情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74] [75] [76] [77] [78] [79] [80] [81] [82] [83] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
凍って、る…
[問い掛けに彼は天の月を仰ぐ]
…この村に、来る前…
…義父に、拾われる前…
…俺が、俺になる前…
[ぽつりぽつり零れ落ちる呟き]
…ずっと…、前から。
[硝子玉の如き青が光を受ける]
全部遠くて、優しい。
遠い分だけ、哀しい。
[青の視線を追いかけて
仰ぐ月も矢張り遠くて
そっか、と小さく返して
如何してとも問わずに]
この手は…冷たいけど…
この世界は…温かいよ…
ナサニエルは帰れるよ…
其処は、哀しいから――
[月光の落とす影]
[零れる白い吐息]
[伏せられる青の瞳]
帰りたくても…
…連れて…行ってくれる、人は…もう、いないから…
でも…、だから…捜してる…
[僅かばかり歪められた表情]
[それでも碧い瞳を見詰めれば]
…メイは…きっと、…あたたかい…よ…
[そう言葉を紡ぐも]
[触れた手をそっと離そうと]
やっぱり…迷子なんだね…
連れて帰れれば良いのに。
[歪む表情に瞳の青を見詰め返す碧い瞳は揺れて
続く言葉に写されたように歪む表情は泣き笑い]
本当にこの手が温かなら…
ナサニエルを温かい所に連れて帰れたのにな…
[ごめんね、と桃色の唇は小さく小さく呟いて
引き抜かれていく手を止める事は出来ないから
せめてそっと白い指先が赤い掌をなぞっていく]
…迷子…なの、かな…
[解らないというように、言葉をか細く紡ぎ]
[少女の謝罪には、ゆるゆると首を振って]
メイは…悪く、ないよ…
メイは…あたたかいと、…思う…
メイは…君は… …俺は…
[掌をなぞられれば、ぴくり、僅かに手が動いて]
[自分から離そうとしたのに何処か名残惜しげに]
[それでも、少女の手と、彼の手とは、離れ]
[声も、続きが発される事は、なくて]
[そうだよ、と囁く声は優しいのか哀しいのか
途切れ途切れに紡がれる言葉にただ青を覗き
ありがとう、と震える桃色の唇が音も無く紡ぐ]
でも、この手は、冷たいよ。
………ナサニエルの手は、温かいよ。
[離された手を一度握り己が胸元にそっと乗せ]
この心は、今は、温かいよ。
ナサニエルの心は、今は、凍ってるね。
似てるのに、反対。
同じ迷子なのにね?
[青を見上げた碧は揺れて揺れて揺らいで――]
[少女に触れた手に、其れは伝わるか]
[ゆるり、青の瞳を揺らがせ、瞬かせて]
…似てる…
[揺れる碧が近付くのを避ける事もなく]
[唯、じっと、身動き一つせずに]
あたたかい、手…
…あげられたら…、いいのに…
[けれど、呟かれたのはそんな言葉で]
[呟かれた言葉にか揺れる碧い瞳は見開かれ
泣き出しそうな顔の侭にふんわり微笑んで]
…じゃあ…今だけ貸して?
[こつ、とナサニエルの胸に額を押し当てて]
[矢張り其の表情に変化は見られないけれど]
[頭を寄せて来る少女の言葉に、小さく頷いて]
…うん。
[片方の手を、ゆるりと持ち上げれば]
[そっと、少女の頭を撫ぜ碧の髪を梳く]
[頭を撫でてくれる手は優しくて温かくて]
ごめんね、連れて行けなくて。
ナサニエルと、一緒に行ければ良いのに。
[そうと顔をあげて青を覗き]
ありがとう、やっぱりナサニエル温かい。
――大好きだよ、ナサニエル、だから、早く帰ろう?
[――メイなら、と囁く声は小さくて、続かずに]
[尋ねられる前に何でも無いというように首を振って]
…一緒に。
[その言葉を大切そうにぽつり呟いて]
[碧の瞳を見]
…………うん。
[何かを、言いたげに口唇を動かすけれど、言うべき言葉がなくて]
[唯、少女の声に目を細めて頷く様子は、*何処か子供のようで*]
[言葉の意味を碧い瞳が問うより先に首を振られ
呟く様子に青の瞳を見詰め返しふんわり微笑み]
うん…
[何も紡がずに動く口唇に桃色の唇は微か緩み
幼子のように頷く人の外套を摘んで集会所へ
温かいレモネードと冷たいレモネード
冷たいレモネードを受け取り微笑んで
片手だけ赤いのに碧い瞳は揺れたけど
ナサニエルに暖炉の前を勧めて離れる
やがてレモネードを飲み干せば片付け
洗い物を済ませ部屋に戻るのに微笑み]
おやすみ、ナサニエル。
[静かな声が囁いて見送り*部屋に戻る*]
──ゆめをみていた──
いつまでもやまない雪。
そらはうすく暗くなりかけて、
こどもたちは帰る。かぞくのまつそのいえへ。
ひろばにのこる、四にんのこども。
ひとりは、うたた寝をしながらもおやがむかえにきてくれた。
ひとりは、名まえもきかずにさよならをした。
またあしたきけるとしんじて。
もうひとりはかえらない。
「どうしたの?」
「お父さんがね、居なくなっちゃったの」
「じゃあ、ぼくがかわりにそばに居るよ」
[広場に佇む子供達の横に僕は佇んでいた。
この光景は見覚えがある…]
ああ、彼女との思い出かな?
…そう言えば俺は嘘をついた事になるんだな。
[彼女を励まそうと言った言葉に偽りは無い。
ただ、結果的に守る事はできなかった。
…それすら言い訳に過ぎないが]
少年は片足をやや引きずりながらも少女へ手を差し伸べる。
うー寒い。
[早朝の仕事を終えて集会所に向かう。
顔はマフラーで半分埋まっていて、かろうじて前を見えている状態だ。
さくさくと夜の間に再び積もったらしい雪を踏みしめる]
あ、そだ。
[ふいに道脇にしゃがみこむと真新しい雪を手に取った]
………むずかしいな。
[手の中で雪塊を作ろうとするが上手く丸まらず、
いつだかの握り飯状態になった]
丸くならーん!
[がぁと一吼えするころには集会所にたどり着いていた]
……………。
もう一個つくろ。
[玄関先にしゃがみこんで、手のひらサイズの雪の塊を
いくつも握っていく。
丸、を*目指して*]
[写真の向こうは綺麗な青空のまま。
今もこの風景は同じなのか、知る由もなく。]
……おはよ。
[儀礼的に声をかける。
ただ、この風景の向こうにあるものを失わないように。]
[ふぁ、と間抜けに欠伸をするとしょぼしょぼする目をこすって。
キッチンで珈琲を入れると]
……あー寒い……
こんなに寒いと仕事する気にもならんな……
[ずず、と珈琲を啜りながら暖炉の前をだらだらと占拠]
ふぁ……。
[欠伸の呼吸も弱しげに、顔は洗ったはずなのに薄らぼんやりとした表情で部屋を出る。
瞳はどこか茫洋とした世界を見ているのか。
それでも転げ落ちないように本能的に、足は階段の段を1つずつ確かめるように動く。
後ろ頭には、寝癖が残ったまま]
…はよ…。
[ふとカミーラの姿を見つけ…小さく挨拶をしてそのままキッチンに入ってしまう。
何か食べるものはと思い、蓋を手に取った鍋の中に肉塊が浸かっているのを見て、わずかに目を見開く]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74] [75] [76] [77] [78] [79] [80] [81] [82] [83] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新