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[ゆったりと立ち上がり、手にしていた瞳を戻す。
少し思案気に見つめて、結局持ち出さないことにしたらしく。]
託されたのは俺、か……
人は生者に何かを託して死者になるなら
託すものがない俺は死ねなくなった。
[死ぬつもりもなく、誰かに殺されでもしなければ死なず。
そこには頭がないから、その容器をそっと撫でて]
勝手に重力いじるなよ?
[言い残し、部屋にロックをかけ後にする。]
ハーヴェイ……?
[いつかの会話の続き。
つい先ほどのことなのにどこか遠い。]
――じゃあ、案外死神なのかもな。
[返した言葉は冗談ぽくもあり。
足はゆっくり瞳の彼の部屋へ。]
船長が死んで、
ギルが死んで。
[声は無機質]
俺らはギルのことも食べるのかな。
[少しの間]
俺は先にもらってるから、今回はいいけど。
[――……浅い眠りは着信を知らせる短い電子音で妨げられて。
告げられる人物の死には嗚呼、と小さく呟いたきり。]
……食べられるモノが、食べられるようになった。
[闇の中でも確かな毛並みを柔らかく撫でて。
ただ一つ足りないものがあるとすれば熱だろうか。
手探りでポケットの中から携帯端末を引き出し。
ウサギにコネクトする。
液晶の反射板の発する灯りがぼんやりと部屋を照らして。]
――……I see.
結局皆、肉の塊。
食って良いか、いけないか。
腐るか、そうでないかの差。
[流れる文字にくすくすと笑って端末を仕舞い込む。]
……死んだフリの私は腐るもの?
〔ラッセルと意見の一致をみたところで、室内のコーネリアスを見遣る。目を細めて、くしゃりと前髪をかき混ぜ〕
ヒトらしくない、か。
〔面白くもなさそうに呟いて、緩慢な仕草で鞄から注射器を取出す。此方へ背を向けた銀の髪持つ青年へ向けて歩き出しながらナサニエルの声を聴き――〕
[部屋の前に到達。
目的があったわけではなかった。
ただなんとなく、足が向いて。]
光と闇の答えは見つかった――?
[部屋に一歩進み入り、ハーヴェイでもコーネリアスでもなく、そこに在る遺体に問いかけた。]
さあ……気づいたらもれてた。
[自嘲めいた笑い]
機械は所詮機械でしかないくせに、
ちょっと感傷にひたってしまったみたいだ。
〔ヒトらしくない――とセシリアの声がまた脳裏を掠める。銀の髪越しに狙いを定め、コーネリアスの首筋へ針を突き刺そうとして――〕
……! …
〔部屋へ入ってきたナサニエルの声に、びくん、と目に見えて肩が跳ねた。…次いで、手にした注射器を緩慢に下ろし〕
――…
…………。
[びくりと震えた肩。
首を傾げてハーヴェイの後ろ姿を見る。]
ハーヴェイ?
[声に出した時には注射器が見えて。]
――何、してた?
[少しの間。
けれど声音は迷い無く淡々と]
セシリアを、逃がした。
ちゃんと使える代物かわからないから
生きてられるかもわからないが。
〔――極彩色の室内。一度跳ねてしまった心臓は容易に落ち着かない。ゆるゆると息を吐いて〕
……人殺し。
〔未遂かなと呟きを落とし、ナサニエルへ振り返る。
手にしていた注射器は――「空」だった。〕
また怒ってるかな。
[笑った顔なんて見たことがない。]
祈ってどうにかなるならいくらでも祈る。
……どうにもならなくても祈る。
〔大きく息を吐いて、動揺から脱したいようにインカムのスイッチを入れる。ローズマリーへと回線を開き〕
――Rosemary Muller…
Cecilia Vaughanの端末が船内に"ない"。
調べたほうが良さそうだ。
〔事務的に伝えた後で、額を押さえ目を閉じる〕
……そう。
[咎めることもいぶかしむこともない声音。
空の注射器に目をやり、ゆるく瞬いて。]
――死神の真似事?
[静かな問いかけ。
どこまでも穏やかに。]
[ローズマリー宛の通信。
目を僅かに細め、見守って。
口は開かない。
ただ、額を押さえて目を閉じた彼の髪に手を置いて、静かに梳くだけ。]
僕が何であるか、お前は知っているはずだ。
〔問う声への応えは半ば応えで、半ば黙秘で。
梳かれた髪が解れるのへ気が至ると、薄目に睨み〕
…不快ではないが、癪だ。
お前たちの在り様は。
〔あくまで耳触り良い相手の声音に、僅かに被りを振る。死神と彼を一括りにした理由の断片を呟き〕
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