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[女性の言葉には眉を顰める]
協力するのはいいけどぉ?
なーんか、やな感じがするのは気のせい?
人を利用するタイプ。
協力することそのものには反対しないけど。
おじさんとは知り合いなんだ。
[ヴィンセントの方を見て、二人の間の空気を感じ取り]
いい関係って訳じゃなさそうだけど。
これは、出来たときからこの外観。
与えられたもの故、私に見た目は決められぬ。
文句があるなら、出来あがる前に遡って
言うが良い……可能ならばな。
[忌々しそうにKotを眺める。]
カナリ集マッテイルナ。関係者ノ会談カ。
Closedにも複数。
バラバラノ点ハ、単独行動カ。ソレトモ。
マアイイ。来イ。
[水晶の髑髏の中、光る赤い点を確認しながら移動を始める]
[まずは近くにある点から]
[動く人と赤い点の照合/映らない人物=犯人の可能性の模索]
[タバコを吸い終わると、メイの言葉に対して]
人を利用するタイプ、ね。
当たらずとも、遠からずかしら、フフフ。
ただ、私は必要なときに投資は惜しまないわよ。
[ただ、オードリーが投資をするときは、必ず回収できるときに限られているが]
それとも、あなたは万人に仕える女神様だとでも。
[からかうように]
― 現実世界<Mundane>/南部境 オープンカフェ ―
[ハックマン女史の言葉に、眉を寄せる。]
テロじゃなかったらトロ? お菓子はロッテなんつって。
んん、政治的な表明てェの? ポリタンクとかポリチカルとかそいうアレじゃないってことなのね。
[しかし、後に続く財務の展望のことを耳にするや否や、狂喜乱舞して飛び上がった。]
って、ててって!!
なななんだってェ――!!!!
すンばらすィ――じゃないのよ!
やっぱできるひとはちがうのね。
ちょ、ちょちょ、これってェば願っても叶ってもな好都合じゃん!? じゃんじゃかじゃん!!?
[オードリーが煙草を取り出す仕草に、とっさにポケットからライターを差し出して彼女の煙草に火をつけたのだった。]
あたしが女神? 馬鹿なこといわないでよ。
下じゃ小悪魔だの天使だの言われてるけど。
あたしだって普段扱う情報なんかはただで人にやるなんてことしないし。
ただ、今は非常事態だと思うから。
あたしたちが、今から倒れない保証はない。
倒れていった人も時間差だったし、今からあたしたちの誰かが倒れるかもしれないし。
それなら協力し合うのがいいと思っただけ。
[若干むくれたように腕を組む]
[立方体がかすかな音を立てる]
さすがに時を遡るのは、誰にも無理じゃないかしら。
[どこからか風][草原は動かない][猫の声][幻]
誰かがお爺様にそれを与えたのね。
その人がお爺様にそんな表情をさせているのかしら。
[障壁は変わらぬ輝きを保ち][否]
[僅かに、鈍る]
[立方体を転がす][赤が二つに青と緑が一つずつ]
[猫の声][幻][下草を踏む音][幻]
― 現実世界<Mundane>/南部境 オープンカフェ ―
そうなのよ? メイちゃん。
もちつもたれつつつもたせってね。
だからってもたれあってへにょっちゃったり胃もたれしちゃなんねんだけども。
一連託生、協力関係ってヤツな・の。俺たちってばさ。
[ハックマン女史の方を向く。]
ささ、そうと決まれば、さくさくっと解決しちまいやしょう。姐さん♪
── 現世<Mundane> / 西南部(繁華街のはずれ)
とある事務所 ──
[その施設は、メガロポリスの西南部。繁華街の中でも比較的上品な地域──博物館や美術館にほど近い居住地区にひっそりと存在している。人工子宮を使用しない自然妊娠および分娩に関する取り組みに関して、一部教団と協力している過激派のフェミニスト団体の事務所だった。
薄暗い室内に、ゆっくりと点滅するレインボーのライト。
他の市民と変わらず床に昏倒しているのは、事務所の主シャロン。ほとんど全裸にペイントしただけに近い格好をしているのは、次のプロパガンダイベントで使用する衣装の試作品を身につけているからに違いない。──セシリアが以前にこの場所を訪問した時も、そんな格好をしていた事が何度もあった。
シャロンは、シャロン自身が行う過激な生体パーツの交換番組を持っていたり、セクサロイドの人権に関するドキュメンタリーROMに出演していたりで有名な人物だった。]
── 現世<Mundane> / 西南部(繁華街のはずれ)
とある事務所 ──
貴女のマシンで、勝手にダイブさせて貰っています。
有り難う──シャロン。
と言っても、貴女も眠っているのよね。
Publicも、Upperも──地上と同じように落ちているわ。
此処に教団のネットワークへの直通ルートが残っていて良かった。
[プラグを繋いだまま、倒れたシャロンに話し掛けるセシリアの声が、若干やわらかいのは、シャロンとセシリアの間柄の所為だろうか。
セシリアと出会った時のシャロンの第一声は、「で、貴女は教祖様の愛人なんでしょ」と言う身も蓋も無いものだったが、今ではふたりは友人と言っても差し支えが無かった。]
[一段を見渡しながらオードリーは考えていた。]
【この中で有意な情報を持っているであろう人間は、この子供だけ? 他は、どうだろうか、あるいは知らないフリなのか、こいつらが共謀していないという保証は ... 】
[トビーを興味無い素振り (その実注意深く) 視る]
【私の切り札は何か ... 無い ... ここはブラフで ... 通じるかしら ... 】
[艶のあるポーカーフェイス]
お嬢さん、冗談よ。
私は、オードリー・ハックマン。
そちらのキャロさんは、私のクライアントの方ね。
お名前を聞かせてもらえるかしら?
ね、あなたも。
[本命であるトビーに笑顔を向ける]
[老人の様子に、僅かに困惑][眉を顰め]
……わたしもお爺様を苦しめているの?
だったら、……ごめんなさい。
[謝る足元に、無数の猫の姿][彼女を中心に風が吹き]
<移転>
[Closedから離脱。Underへ一直線に]
[円形に展開する鍵盤を前にしたトビーが表示させた多層地図に目を丸くする。
フィルムを取りだしたメイも同じようなものを持っているようだ。
首をかしげながら、ポケットから封書を取り出す。
中の便箋に触れたとたん、封書の隙間からホログラムの万華鏡が姿を現した。]
お、俺っちも持ってたァ――?
[スタンドつきのアンティークな外観のそれは、くるくると回転しながら、覗き窓から多層地図を浮かび上がらせた。]
── 現世<Mundane> / 西南部(繁華街のはずれ)
フェミニスト団体事務所 ──
[教団所有のサーバーもダウンしていた。
不気味なまでの静止──。
まるで、電脳世界に世界の終わりの日が訪れたかのような。
Underにある教団の保有スペースに保管してある、対外部攻撃用の特殊PGMの数にも変化は無い事も分かった。そこから、Masterの独断行動であったり、教団幹部の暴走ではなく、完全に事故に巻き込まれたかたちであることが理解出来──セシリアは安堵していた。]
―現世/南部あたり・カフェ―
[夢については、答えを持たない。]
そうですか。
[双子の言葉には、納得した様子でデータを保存する。]
[死語:スッチー]
[それから、女性が現れたのを見た。]
[ハックマン女史――先程もヴィンセントが言った名前だと認識する。]
異常事態/そうですね。
情報を集め、原因を特定し、倒れた人々を元に戻さなければ。
[思考/意識は0と1を繰り返し、形を持つ。]
[指揮者の動作を、メイが出したものを見、瞬いた。]
―― 現実世界<Mundane>/西南部 ――
[ホログラムが地上を歩く必要はない]
[だが今は現実<Mundane>に召喚した魔獣を連れている]
[ガシャリ][ガシャリ]
[重い爪音を立てるロボットを従え、近い光点のある住宅地へ]
ココカ。
[目立たない一角にある事務所に躊躇いなく踏み込む]
[ドアを黒い影がすり抜ける]
[少し遅れて扉を開ける/壊す音が続く]
[名前を告げられるといくらか警戒を和らげる]
オードリー、ね。
あたしはメイよ。メイ・ウォルトンっ。
その様子だと、貴女も情報らしい情報は持ってないように見えるけど。
情報持っててもそれはそれで警戒ポイントよね。
[ヴィンセントの言葉に目を細める]
つまり、今こうやって動いてる人は、何かしらの形で同じものを送られてるってこと?
あたしには送られてきただけで他の人のがどうかはわかんないけど。
[消える姿を見送り、歯軋り。]
「その人がお爺様にそんな表情をさせている」だと……。
「ごめんなさい」だと…?何の言葉だ。
どういう意味なんだッ!!!!!
[怒声。稲穂が垂れる。]
どういう意味だ……哀れみか!?
それとも、嘲笑っているのか!?
役割も機能も与えられ、この浪費するしかない
膨大な生を強制され…自分の足で地面を
踏むことすら許されぬ私を…この私を……
哀れんでいるのかッ!蔑んでいるのかッ!!
[悲痛な叫び]
そんな目で私を見るなッ!!!!
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