からず流されるだけではいずれ身の破滅となる。
[楊枝でまた一口分草餅を切り分け口に入れ]
旨いか。それは何より。
うむ。旨いものを旨い、不味いものは不味い。それも物の本質を理解するということだな。
うむ。
己の感覚を磨かねばならん。
世に溢れる誰かの意見をそのまま己の考えと擦り換えては己がなくなるな。
文学少女 セシリア
[ダニエルの言葉に頷くと]
どこででも…ですか。
私は、修練を山で、という事が少ないのですがどこでも気の持ちようでって事ですね。
己の力が全てなのは同感です。
[芦屋の流れを汲む、陰陽師としては亜流とも言えるアッシャー家の意地が垣間見えた]
木こり ダニエル
うむ。
街中でも清清しさを感じることも出来る、土地のものに大事に伝えられてきた由緒のあるところには、そういうものがあるからな。
ふむ。
おぬし中々確りした芯を持って居るようだな。
結構結構。
[ひとつ頷き、またずず、と茶を啜った]
学生 ラッセル
こんばんは、ちょうどお茶の時間だったようですね。
[声をかけてきた陀仁衛縷に軽い会釈を返しながら、テーブルに寄っていく]
あら…美味しそう。
[その上の餡かけ草餅と湯飲みのお茶に気付くと、それらを肴に歓談していたらしい二人にニッコリした]
お餅ですね？
でしたらそのグリーンティーが、とても良く合うのでしょうね。
いつも頂くばかりなので、今日は差し入れに紅茶の缶を持ってきたのですけど、これは台所の方へ。
棚へしまったら、僕もご一緒して構いませんか？
文学少女 セシリア
[ラッセルの様子にほっとしたように]
お口に合って何よりです。これ蓬が混ぜ込んであるんです。
…なにか起こるまえの精進です。
文学少女 セシリア
[ラッセルに頷くと]
漢方薬では、万能薬っぽい扱いですね。血の浄化作用があるので鍛錬に向くんです。もちろん邪気を払う作用があるのも重要です。
ちょっと苦味が強いので私は和菓子に仕立てるんです。
村長の娘 シャーロット
[右手に紙袋、左手に紙箱といった様相で事務所のドアをくぐる]
こんばんはですわ。
[部屋に居た者達に挨拶し、お茶を飲んでいる様子に一度瞬きして]
あら、今日はお茶請けがあるみたいですね。
私も持って来たのですけれど…。
[いらなかったかしら、と小さく首を傾げる。次いで部屋を見回し猫の姿を探すが、既に外に出てしまったようでその姿は見えない。こちらも無駄になったかしら、と右手の紙袋に視線を落とした]
学生 ラッセル
…あちち。
[唇を押さえて湯飲みを置く。
尋ねるような目で陀仁衛縷を見て]
あの空気と混ぜるように音をたてて啜る、独特の飲み方…難しいですよね。
冷めるまで待っても、失礼には当たりません？
[ドアが開いた事に気がついて、入ってきたシャーロットに目を向ける]
こんばんは。わあ、シャーロットさんもお茶請けを？
[嬉しそうに首を振って]
いいえそんな、楽しみが増えて困る方なんていらっしゃいませんよ。ぜひ頂きたいところ…あら、そちらは猫さんへの贈り物でしたか？
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