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42 死びとの指─…屍鬼村2─
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[江原の胸に顔をうずめる。]
──…大好き。
[子どもの様に純粋なままだ、と思う。
それなのに、江原は鬼であったのか。]
あたしもあなたが愛しい。
…有り難うございます。
(272) 2007/04/23(Mon) 23:26:18
枚坂様……――!!!
お願い、未だ戻れる。
戻ってきてください。
お願い―――!!
(273) 2007/04/23(Mon) 23:26:56
(274) 2007/04/23(Mon) 23:27:32
[走る]
夜桜さん、だめだ。先生を殺しては。
先生は夜桜さんを――
(275) 2007/04/23(Mon) 23:27:42
医師 ヴィンセントは、「嗚呼……」と夜桜の言葉に瞑目した。
2007/04/23(Mon) 23:28:23
見習い看護婦 ニーナは、書生 ハーヴェイに、そっと──…目を閉じて口付けた。
2007/04/23(Mon) 23:28:25
そう、
戻れるなら── 此方側へは来てはいけません。
(276) 2007/04/23(Mon) 23:28:50
[夜桜の持つ刃を弾き飛ばせぬものか。それだけを考えて振るった刀――]
……先生!
(277) 2007/04/23(Mon) 23:29:12
逃亡者 カミーラは、艶やかに笑みながら、刀を構えた──。
2007/04/23(Mon) 23:29:26
書生 ハーヴェイは、見習い看護婦 ニーナの口付けを受け入れる。彼の脈動が伝わるか。
2007/04/23(Mon) 23:29:41
―天賀谷自室
[夜桜に影を見られた望月青年はそうではないと、確信があった。
江原青年の誇り高い横顔を思い出す。
――彼もおそらくは違うのだろう。
ならば――]
望月君、翠さんには一刻もここから出てもらわなければならない。
私のすることは、一つだ――。
(278) 2007/04/23(Mon) 23:29:49
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