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[己に迫る三筋の閃光。
それは確実にキャスターの体を突き貫く物。
だがそれは…見覚えのある炎の壁によって防がれた。]
……遅いんだよ、出てくるのが。
[誰の炎かなど解りきっている。
だが、それに対して告げる言葉が感謝ではなく文句なのは仕方の無い事だろう。]
借りが出来たな……セイバー。
この借り、必ず返すからな!
[その言葉を残し、キャスターはその場から離脱した。]
[視界からキャスターが消えたのを確認し、剣を種に戻した。
断層は、戻らない]
次はないぞ。お前もだ。
[自分の中の何かに警告し、もうすぐ始まるであろう戦いの*補助に向かう*]
―朝、「魔女の館」―
[会話を続ける。]
そうだなぁ、まずは、戦闘か。
えーと、昨日戦った仮・ランサーは素早かったね。
とにかく、速いってのが印象に残ってる。
あと、何か特殊な防御手段を持っていた可能性がある。
ただ、それを破る特殊な攻撃手段は、「彼」にはないよ。
もちろん、僕にもね。
…。
[ほとんど有益な情報がない。
…とりあえず、ケーキを食べ終える。]
「彼」には、元々迂回とか警戒とか守りとか、さらに言えば後先とか、そういう発想はないから、その辺は大した問題じゃない。
「彼」は接近して戦うのを好むから当たるように撃つだろうし、防がれたら、その差を撃ち破るだけの数の弾丸を撃ち込めばすむことだと考えるだろう…。
いや、その、君には悪いと思うけど、それは僕がやることじゃなくて、そして、「彼」の戦闘スタイルだから、変えようがないと言うか、しょうがないんだよ。
あんまり彼に直接怒るのは止めてくれよ。
[あたふたと手を動かしながら、言い訳をする。]
…ま、「彼」がそういう奴だから、僕が今ここでこうしているってのもあるんだけど。
【システムメッセージ】
○4日目吊り襲撃投票がまだの方は、19日3:00の更新までにGMへ投票を済ませてください。(ライダーTも対象です)
【システムメッセージ終了】
あとはやっぱり、笑ってたのが、印象深いな。
ただ、「彼」のような積極的な戦い方じゃなかった。
伏線を張りながらじっくり戦うタイプなのかもね。
近くにマスターがいたんじゃないかと思うけど、そっちを守るよりはこっちへの攻撃に気が向いていたかな。
それは、「彼」が半ば奇襲のように攻撃したことに原因があるかもしれないけどね。
頭に血が上ってたのかもなー…。
マスターに同盟を持ちかけ、他には仕掛けず帰ったのなら、やっぱり理性が先立ってもよさそうだと思うんだよな。
[息をつく。
いやぁ、詳しい条件を聞いていないから分からない面もあるが、同盟の話が事実なら勿体無い話だよなぁ。
奇襲するにしたってもっといいやり方があっただろうし、折角奇襲をしたのなら勝ってもらわないと困る。]
…しかし、なんだな。
結構覚えてるもんだなぁ。
いやぁ、「彼」って意外と色々見てるんだな。
−Date:3 黄昏前:噴水−
[燃えるように赤い空]
[誰もいない夕暮れの公園]
[対峙する、二つの影]
…吾は騎兵。
幾千の騎馬、幾億の戦車を操る、至上の御者。
[コートを脱ぎ捨て、白いセーターと白いシャツ。
腰の裏には皮ベルトで吊るされた懐剣。
スラリ、引き抜いて]
吾の前、立ちふさがるものはすべて───薙ぎ倒す…!
[そのまま走り出す。
疾駆する細く小さな体はいつ風に煽られてもおかしくないほどだったのにそれこそ文字どおり風のような速さで槍兵へと肉薄する]
−『魔女の館』−
……。
食べながらしゃべらないでちょうだい。
行儀悪いわよ。
[ケーキがなくなったのをみて、
お茶のおかわりを注ぎ、
プラムとミントのゼリーを差し出す。]
……ふぅん。
役に立つような立たないような話ね。
― battle field:噴水 ―
[黄昏]
[世界を支配するは朱色]
[伸びる影は長く]
[普段の気だるい気配の中、違和のある二者]
[殺意]
[対照的。黒いセーターから始まり、黒一色の装い。]
[白刃。夕闇に照らされ、血に見えても良かっただろうに、その輝きは、朝日を反射するように、清い。]
来るがいい。ライダーよ。
嘗て携えた武器はなけれど、この身は武器を選ばず!
[ランサーの一撃をあえて、
致命的にならぬ箇所に、 受ける。]
さすが、アーチャーだな。
うんうん。
[一人でうなづき、茶とゼリーに手を伸ばす。
まずは新たに注がれた茶をすする。]
ずずっ…
あちっ!
[またやった。
…。僕って…。こ、懲りないなぁ…。]
ついでに、最初に戦った刀の男のことも思い出しておこうかな…。
[情報が整理されれば、「彼」だって少しは気にするかもしれないじゃないか。
…という、限りなくゼロに近い望み。]
えーと…。
[高く上に飛び上がることはなく、ぐんと近づいてまずはその初撃は二の腕を切りつける程度。
本人としても当てる場所はぎりぎりまで迷ったような気配が若干あった。
速さは同じ、斬りつける刃を受け止める様子に相手の能力値は日中嗾けてきた暗殺女とそれほど変わらないように思える。
いくらか間合いを計りながら次の撃のために刃を煌かせる。
狙うは傷をつけた二の腕と反対側の腕]
[あ、駄目だ、よく思い出せない。
あの時は「彼」も久々で大興奮だったしな…。
いや、昨日もあまり変わらなかった気はするが…。]
とにかく、一撃が重かったな。
浴びた攻撃の回数は多くなく、「彼」も急所を外すだけの動きはしていたけど、治療にはえらく時間を要した。
あとは、あのサーヴァントも、楽しそうだったなー。
攻撃はあっちからだったっけ。
結構「彼」と似ているのかもしれない。
それと、マスターにも攻撃能力があったみたいだったな。
大した威力ではなかったけど…。
[ま、ま、まぁ。
そのくらいか。
こっちのが役に立たないかも…。
とりあえず、ゼリーをぱくつく。]
うん。
んまい。
…。
[少し、黙る。]
あとは、聖杯を求める理由、か…。
それは、
[「彼」には、知られたくないな。
「彼」には、酷な望みだ。
「彼」も、薄々感づいては、いるようなのだが。
…自分の尻拭いでも、ある。]
生き残れば…勝てば、分かると思うよ。
それじゃ、駄目かな?
大した、願いじゃない。
小さなことだ。
でも、それが積み重なれば、違う歴史も、あったかもしれない。
これで…
[ぱた] [ぱた] [ぱた]
[血が地面に吸い込まれる]
[ぱた] [ぱた] [ぱた]
……同盟は破棄された。
[傷つけられた二の腕の傷を見、槍を具現化させた。先程までの無抵抗な様子は既にない。
背程もある槍の柄を、トン、と地面に叩きつけた。]
来い、ライダーよ。
貴方がどこの英霊であろうが、
本気を出さねば、私は殺せん!!!
[一喝し、瞬時、肉薄。そのリーチを生かし、少女の胸元向けて鋭く一撃を突き出した。]
思い出しても仕方がないと思うけど。
だって、また会ったとして
あの人突っ込んでいって
刀と接近戦をしちゃうだけでしょう?
……わたしも正直あのときのことよく覚えてないし。
魔力使われすぎでね。
結局サーヴァントってみんな戦うのが楽しいものみたいだ。
ということ以外、情報はないに等しいんじゃない?
[使えないわね、と小さく呟く。
そして続く理由を語る言葉は
とても曖昧なものだったが露葉は素直に頷いた。]
ふぅん。
よくわからないけど。
……それは聖杯でなければ叶わないことなのね。
…。
[ちょっと傷付く。
いや、自分を無能と散々言ってきたのは自分なのだが。
だが、特に返す言葉も思い浮かばない。
ゼリーを口に運ぶ。]
…まぁ。
誰も、過去を変えることはできない。
過去へ遡ることも。
でも、聖杯はそれを、あるいはそれに似たことを実現できる。
それだけのことだけどね。
[*「僕」にとっては。*]
………くっ…!
[具現化された槍に小さく舌打ち、胸を貫こうとするその穂先はすんででしゃがんだ事で胸ではなく肩先をいくらか抉る。
ギリと歯軋りひとつ、白いセーターもシャツも次第にじわと赤に染まれり]
…どこの、だって?そんなに聞きたきゃ、教えてやる……!
[具現化された槍に敬意を示すかのように懐剣の握りを持ち直せばその剣すらりと伸びて現れる突剣]
…我名はジャンヌ。
(オルレアンの聖少女)
La Pucelle Jehanne D`Arc……!
[先ほどより間合いの伸びた突剣、フルール・ド・リスの飾られた手で握り]
俺の本気を望むなら、自らが本気になればいい!
[槍の間合い、逆に大きくうちに踏み込んで繰り出される人にあらざると思わせるような速さの突撃、大きく斬り付けにかかる]
― 噴水 ―
ああもう、いったいなんだっていうんだよこれはっ
[ 二人のサーヴァントが交錯する。その光景を少し離れた場所から見ながら久仁彦は声を荒げる。
自分を殺そうとしたサーヴァント――シャルロット・コルデと名乗った女――をライダーが追い払った。そこまではいい。
その後、そのシャルロット・コルデという名前がどこの誰なのかを考え込んでいる間にライダーが突然戦い始めたのだ。相手は、非戦協定を結んでいたはずのランサー。
なにが起こっているのか、理解できない。]
ええい、先に手を出したのはどっちなんだよ。もしかしてライダー、協定のことちゃんと判ってなかったのか?! てか、向こうのマスターはどこでなにやってんだよ。
[ 戦闘に巻き込まれないようにしつつ、協定を結んだ相手の姿を*捜した*]
[刹那。ランサーの体は、地面すれすれに四つんばいに近い格好に低められた。
ランサーの体が回転する。槍も同様。止めた一撃から、突剣を巻き込むように、上方へ円…螺旋を描きながら、更に突き出される。
一回転した後、反転させた槍の石突でライダーの頭を砕かんとばかり、狙う。]
聖なる乙女……ジャンヌ・ダルク。
[攻撃の合間、ランサーは呟く。剣戟の音を無数に響かせながら、睨みつけた。]
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