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ー駅前→西ブロック方面へー
公園の方が騒がしいな。
あの罠に釣られてやってきた者がいると言うことか。
[公園の方に大きな魔力のぶつかりを感じ、視線だけ向ける]
[微弱な令呪への反応を感じ、駅前の方へと振り返り、人通りの多さを見て探すことを諦め]
今は、教会に行こう。あの管理者に聞いてみなければ。
何か、情報が入るといいけど。
[嫌な予感を感じながらも、教会へと向かう]
ー教会ー
この前来たときと、妙な感じがする。
[目の前に建つ教会を見ながら、わずかに令呪を押さえ]
でも、折角来たのだから、中を覗いてみるだけはしてみよう。
[窓から中を覗く。礼拝堂には*誰もいないようだった*]
― 駅前→自宅 ―
さてさて、と。
[ 一応、誰もついてきていないということを確認してマンションへと入る。
近くに気配はない。ライダーはまだ戻ってきていないようだ。]
料理は九重、九重本味醂ーと。
[ ぶっきらぼうに鼻歌らしきものを歌いながら、久仁彦はエレベーターに乗り込むと6階へのボタンを*押した*]
‐川原‐
[公園から離脱したキャスターは川原で座り込んでいた。
いや、座りながら右手の治癒をしていると言った方が正しい。]
あー、もう痛ぇなぁ。
…あとでボケマスターもう一発殴るか。
[とりあえず怒りの解消法は八つ当たりと言う形で解決されそうだ。]
てか…なんでセイバーは退いたんだ?
アイツの力ならそんな必要なかっただろうし…。
−教会−
[先ほどの儀式を終え、教会の奥で令呪の加工を始める。
アンリ・マユの力を有効に利用するにはまだこの”仮初めの”令呪は必要である]
・・・・・・
[その右肩には、聖杯の管理者として付与されている”補助令呪”が複数刻まれている。
不慮の事故や排斥目的の懸賞などに管理者が所持する物だったが、今はつまりはセイバーのサーヴァントにしてマスターである彼の手中にある。
彼はその補助令呪を消費し、彼自身の令呪を2つ復元した]
これでいい。
―駅前→川原―
[どのクラスか判らなかった、そのマスターの拠点を突き止めることはしなかった。また会う約束を魅了の発動と共に起こしたので、その時に拠点に案内してもらえばいいと、そんな風に考えていたからだ。
歩くほどに戦闘の気配は濃厚になってくる。公園では派手なぶつかり合いが起こっている事は明らかで、それは非常に都合の良いものだ。
公園に隣接する川原へと到着すると、そこにはしゃがみ込むキャスターの姿が。
のんびりと傍へ。]
ヴァイナさん、どうされました。
[不機嫌ながら悩んでいるところに、知っている声がかかる。
これだけで機嫌が直るのだから、キャスタ−の不機嫌っていうのはあまりアテにならないのかもしれない。
まぁ、単純バカとも言えるだろう…ちなみにスキルの魅了は魔法使いたるキャスターに効果は無いのだが、正直ソレは別の意味でまったく意味はない。
だって、勝手にオート魅了だし。]
やぁ、マリアちゃん!
[にこやかに笑顔で返事をするキャスター。]
いやー、恥ずかしながらちょっと怪我してねー。
[ぶつくさと小さく声がしていたと思ったキャスターは、振り返ると満面の笑顔でこちらを見ていた。
怪我と聞き、心配そうに右手を見つめた。見れば、髭の先が部分的にまるで床屋で失敗しちゃったみたいに切り揃えられていた。]
……まさか、公園での戦闘に参戦していらしたの?
傷、見せて下さる?
[キャスターの手をそっと取り、静かに撫でた。]
いたいいたいの、とんでけ。
いや、参加する気はさらさら無かったんだけど。
どっかの俺様セイバーに商店街でつかまってねー…。
[言いながら溜息を吐く。
いやまぁ、そのおかげでこれ以上無い情報も知りえたわけだが…。]
【ま、神様なら俺様になっても仕方ないわなー。】
[自分も若干テンションが上がるとそういう所がある為強くはいえなかった。]
あー、そうだマリアちゃん、ちょっと頼みたい事が…って。
[そこまで言いかけて言葉…というか動きが止まる。
もちろんマリアの行動に対して感動…いやむしろ男泣きしていた。]
うおぉぉぉぉ!
今ならもう死んでもいいかもしれない!
[いや、お前は既に死んでいる。]
俺様セイバー……。
[マスターが言っていた、沖田総司の事だろう。史実からは、バーサーカーと掴み合いの殴り合いをしていた事からは、俺様キャラとは到底思えなかったが…取り敢えず、殿方には色々な側面があるものだと感心しながら聞いていた。
ふいに、突然キャスターが騒ぎ出したので、びっくりして手を離した。]
って、そんなに痛いのでしょうか?
この程度の傷で根を上げるなんて、よっぽど負け知らずなのでしょうね……流石ですわ。
で、私に頼みって何かしら?
[訳も判らずきょとんとしたまま、そう尋ねた。]
いや、もう全然痛くないです!
もう完全にいまので全快、むしろずっと撫でてるくれると魔力まで回復する勢い!
[腕を勢いよく動かすキャスター。
…なんか色々とおかしいが、それが彼なんだろう。]
あ、あぁ…それで頼みの前に聞きたいことがあるんだけどね。
[マリアの言葉に何とか落ち着きを取り戻す。
そして、ちょっと言いにくいように言葉を続けた。]
サーヴァントじゃなくてマスターを攻撃するのって、嫌かな?
あー、殺すんじゃなくて攻撃ね。
まあ、それは良かったですわ。
"癒しの手"とは、良く言ったものです。
[元気になった様子のキャスターに安心して微笑む。続く彼の言葉には、まっすぐに視線を投げたまま平然と答えた。]
いえ。
私のクラスでには、そういう戦い方も当然"戦略"として求められてきますわ。
私が生前行った暗殺も、病の床で身動き出来ない状態の対象の心臓を一突きに狙ったものでしたし。
それが作戦、と言うのならば。
問題、ありませんわ。
ん…そっか。
[マリアの言葉に何か言おうとしたが、言葉が見つからなかった。
"彼女が行った事"に口を出す権利も何も無いし、彼女が平然とソレを口にしているのだ。
彼女にとってソレは誇りのある行為なのだろうし、"殺す"という行為を責める気なんてさらさらない。
キャスターは"男が女を不幸にする・傷つける"という事にのみ嫌悪感に近いものを持っているが、それ以外は別段どうでもいいのだ。殺す事全てが悪だなど言い出したら、ソレは賢者ではなく愚者であろう。]
それじゃ、お願いしようかな。
[キャスターは水から一本の短剣を作り出す。
クラスの固有スキルである"道具作成"。
ランクは低いが、ソレはある条件さえ満たせばそれほど問題にならない。"音楽"か"水"に関係するものならば、ある程度までのものは楽に作り出せる。]
これはただの短剣じゃなくて、斬ると同時に相手の血を内部へと吸い取ることが出来る。
もちろん、吸い取る量は斬り付けた回数や傷の深さに左右されるけどな。
[そういいながら、その短剣をアサシンへと手渡した。]
そして、これで相手の"マスター"の血を少しでも採取できたら必ず持ち帰ってきて欲しい。
お礼は…そうだなぁ。
[暫しの思考…その末に出た言葉は。]
俺の真名…でどうだろう?
別にマリアちゃんなら先払いでもいいぞ。
[もちろん、考え無しで言ったわけではない。
水が得意だと言うことは既に相手にもわかっている事だし、もし宝具を使えば"確実"にバレるだろう。
そもそも、水が無ければ自分はあまり力を発揮できないと知られている時点で既に真名を知られる事によるデメリットは無くなったと考えても良いほどである。
強いて言えば、宝具を警戒されることだが…その宝具にしたって目の前のマリアに使う可能性はほぼ無いと言える。
女性と言うことは何より、あのセイバーがいるのだ。
自分が持てる全ての手を使わねば勝てない…いやむしろあの神に対抗できる手段など今回呼ばれたサーヴァントの内何人が所有していると言うのか。
そう…使うべき相手は限られており、さらに自分が秘匿しなければならないのは"宝具を使える回数"が現状では"一度のみ"という制約ただ一つ。
ならばここでマリアに真名を教えるのはデメリットとはならないという結論に達した。
…別に、自分の名前を知っておいて貰いたいとかそういう気持ちは無い。と思う。うん。]
[自分の言葉に一瞬口篭るキャスターに、シャルロットは誇らしげに微笑む。]
ええ。世界を混乱に陥れる"悪"は、成敗せねばならないのです。
私が求めるのは、神の御心に沿う"平和"なのですから。
[そう言い切ると、キャスターの手から生まれた短剣が渡された。
揺らめく美しい水の短剣……それは、シャルロットの儚げな様子に酷く似合うものだった。
短剣の説明を聞きながら、最後に付け加えられたお礼の条件に心底驚いた表情を浮かべ、目の前のヴァイナをじっと見た。]
……それは。
それは、自分の弱点や戦法を相手に教えるようなものですわ。
いけません。
幾ら同盟関係を結んで居るとは言え、私たちもいずれは、倒し合う関係になるでしょう?
私が掴んだ他のサーヴァントに関する情報は幾らでも教えますし、ヴァイナさんの持たれた情報も知りたい。
でも、お互いの情報を交換するのは、得策ではないと思われます。
……貴方の真名よりも私は、貴方と共闘して敵を倒してゆける事の方が、よほど価値のある事なのですわ。
[それは彼女の本心だった。
むろん、自分の真名を知られるデメリットと比較すれば、真名交換などシャルロットにのみ有利な条件だと思え、あろう事か相手は自分の名だけを教えると言ってきていた。
こんな絶好の機会はないだろう。
しかし、同盟を結ぶ相手に対し姑息な行為をするような気がしてどうしても乗り気にはなれなかった。]
私がそれを、上手くやりおおせるとも限りませんし。
もし、この短剣が役に立つ時がきたならば、その時改めて交換条件を持ちかけさせていただいても、よろしい?
― 自宅 ―
[ KY3分クッキング。
♪ちゃんちゃかちゃらりら・ちゃん・ちゃん・ちゃん…]
まず、用意した牛すじや豚ホルモン他を下茹でします。
大根、牛蒡なども小さめに切り、味が染み込みやすくしておきます。
次は鍋の用意。主役となるのは味ミソです。味ミソは赤ミソに砂糖を入れ、水で薄めて作ります。赤ミソは砂糖との相性が抜群、砂糖は恐れず多めに投入するのがポイントになります。
味ミソが出来上がったなら、後は下茹でした具材を放り込みコトコト1〜2時間も煮込めば完成です。
…が、実はこの料理。煮込めば煮込む程に具材に味ミソの風味が染み込み、また具材が出汁となり味ミソの風味を更に深める魔法のような料理です。水分が飛んでしまわぬよう、時々足し水をしながら長く煮込んでみてください。
というわけで、本日は三日ほど煮込んだものを用意いたしました――。
[ 台所には、立派などて煮が出来上がっていた。]
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