42 死びとの指─…屍鬼村2─
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見習いメイド ネリー
それこそ、
「お前は残酷な――だ」
という台詞も出てきますよね……、
[遠い目。
と謂うかそのときのyumaさんのキャラクターは男性だ。]
学生 メイ
[翠から貌を離し、人差し指で自分の唇をつ、となぞった]
紅茶の香り。ダージリンと云うのかしら。
ほんのりと甘くて。高雅で、繊細で。
羨ましいくらいに雅びだわ、翠さん。
それに、とても柔らかくて――貪りたくなってしまいそう。
どうしましょう。
[妖しの色を湛えて見つめながら、翠の頬へと手を伸ばした]
見習いメイド ネリー
[眼をまるく見開いて、
さつきを見つめた後]
な、何をなさいますか……！
そんな、勿体無い御言葉、です。
[今度はさつきの顔をまともに見られなかった]
……貪る……なんて、
ご冗談、を。
学生 メイ
――駄目にしてしまうかも、知れませんよ？
――翠さん。
くすくす……私の事だけ、考えなくても良いのです。
此れこそ、普段は云わない事、ですけれど。
でも、良いのですよ？心残りがあるのなら。
[両掌で翠の頬を押し挟むように腕を伸ばし、微笑んだ]
けれど、そうでないなら――もう一度。
学生 メイ
あら、杏の事を気にしていらっしゃるの？
でしたら――杏。
「はい、さつき様」
杏も、翠さんには悪い気持ちなど持っては居ないわよね？
翠さんから苛められたりなどしなかった――寧ろ庇って貰っていたそうですもの。
[はしばみ色の瞳をした少女はこくんと頷く。
さつきの傍らに寄り添い立って翠を見上げた]
でしたら、其の御礼をするには丁度良い機会ではなくって？
くすくす……。
見習いメイド ネリー
……え、ええと。
[頬に触れられてやっぱり戸惑ったように]
心残りって、
その―――約束が、ありますから――
[望月の謂った。
桜を見ようという約束。]
学生 メイ
[口元に手を当てて、楽しそうに声を上げた]
くすくす。
思い出されて良かったですわ。
望月さんには私も悪い気持ちは抱いていませんでしたから。
翠さんがそう口にしなければ其の儘――押し倒して居た事でしょうね。
くすくすくす……。
未亡人 オードリー
[何時の間にか肘掛椅子に脚を組んで腰掛けている。
肘掛に付いた右手に、白い貌を乗せ、目を細めて哂う。]
ふふふっ。
さて翠さん、如何なさいますの？
さつき様も。
強引な方ねえ。
[くくっと喉を鳴らした。]
学生 メイ
あら。揶揄ってなどいないのに。
もぅ。困った翠さんね。
そんな風にされると――えいっ。
[すいと貌を近づけて。唇を合わせようとして、
思い止まった様に頬へ口づけた]
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