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[陽の燦々と降り注ぐ庭は柔らかな芝に被われている。
少し強さを増した陽を遮る常緑樹を探すと、仰向けに寝転がり、足だけを日光浴させた。
木々の隙間からのぞく空は青く、この先に終端の王がいて、今もこちらに向かってくる事が嘘のようだ。
暫くぼんやりとそれを見つめていると、傍らに置いていた端末がメールの着信を知らせた。
本文を確認し、添付ファイルを開こうとしてその重さに辟易する]
これは……携帯じゃ見れないかな?
[ともかく、データが簡単に手に入った事に安堵し、返信を返すと携帯を閉じる]
『>Subject: Re:植物学ゼミ・土地別植生頒布データ
ありがと(* '-^) ⌒☆
助かった!』
[すぐ部屋に戻り、中身を確認するべきか少し迷い、結局起き上がらずに目を閉じる。
強すぎない風が気持ち良かった]
[部屋を出て気分転換でもしようと思い、作成していたデータを、携帯端末に転送する]
どこいこうかな。
でも特におなかはすいてないしなー。
[廊下を歩む。変わらない。見える景色。変わらない。
何一つとして変わらない、狭い――もう直ぐ終わる世界]
[再び着信を告げる携帯。無機質な電子音が数度。
ぱたりと開いて、返信内容に瞬き。足が止まった]
[...は、ちらっと保健室へ行くことも考えたが、最近ヒューバートもなにやら熱心に調べていることを知っていたので、邪魔しては悪いと考えた]
ほら、ここで保健室行くでしょ、そしたらきっとヒューバーとのことだからお菓子くれるでしょ。そしたら……まるで子供がおやつを催促にいくというか、餌付けというかさ……
[ぶつぶつと理由付け]
[それは昨日。
先生に、外に出た人の住所録があるか聞こうとして、結局偶然見かけてしまった草に気を取られて、顔を上げれば真っ暗闇だった。突然押し掛けるのにはあまりにも遅すぎる時間に、仕方なく自室に戻って睡眠を取ったのだった。]
…んん…
[相当遅い時間に寝てしまっていたのか、ずいぶん長い事眠っていたが、静かで不思議なワルツに起こされる。
眠い目をこすりこすり端末を見れば、キャロルから。
しかし残念ながら資料はなにも持っていなくて、
「ごめんー私はないです。勉強頑張ってね。」
とだけ打って送信した。]
…今何時だろう…。
[ほどなく音楽室に到着すると、携帯端末をピアノの楽譜台の上に置き、それから準備室へ向かって楽譜を物色する。クラシックが多いが、その他のジャンルもそれなりに揃っており、曲には困らない]
クラシックって気分じゃないわね。
[――然う言えば、未だ食事をしていなかったと気付く。
先程メールを返信したのも、今の事も、彼にしては珍しい事。
変わらない日々の筈なのに、何かしら変化が起こっているのか。
茫と其の様な事を考えながら食堂に辿り着けば遅めの朝食を取る。
すっかりと冷めたパンにバターを塗れば、口の中に放り込んだ]
メモリー 仰ぎ見て月を
思い出を辿り 歩いてゆけば
出逢えるわ 幸せの姿に
新しい命に
メモリー 月明かりの中
美しく去った過ぎし日を思う
忘れない その幸せの日々
思い出よ 還れ
[誰も居ないのだから好いかと窓を開いて組んだ腕を置く。
柔らかく吹き込む風は緑の香りを運び、鼻腔を擽った。パンを一齧り。
視線を真っ青な空から地へと落せば、芝生に広がる黄金色が見えるか]
……光合成か?
[思わずぽつりと呟きはしたものの、
其れなら緑髪のネリーの方が似合いだろうかと思う]
[遠くから、ピアノの音が聞こえてくる。
キャロルの知らない曲だ。
少しだけ肌寒さを感じて目をあければ、太陽は既に頂点を過ぎていた。
傍らの携帯に目をやり、メールの着信がある事に気づく。
寝転んだまま確認し、返信を送った]
『>To:コーネリアス
あ!ごめんね!
他から貰えたので大丈夫(*^_^*)』
[持ってないのにいちいち返信を送ってくる辺りがコーネリアスらしいと少し呆れながら、もう1通のメールを確認する。
彼から返信が来るとは思っていなかったので、何かあったのかと本文を開けば素っ気ない言葉。
わざわざ律儀に返信を返して来たのが不思議で、寝転んだまま首を傾げた]
[流れて来る旋律にも、関心は寄らない。
寝転んでいた少女が身を起こすのが視界の端に映った。
腕を解くと手に付いたパン屑を払い落とす。軽い音が数度]
[ピアノの音が止まったのに気づき、建物の方に顔を向ける。
ピアノとは違う摩擦音に食堂の方に顔を向ければ、先ほどメールを受信した相手がそこにいて]
あら、おはよ。
[通る声で、挨拶を投げる]
[...のピアノの腕前は可もなく不可もなく。幼少の頃に親に情操教育の一環として習わされ、そのまま惰性で続けているのだから、それほど上達しなかったとしても無理はない。
それでも細々とは弾き続けているのだから、結局は好きなのだろう]
あー、すっきりした。
[弾くだけ弾いて、満足したらしい]
[少し風を冷たく感じて、建物に近付けばラッセルの声。
一瞬、相手が何を言いたいのか分からずに首を傾げた。
言われるままに自分の髪を見て、そこに絡まる草に気づく]
やだ、洗ったばかりなのに!
[思わず小さく悲鳴を上げて、髪を払った。
いくつも散らばる細い芝に、顔を顰め]
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