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[そして、くつくつと笑い出した]
自分が死ぬか死なないか、そんなのその人の自由だって判ってるわよ。私にそれが与えられているってのがそもそも間違ってる。そんなの指摘されるまでもないわ。
……それなのに、個人的な価値観で判断しなければいけないほど、時間も知識もないっていうのが滑稽ね。
私ももう狂ってるのかしら?
[つい昨日まで全ての花が咲き誇っていただろう花壇を再び見下ろす。人がいなくなった今ですら、これほど綺麗に咲きそろっているということは、自分以外の誰かが世話をしているということだ]
……ごめんなさいね。
花の世話も、楽じゃないのに。
[ヒューバートがネリーの心臓にナイフを突き立てた時の鈍い音。おそらく一生忘れないだろう。自分の寿命が、後どのくらい残っているのか判らないが。]
【日誌】
昨日、ネリーになんて言えばよかったのかしら。
やっぱり、知識も経験も無いのは痛いわね。彼女のペースに巻き込まれた感はあるわ。
みんなに、生きててつまらなかった、生きてて無駄だったって思って欲しくないだけなんだけど、こんなこと言っても、やっぱりネリーには伝わらないでしょうね。
[何時もと変わらない、日課。
花壇の世話をする為、屋上に続く階段を昇り、扉を開いた]
……スチュアート先生?
[中央に設えられた花壇の前に、人影。
風に揺られる金髪の持ち主の名を呼んだ]
珍しいですね、此の様なところに。
[声をかけられて振り返った。
...の表情はいつものように朗らかな笑みを浮かべているだろう。珍しいといわれてくすりと笑い]
あは、授業がなくなっちゃったでしょう?
今は課題を考える以外やることないし、退屈だから、最近よく散歩するようになったの。
ラッセルは、良くここにはくるのかしら?
……ええ。
[短く答え、扉から離れて花壇へと歩み寄る。
近付くにつれ、誰かが踏み入った痕が見えた]
教官では、無いですよね。
[緑の瞳を眇めながら訊ねる]
そうですか。
例の、猫でしょうかね。困ったものだ。
[痕を見ればそうではないと容易に解るのに、敢えて。
大した範囲ではない、荒らす心算では無かったのだろう。
白い花の蕾は未だ開かない儘、其処に残されていた]
そうかもしれないわね。
ブリッグス先生は猫には甘いみたいだし、ちゃんとしつけるようにいっておかないと。
[そうかしら?と否定する理由もないので、話を合わせた。
見るからに誰かに踏まれたと判るのに、そういうふうに気遣いを見せたラッセルに、おや、と意外に思った]
[それとも、ネリーのときと同じで、私が気づかなかっただけなのかしらと思い、少し胸が痛んだ。
ラッセルの花壇を見る様子にふと]
ひょっとして、この花、ラッセルが世話をしていたの?
[そういえば、彼は生命科学クラスに所属しており、生物学や農学も学んでいたはずだ]
……僕が?
[意外そうに返す。
次いだ問い掛けには、間を置いて首肯]
昨日の課題の写真は、此処の花ですから。
[屋上の隅、給水タンクの傍へと歩む。
花壇の世話の為の道具が置かれている]
うん。
詳細な説明を求められると、私の感覚に過ぎないからこまっちゃうんだけどね。だけど、今の残留メンバーと顔をあわせるようになってからのような気がするわ。
これも私の感覚だけど。
[そう言って、ふふ、と笑った。]
ああ、そうか。
どうりでどこかで見たことがあると思ったわ。
[花壇の縁に腰掛け、ラッセルが花の世話をするのを興味深そうに見物している]
錯覚では、と言いたくなりますね。
……彼等と付き合うのは、色々と疲れます。
[次の課題の事を思い出したか。嘆息]
御覧になっても、面白い事はありませんが。
[萎れた花を摘み取るか如何かで、迷う。
結局触れられずに、其の儘にして置いた]
[そうかな?とくすくす笑った]
随分前より生き生きしてるように見えるわよ?
表情が出てきたというか。
まー、疲れるって心情は、あなたの性格ならそうかもって理解できるわ。ナサニエルとか、私でも時々辟易することあるから。
[面白くないという言葉には、首を振って]
ううん。花の世話とか、私はあまりするほうではないから、見てるだけでも面白いわよ?
……なんかどうもね、私花を飾ってもすぐ枯らしてしまうの。悪いのか良くわからないわ。だから、こんなに綺麗に花を咲かせたり、お世話できる人はすごいって思うわ。
性格が優しくないからかしらね?
[萎れた花を摘み取れないラッセルを、見ながらぽつり。]
性格は関係無いかと思います。
要するに毎日世話をする根気ですから、必要なのは。
[如雨露を手にして、
乾いた花に潤いを与えていく。
遣り過ぎないように、少な過ぎないように]
本来、綺麗な花を咲かせる為には、
不要な花は摘み取るのが好いんだそうです。
咲き終えたり、汚れていたり、そういう物を。
[何かの例え話のように、淡々と言葉を紡ぐ]
勝手な話ですね。人間のエゴだ。
[根気かぁ、と苦笑]
……じゃあやっぱり、私には向いてないんだわ。
[綺麗な花を咲かせるコツの話には、そうね、と一言だけで同意する]
まったく、エゴだと思うわ……。
[何を思ったかそう呟いた]
そういえば、ちょっと思い出したんだけど。
昔、庭にあった植木がね、枯れだしたの。で、どうせ枯れるならって、枝を殆ど切り落としちゃったら、逆に元気になっちゃって、びっくりしたことがあるわ。
枯れる前よりも、立派な植木になっちゃって。
植木のエゴに対する、ささやかな抵抗かしらね。
そうかも知れません。
[理論的に説明する方法も在ったが、
否定する事も無しに、短くそう返した]
生きているのだ、と。
言いたかったのかも知れません。
[注ぐ、最後の一滴。
土に吸い込まれるのを見送る]
そうね。
ラッセルの言うとおりだと思うわ。
[生きているのだと言いたかった。その言葉は酷く心に圧し掛かる。ラッセルに見えないように下を向いて、少しでも軽くならないかと息を吐き出した。]
おつかれさま。
[顔を上げ、道具を片したラッセルに労いの言葉をかけるときには、表情はいつものものに戻っている。]
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