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彼に、家族を強姦された者が何人いるか知っているのか?
そして、殺されそうになった者がいることも。
実際に殺された者がいたかどうかまでは知らないがね。
[ボブに強姦された事はある。またボブが変質的な嗜好を持っているかもしれないと感じていたが、実際に強要されたことなネリー自身ない。
だがボブを卑下するような発言にネリーはいちいち反応させられていた。
と頭の中では思っていても、身体は全く違う反応を余儀なくされていた。
部屋に熟れた女の匂いがひろがっていく。]
罰だなんて…罰だなんて…そんな…
だ…あぁあんっ。旦那様…の…ひぅ…悪口を言うのは…ゆるさなああんっ。
[ボブがブランダー家に犬を放った事はおろか、夜毎ドライブへ出掛け、そういう事をしていた事はネリーは知らない。
いや、あるかもしれないとは思っていたが、証拠は何一つ見たことがなかった。]
[ネリーの嬌声が耳朶を擽る。彼女の声を聞いていると、どうにかなりそうだった。いつしか、欲情が強く熱を帯びその中心はトラウザーズの中で硬く凝り始めていた。
このままでは、私自身が彼女を犯してしまいかねない。
それも――報復なのではないか
一瞬、甘い誘惑の囁きが聞こえ、脳髄を震わせる]
[背中からネリーを抱きしめると、ブルーのワンピースの上から柔らかな乳房をゆっくりと揉みしだきはじめた。
若草色のお下げをかきわけ、顕わになった優美な曲線を描く耳朶に舌を這わせる。]
ネリー……
[首筋を這うように、口づけた]
[ネリーは視界を塞がれ、悩ましく身をくねらせる。
プライドや虚栄心をはぎとられる屈辱――いやそれは快楽に値するものなのか。]
旦那様がどんな事をしてるのかも…どこに…いるのかも…知らないったら知らないわよ…
あ…ひゃう…
[ネリーは無防備な自分の躯、腰をしなやかにそらした。耳元で私の名を告げる。
ネリー…? どうしてこの男は私の名を知っているの――?]
あんな男のどこがいい?
[小型犬を脇にのける。岩のように硬い屹立がトラウザーズ越しにネリーの赤く色づいた双丘の窪みに当たっていた。
腰を押しつけると、うねる秘唇にめり込んでゆく]
……君は主人を間違えている。
あなたは…何も知らないだけよ…あ…う…
[そりかえっている男性のそれが近くにある事はすぐに悟った。たまらず全身を締め付ける縛めを何とかしようともがく。
だが身体を転がそうとする事さえままならない。]
あのような乱暴な男に仕えてはならない。
君に相応しい居場所を用意できる男をさがすべきだ。
[ノーマンにボブ、問題のある主人に仕える彼女自身に私が感じていたことだった。
だが、今は、愛欲と彼女への支配欲が紡がせていた言葉でしかなかっただろう。
押しのけられたアインシュタインが不満そうに一声哭き、私はやっと我に返った。]
はっ… はっはっ
は……ぁ……
[気がつけば息は荒く、額には汗が浮いていた。
私は身を引き、彼女を遠ざけた。]
ん、んーー!!
それ…あっ、あっはぁ…ン!
[無防備に残酷に開脚させられ、進入を容易く許してしまう。刺激の上に刺激が重ねられた。肉芽をなじられ、あふれる密、こぼれる悲鳴ががさらに男を悦ばせた。]
あ…はぅ…う…
[彼女の甘い声はひどく私の理性を蝕み、溶かしていった。
ここへ来た目的を忘れていたなら、その躰を飽くまで求め続けてしまっていたかもしれない。
やれやれ、と私は深く溜息をついた。
アルバムに映された光景を思い出す。
ノーマンの気持ちが幾許かは理解できた気がした。]
君には悪いが、私は復讐を止めるつもりはない。
君は新たな主人を探すことになる。
いや――自由な生き方を選ぶのも選択だ。
いずれにせよ、少なくとも君には選択肢が残っていることは喜んでいい。
[やや荒ぶっていた声を整えた私はネリーを見下ろしながら冷厳な声で意志を伝えた。
彼女はボブの悪行を許容していたが、あまり共犯者とは思えなかった。許容しているということすらも許し難い気持ちはないではなかったが、私にはどうしても彼女をここで手にかける気持ちにはなれなかった。
彼女の両手両足を束縛していた戒めを解き直し、足の拘束は解いた。代わりに両腕を後ろ手に縛る。
彼女の私室を見つけると下着を探し、未だ赤みを帯びたままの臀部をこすらないように叮嚀に覆った。]
あ…はぅ…
[知らない人に犯される事は正直、何度かあった。それはノーマンの手引きによるもの、ノーマンの仕事上の仲間内、あるいは目隠しをされてスワッピングに連れて行かれた事があったからだ。
ネリーは脱力して力無く横向けに、床に身を任せている。]
申し訳ないが、事が済むまで君にはおとなしくしていてもらう。
しばらく黙っていてもらうことになる。
最後に、云っておきたいことがあるかい?
[目隠しをされたままの彼女の顔に、私は猿轡をかけようとしていた]
[顔も分からない男が上のほうで問いかけ…いや、何かを説いていた。しかし責め立てられた末に犯されて萎えた身体では一向に耳には入らなかった。
縛めに抵抗する力もなく、力無く息をするばかり。]
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