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[枚坂の言葉に、不審というよりも、納得したような視線を向けて頷いた。]
多分、その何かを再現するのが、天賀谷さんの目的、その一つだったんだ。
屹度、此処に集められた人間に、妙に屍鬼に由縁がある者、何か知っている者が多いのも、そのせいでしょうな。
―自室―
[翠は使用人服を着込み、襟元まで釦をきっちり留める。可愛らしい洋装や友禅は枕元に。
そっとそれを右手で撫ぜて]
……皆様は何処に。
[刀を握り、
先程声がしたと思しき方へ歩いて行く。]
[戸口に立ったまま、静かに]
貴様が、雲井という者か。元軍人の。
[正面を向く。胸には米軍の印綬。]
貴様らの言う影見だとか霊視だとか。
そのような矛があるのは、心強い。
貴様も軍人なら、もうわかっているだろう。
[じっと雲井を見据えて言う。]
我々が今何を為すべきなのか、をな。
所詮、我々の平和など犠牲の上に成り立つ脆弱なもの。
すでに血塗られた手。これ以上の淀みをどうして恐れようか。
自分には旦那様の首は、只の生首にしか見えねえんで。
ふと、先生なら…──と思ったんでさ。
[息を吐き乍ら、]
夜桜さんが居ると言えば、影見が此の場にちゃあんと居る気がする様な気もするねえ。
――二階/書斎――
[ふらふらと血文字に近寄り、名を確認する]
『杏の名は、無い――あら、此れは?
仁科、美蘭……み、らんと読むのかしら。
び、らんでは無いでしょうし』
[視線は下へと下がり、さつきの知らぬ名を読み取った。
唇が音を紡ぐ]
神居、零。
……そう、此れが。
……きっと、彼女の。
『杏ではない。そう、きっと此れは――』
―天賀谷自室前―
首に魂が……ないものが屍鬼なのだろう。
虚ろな首を斬りおとせば、ただの亡骸になって、輪廻の中に戻っていける……。
[呟く。そう信じる心が揺らがぬように]
[江原に向き直り、その視線を受け止める。]
貴方の様な人は気に入らんが。
まあ仰る事は判りますよ。
貴方こそ、自信が有るのかな?
此処に居る全員が死んだとしても、最後に生きている自信が……。
──…江原様?
[江原の腕に触れてしまい、怒鳴られた事を思い出す。
影見や霊視の話を聞き、気が緩んだ所為だろうか。遠慮がちに江原に近付く。]
首には魂が……
[戸口に現れた江原の突然の言葉。]
天賀谷さんがサムライだったかどうかは知らないがね。
ああ、望月君。
先刻からぶら下げている天賀谷さんの首――いったいどうするんだい?
彼の言葉じゃないが、たしかに首は大切なものだ。
私は、思い切るなら焼いてしまう他ないと思うがね。
………ふん。
[雲井の言葉に、尊大な態度をとる。]
私が、オキナワという死線を生き延びたのは
神が別に天命を授けた故なのであろう。
ここで死すれば、それが宿命なのであろう。
またここを切り抜けらば、まだ私には残したことがあるのだろう。
ただ、それだけの話だ。何を恐れる必要があろうか。
[漂う獣臭と皆の狼狽に、恐ろしい現実に出会いたくない恐怖と、未知の何かに出会う恐怖心が同時に生まれる。
――恐らくは、後者に身を委ねて踵を返して居れば或いは幸福だったのか?
――否、それでも狂気は肉を食い散らかしにやってくる。]
こ、これは、一体、何が、起こって、いる、と……
[狼狽の色を隠せぬ使用人どもの肩口から覗いた光景は]
[臓物を吐き散らかし、最早何処から出血しているかも判然としないしないほどの朱に染まった老人と、それを抱えて呆然とする医師]
嘘だ。
こレ は、嘘 ダ。
――――。
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!
―2F→3Fの道すがら―
[何とはなしに書斎が気になり、
覗き込んだ、其処には]
……さつき様?
[小さく、声を掛ける。
いつものように、丁寧に。]
[枚坂の言葉に頷いて]
焼くほかないと思うから、ずっと抱いて歩いていた。
灰にする前に、香なり花なり捧げてやりたいじゃないか。
[仁科が天賀谷の首に触れたことに、表情が少し明るくなる]
――二階/書斎――
「キャァアア――!」
――杏!
[背後に悲鳴が響いた。杏であった。緋色の海と化した室内の様子と、さつきの見つめる壁の血文字を目の当たりにしたのであろう]
――大丈夫、大丈夫よ、杏。
私に、ついてきて。其の手紙も、私が持っておきますから。
[ブルブルと震える手を包み、長彦からの手紙を取ってさつきは室内へ戻る。情景を見回した]
……要らぬッ!
[仁科の申し出に、必要以上の大声]
名誉の負傷だ。余計なことをするな。
今は前だ。前のみを見つめるのだ。恐れるな。
『米軍……?』
[江原の姿は東洋人のように見えた。そういえば、日系人部隊もあったろうか?
米国ゆかりの者でありながら、屍鬼について知り得ている様子の彼もまた謎めいた人物に思えた。]
「何を為すべき――」貴方はよく知っているようだね。
天賀谷さんとどういう関係だったのか……話を聞いてみたいものだ。
――二階/書斎――
[黒の袖に包まれた腕をワンピースの胸に当て、翠へと微笑んだ]
翠さん、嗚呼、良かった。
余りに人を見かけなかったものですから。
皆様、どちらにいらっしゃいますか?
其れと、施波さんか――または藤峰さんは何処に?
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