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…え?
[何かが耳を掠めたが呆然としている間にギルバートは既に扉を押し開けていて]
ま、まって―――
[慌てて店の入り口へ向かうと腕と足で押し開けた扉を開けて]
[振り出した雨は、一向に止みそうも無い。
しかしわたしは既に自力で動ける気力も体力も消耗しきっていた。
頼みの綱だった傘を持つ手も悴み、既に力が入らない]
でもルーサー先生…?
こんな惨めなわたしでも…それでも貴方はわたしを赦して下さいますか…?
迷える羔だと、慈愛に満ちたその手を…差し出してください…ます…か――
[薄れていく意識の中で、ようやく救いを求めるようにわたしは本心を唇へと上げる。
やがて闇を切り裂くヘッドライトは、ゆっくりとわたしの姿を照らし出すだろう。その光の一端を瞳に捉えた所で、意識が遠退く感覚を*味わった*]
──自宅(早朝)──
[髪を整えると櫛を置き、前に回ってシャツのボタンを外す。]
ねぇ、お父さん覚えてる?
明日は私の誕生日なのよ。
後でローズさんのお店に行ってシャンパンを1本貰って来るから、今年も一緒にお祝いしてね。
[本当は昨日買って来るつもりだったんだけど…とは言わず。
ボタンを外し終わると軽く父の手を引き、シャツを脱がせて熱いタオルで上半身を拭いた。]
[ポットと本を抱え走り去っていくヒューバートに挨拶をした後]
あ。
シャーロットのこと聞くの忘れた…。
[ぼんやり暫く見なかった顔馴染みの少女のことを思い出す。さぞ綺麗になっていることだろう。また会う機会はあるだろうから、特に今知る必要はないけれども]
忙しいひとね。
いってらっしゃい、ヒューバート。
ポットはいつでもいいからね。
[軽くヒューバートに手をり、後ろ姿を見送った]
―自宅―
[ネリーはボブと共に食事を楽しんだ。お互いに何か通じるものがあるのだろう。]
そう言えば旦那様、カナヅチは何に使うのでしたでしょうか? 犬小屋か何かの修理でしょうか?
──自宅(早朝)──
[他愛ない話を続けながら、手は休まる事無く動いている。
寝汗を綺麗にふき取った後は、洗いたての、生成りのスタンドカラーシャツに袖を通させ、上から二つ残して釦を嵌める。]
今、朝食を持って来きますね。
少し待ってて、お父さん。
[湯の入った桶と汚れたシャツを持って部屋を出、洗濯籠にシャツを入れるとキッチンに向かった。]
[横目でローズマリーを見るが、出来ればあまり話をしたくないようで。聞かれたことも至極簡潔に]
…一応。昔先生の授業を受けてたことがあって…。
俺も今美術専攻だから…時々帰省した時に挨拶してます。
[抱えた紙袋を揺すり上げて持ち直すと、店の前に停めたビートルに向かって走り出した。
傘は腕にぶら下げたままだ。
たちまちずぶ濡れになる。]
─雑貨店前─
[悪戦苦闘してドアを開け、助手席に袋を纏めて放り込む。ついでとばかりに傘も一緒に床に転がした。
濡れた身体を車内に押し込み、シートに座るとエンジンを掛けた。]
[キッチンのいくつかの引き出しには小さな鍵穴がついていた。
カチリ。
淡いブルーのワンピースのポケットから取り出した鍵を鍵穴に差込むと、小さな音を立てて鍵は開き、中にあった何本かのナイフのうちパン切りナイフを掴んだソフィーは、昨日買ったパンを薄くスライスし、温めたスープと一緒に皿に載せ、再び父の待つ部屋へと戻った。]
お待たせ。
温かいスープとパンよ。食べて。
[スプーンでスープを掬い、父の口元へと運ぶ。
父は素直に口を開け、スープを一口飲み下す。]
さぁ、もう一口。
[一口飲み終わるともうひと匙。
ひな鳥に餌を与える親のごとく、ひと匙ひと匙、口へと運ぶ。]
[隣に車が二台ほど停まっていたのは店の客だろうか。]
ひゃあ。酷い雨だった。
[全身から水を滴らせながら、店内に飛び込んだ。]
[席を立とうとするハーヴェイを訝しげにみやって]
そう?
もっとゆっくりしていってもいいのに。
[店内に飛び込んできたギルバートに気づいて]
あら、おかえりなさい、ギルバート。
酷い雨だったようね。
[いそいそと奥にタオルを取りに走った]
[またずきりと頭痛が走る。家に帰って休んだ方がいい。これはきっと風邪のはず。
ドアを開けようとノブに手を伸ばした瞬間、飛び込んできた琥珀色の影]
───!
[全身を駆け巡ったのは驚きか、怯えかそれとも別のものか。一瞬硬直するも、挨拶もせずすぐに脇を通り抜けようと]
美味しい?
[パンを千切って口元に運ぶと、これもまた素直に食べてくれる。
その間絶えず何かしら語りかけるソフィーの目は、大きな子供の世話を面倒がる様子もなく、優しく父に注がれている。]
ほら、零さないでお父さん。
[男の口元から飲みきれなかったスープが一筋零れる。]
───…。
[それを見たソフィーは目を細め。
黙って父の頬に唇を寄せた。]
[振り向いた所為か、丁度身体で戸口を塞ぐ形となって、ハーヴェイとぶつかりそうになる。]
おっと、失礼。
[紙袋を抱え直して前を見れば、さっき雑貨屋で別れたばかりのハーヴェイという少年。]
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