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[小動物を思わせる少女の落ち着きの無さに瞬き]
[コーヒーの事や解ったら、という言葉に頷きを返すも]
…なんだろう、ね…
[手の動きを止めれば、肘を突いて手に頬を乗せて、
視線は見詰めて来る碧から、淡くなった色へと移る]
目に見えるもの…、見えないもの…、色々、捜して、いた。
…自分でも、解らなかった…けど。
一時期…いや、今も…かな、両親を捜そう、と思った事も…あった。
[其の水面には彼のぼんやりとした表情も映し出され]
……で、その男と俺が同じことするって思ってるの?俺もいつか、ローズマリーを置いて村を出る……と。
ああ、確かに俺はこの村の人間にとっちゃ余所者だ。雪祭りの調査をしてると知って「余所者が何を知りたいんだ?」って白い目で見られたこともあったさ。どんなに仲良くしても、所詮他人。一歩引いた目で見られるのが関の山だ。
ローズマリー……お前も俺をそういう目で見てたってことかよ。
なあ…俺はそんなに信用ならないか?俺はローズマリーに何をしたら信用してもらえるんだ?俺はそれを知りたいんだ。そうしなくちゃ、いつまでたっても……
[床に座ったローズマリーの両肩を掴み、ぐっと引き寄せる。]
……俺の心は宙に浮いたままで……
[ローズマリーの唇に、自分の唇を重ねた。]
[落ち着きを取り戻して紡がれる言葉に其の表情を見詰める]
…そっか。
お父さんと、お母さんに、会いたいのかな?
[ぼんやりとした表情は碧い瞳にも映り込みゆらゆら揺れる]
[持ち上げられた視線は中空を彷徨い、
それから再び、少女の碧い瞳へと向けられる]
そう、なのかな…?
…何かに、縋りたかった…のかも、しれないね。
[まるで他人事のように言う彼の瞳には感情は見えず]
[暫しの、沈黙]
両親は、子供が嫌い、だった…けど。
…子供は、両親を…嫌いたく、なかったんだ。
[ぽつりと呟いた言葉は、唐突だったとは思うけれど。
顔を俯かせれば、瞳の青は隠れて、遠くを見詰めるか]
……違っ…そうじゃなくて…っ…
[引寄せられて重ねられた唇の感触に、僅かに身を硬くし、震えながら伝わる熱を受け取り…]
あなたから見たら、私は…この村の事しか知らない野暮ったい女で…その…いつか…愛想を尽かされるんじゃないかって思ってて…。
ギルバートさんが余所者とか…私、一度だって思ったこと無い…。
そんな事を考える余裕なんて無い位早く…あなたに惹かれて居たから…
ってやだ…なんで泣かなきゃいけないの…?
[勝手に溢れ出る涙を指で拭った]
[感情の浮かばない青の瞳を探し物でもする様にじっと覗き
呟かれた言葉と隠れる青に僅か碧い瞳は見開かれて揺れる
静かにゆっくりと睫毛を下ろせば碧も隠れて視界は遮られ]
きっと、其れは、とても、とても――
哀しくて、寂しくて、苦しい。
如何すれば良いんだろう?
如何すれば癒せるのかな?
[囁いた後に嗚呼、と零れた溜息と共に目蓋は持ち上がって]
…家族、かな?
[ナサニエルの捜し物、と呟き俯いた侭の青の髪を見詰める]
>>255
これっくらい強引じゃねーと、ひねくれた女は手に入んないんだよ。
いいコンビじゃねーか。
[部屋に入るカミーラを満足そうに見て、自らも室内に入り、扉を閉める。
佇むカミーラを後ろから抱きしめて]
今朝は悪かったな。まぁあれだ。ちょっとたまりすぎてただけだ。
次からはもっと大切に抱くから、もっともっといい顔見せろよな?
[すかさず飛んでくる拳を避けようともせずにまともに後ろ頭に受けて。
まぁまぁとなだめつつキスをする。
きっとこれからもずっと、こんな日常が繰り返されるに違いない。
そうなることを心の底で祈りつつ]
[ローズマリーの身体を引き寄せ、抱き締める。]
……誰がいつローズマリーを「この村しか知らない野暮ったい女」だなんて言った?そんなそぶりが見えたか?
俺は相手の好きな所も嫌な所も、本人目の前にして無神経にズバズバ言うだろ?そんなのが気になるんだったら、とっくに言ってる。……だから、そんなことは心配すんなって。
[涙を流すローズマリーの頭をぽんぽんと軽く叩き]
そんなに早い段階から、俺のこと気に入ってくれてたんだ……ありがと。すげー嬉しいよ。
[涙が伝う頬を指でなぞり、もう一度唇を重ねる。]
……眠い?あんまり無理させちゃマズイよね。長々付き合わせてごめん。もう部屋に帰ろうか。
[ローズマリーの手を取り、立ち上がった。]
[緩々と目蓋を開き現れた青には仄暗い色が混じり]
如何…、かな。
[未だ顔は俯かせた儘、組んだ両手を口許に当てて、
顔に掛かる髪の合間から碧を些か上目遣いに覗き見る]
[ギルバートの言葉に、ふるふると首を横に振り]
ううん…。でも…そうかなって思って…。怖くて聞けなかった…。
でも、思ったことをずばずば言うって解ったから…もう…心配しない…。
[子供のようにあやされれば、少し困ったようにはにかみ]
ここに来て…初めて会った時から…。
我ながら惚れっぽいなって思ったけど…。気付いたらもう、押さえ切れなかったの。
[涙を拭われれば恥ずかしそうに。そしてもう一度重ねられた唇を素直に受け止め]
うん…少し眠い…。でも気にしないで…。一緒に居れるだけで…今は…嬉しいから…
[差し伸べられれば素直に手を重ね、...はギルバートに身を*預けた*]
ほら、ここ。
[どうしてもここじゃと嫌がったカミーラがシャワールームでパジャマに着替えて出てくるのを待って、自分は既に着替えてベッドの中で。掛け布団を大きく開け広げて、手のひらで自分の隣をぽんぽんと叩く。
恨めしそうに睨みつけるカミーラが仕方なしにもぞもぞと入ってくるのを、この上なくニヤけた顔で迎え入れしっかりと抱きしめる]
もう今日はしねーから、安心して寝ろ。
[その言葉に、当たり前だと鳩尾に衝撃が入る]
ぐふ…。
カミーラこそ、手加減というものを覚えろよ…。
[文句を言いつつも嬉しそうに、絡みつくように抱きしめて。
暑い、鬱陶しい、邪魔だ、という言葉も唇で塞いで。
子供のようにじゃれあって。
小さなことで容赦なく鉄拳が飛んで]
[外は雪が舞い、時折風が窓ガラスを叩く。
しかしここは温かい。
やがて漏れ聞こえてくる健やかな寝息に、...は愛しげに口付けて]
お休み、カミーラ。
また明日も、仲良く喧嘩しような…?
[自らも、*目を閉じた*]
[影を帯びた青の瞳が覗くのを碧い双眸は柔らかく受け止め
如何だろう?と返して小首を傾げゆっくりと一度だけ瞬き]
違うのかな?
でも、お義父さんが、呉れていたものは、温かくて、優しい、家族。
其れに、ナサニエルは、温かい心に触れるのも、手を繋ぐのも、好きだって言ってた。
凍った心を解かして呉れる温もりを捜してるんじゃないの?
そう、なのかな…。
[遠い青の瞳に僅かに宿る光は、電灯のものか]
[彼は俯き加減だった顔をゆるりと持ち上げて]
…駄目、だね。欲しがって、ばかり。
[微かに吐息を零す]
ナサニエルじゃないから、本当にそうかは判らない。
只、見ていると、そうじゃないかなって、思うだけ。
若し、ナサニエルの捜し物、見つかったなら、嬉しいな。
[光の宿る青の瞳に眩しそうに碧い瞳を僅かに細めて
続く言葉にきょとんと不思議そうに小首を傾げるか]
…駄目、なの?
欲しがるのは、いけない事?
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