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心配ですか?
[空中庭園と比較すると、ここ南部、繁華街では倒れ付している人間の数は多い。ホログラムは人々のうえをすべるように*進んでいる。*]
― 電脳世界<Utopia>/Under:遊園地 - Neverland ―
[硝子の球体の中にいっぱいに溜まりきっていた粘り気を帯びた黒い澱みは、長い時間をかけて機械の底へと吸い込まれていった。
そこに佇む座長の影は、墨を幾重にも塗り重ねたように濃くなっている。]
ははは――
[水槽の隣に置かれていた幻燈機の中を覗き込みながら、男は小さく喉を鳴らした。]
「壊ス為ニ――」か……。
[男は「神ヲ扱ウモノカ」という問いに答えなかった。データの劣化によって返答ができなかったのも事実だったが――]
おっかないねェ――。
戦闘用に特化されたAIだろう。
[チューリングプログラムは、“黒”をAIだと判じていた。]
……まともに戦える手段がないなァ。
[ヴィンセントはUnderでのバトルゲームに慣れてはいない。戦闘用に特化されたPGMの扱いは苦手だった。手持ちのPGMは相手の動きを妨げ捕獲する種類のものばかりだ。
Kosha Cyberneticsの専用線と繋がった端末からのアクセスは現在、強力な破壊手段を用いることさえできたが、それは逆に、細やかな取り回しができず不便なものではあった。]
まあいい……。
[現実世界で隣のシートに身を横たえている双子に、とある映像を送信する。]
ところで、こいつを見てくれ。どう思う?
《すごく……》
《……おおきいです》
[そうだろう、と男は頷く。]
――今から、会いに行ってみよう。
[男は、その領域へとアクセスし、passを入力した。]
《PASS:REINCARNATION》
[遊園地から、三人の姿がかき消えた。]
―電脳世界/Closed Morgan's―
[脈動するリンガを携えた老人が、
動かない平原の中に立っている。]
やれやれ。お客さんのようだな。
[リンガをそちらの方向に向けて。]
”輪廻”の世界へようこそ。
― 理想郷<Utopia> / Closed:Morgan's Space ─
[passcodeを入力し、俺はその場所へとたどり着いた。
今は鼻眼鏡を外し、Under領域での“座長”のペルソナを脱いでいる。
すぐ後ろには、現実世界と同様に顔を半透明のフィルムで覆われた双子の姿。メタリックなAラインのワンピースが、現れた時一瞬だけ時空の歪みを捉え揺れた。]
じさま、いる?
今日はお願いがあって来たのよ。
たぶん、初対面なんだけども――。
[奥に向かって声をかける。]
―― 現実世界/空中庭園 ――
――製作者の手を離れ本質の囁き(オラクル)と人格(セルフ)の呼応を忘れたAIは悪徳に等しい。
[呟き、赤いタイルに腰かけ、手を流水に浸す。その指を流線型をした銀色の煌めき――がつつく。]
―――。
[双眸を瞑る]
― 理想郷<Utopia> / Closed:Morgan's Space ─
二人とも。このじさまはサクッとバージョンアップさせてくれるって噂なんだわさ。
[俺は双子を振り返って言う。]
お前たち、バージョンアップしたいんだろう?
[双子は頷く。]
「ねえさまのように」
「――なるのです」
[俺は満足して頷く。奥の老人の姿に向き直った。]
そういうことなのよゥ。
お願い。じさまのを頂戴? クレクレタコラ。
ときに、じさまはどっちの方がいい?
この二人――
じさまから見て左がマノン、右がカノンって名前なのよゥ。
[双子は顔を見あわせる。]
「私が――」
「――私が」
「マノンです――」
「――カノンです」
[二人は名乗り出て一歩踏み出すと同時に、顔の表面に張りついているフィルムを剥ぎ取る。]
双子とは、互いを映す鏡のようなもの。
己が半身が半身を補い、そして憧れるわけだ。
[怪訝そうに見る。]
彼女らには「調和」が欠けている。
どちらに力を与えたところで、肩割れは
その意義を失った悲しき迷子となるだろう。
それでも良ければ…いずれにしろ。
― 理想郷<Utopia> / Closed:Morgan's Space ─
[双子は白銀に輝く長髪をそっと指先で梳いて耳の後ろに流す。まじまじと巨大なリンガの先端を見つめる真紅の瞳が瞬いた。
目の縁がほんの少し赤く色づいている。
小さく瞬きをし、二人は顔を見あわせた。]
《すごいね》
《――大丈夫?》
[「『調和』が欠けている」という言葉に、双子はまた老人の方を見つめる。]
片方がどんな風に変わるかってさ。とっても興味があるのよ。
だいじょんぶだいじょんぶ。こいつら仲悪そうに見えても、一心同体少女隊ってなものだかンら。
良かろう。ただし、我が槍はどんなものを
産むか…私ですら、予測することは不可能だ。
それが美点になるか。欠点になるか。
[姿勢を低く取る。]
で、それをやって私に何のメリットがある?
――Mundane/南部・繁華街――
ああ。そっか。そうよね。
ステラが突然あそこにいたから、そうだったのかなって思っちゃった。
人の頭は厄介なものでね。あたしのは特に、理路整然とした情報の整理だとか、苦手なの。
生ものなんだもの。
[心配か、と尋ねられると、苦笑を浮かべる]
そりゃ。心配じゃないって言えば嘘になるよ。
でもたぶん、あたしよりは力を持ってると思うから。
[目指す光点はまだ留まっている。動かないことには少し疑問もあったが、Utopiaにでも潜っているのだろうか、と思い]
― 理想郷<Utopia> / Closed:Morgan's Space ─
そうねそうね、お代がいったりすんのね?
んん、なにを差し出せばいいのかぃね。
[この老人が満足するような代価を払えるものだろうか。当惑しながら、髪を掻く。]
True End...「真実の終焉」だ。
私という存在に終着点を与えてくれ。
[槍を水平に構えて、いつでも飛びかかれる姿勢]
それで十分だ。何なら、君自身にも力を与えてもいい。
そうだな。君も何を考えているのかわからぬ男だ。
君もまた「調和」に欠けるように思われる。
不思議だな、君の顔が2つに見えるんだよ。
[繁華街を抜けて、東へと向かう。多かった人の数が、段々と少なくなり、電脳街に向かうにつれてまた増えてくる]
多いと、進むのめんどくさー。
[時折跳躍して、人の山を越える]
下でぶつかっても廃材とかが多かったけど。ぶつかる前に生身とか義体とか区別つかないし。
あーでも。痛くって目が覚めたりとかは……ないか。そんな問題じゃなかったね。
[スピードは落とすことなく、やがて電脳街へと入っていく]
終焉……終着駅なのね。男は旅をするものっていうけども、旅の終わりはせづねぇなァ。
俺に引導とかインドの山奥で修行してとか無理っぽいんだけども――じさまの死に水とかヌクミズヨウイチをとりあげることくらいはすンよ?
え、俺――?
なにを考えっかわけワカメなんてそんなコンブらかったこと言わンでちょう。イワンのばかなんつって。
俺っちのことはいいのよ?
顔が二つなんて――コインは表と裏のウラハラのセクハラ。これ、常識。
―現世/中央部・外―
[飛び去ったドリスを見送り、レベッカは"再生"する。]
―回想―
【バックアップが有ろうと、"主"を傷つける可能性は排除しなければならない。】
[口に出さなかった"優先順位"。]
[残滓より犯人かの判別が可能という言葉を理解/保存。]
オネイロス――ヒュノプス―― 神。
壊し…… ⇔ …… 手に入れる。
オネイロス/その力を持つ者が、ヒュプノス/それを利用した?
――…… 元に戻る為に、オネイロスを。
[囁くような小さな声に、それを重要度の高いもの/隠す必要のあるものと判断する。]
[このデータにプロテクト/暗号化/専門外であれども。]
――Mundane/南部・繁華街――
先ほどに関して言えば私は、MAPへ表示されている光点のひとつを無作為に選択したに過ぎません。
[静謐な都市でも、街頭広告、その中でも常時内容が更新されないタイプのものは動き続けている。]
メイは何故コンダクターを心配するのですか。
ふっ…笑わせてくれる!!
[一喝するように吼える。]
君は、まだ私に腹の底を見せていないな?
君では話にならん。「君」の方がまだ話がわかりそうだ。
大人しく出てこないなら引きずり出してやる。
[双子ではなく、男に向けて一直線。]
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