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[言葉とは裏腹に愉しげな声音の呟きが、紫煙と共に唇から洩れた。
軽く肩を竦めて踵を返す。
ニーナが教えてくれた「アンゼリカ」への道順を思い出しながら、*のんびりと歩き出した。*]
いえ、そんな。私はただ思った事を言っただけです。
気にしないで下さい。
[ネリーはボブという人間性、徳の高さには惹かれるものがあった。]
カナヅチですか…? 私は大丈夫ですよ、行きましょう。
[確かにあそこはひとりではやはり怖い。けれど明確な用事もあり、ボブと一緒に行くなら心配はなかった。]
[やがて右の指はするりと体内へと滑り込み。中を掻き乱す様にと動き回る。
最初は小さく。そして円を書く動きは大きくなり、わたしは堪らなくなって中指をもそっと中へと滑り込ませた。]
んっ…はっ…だめっ……そこは触れちゃ…っあんっ…やだっ…もっと…欲しいの…
[記憶の断片が漏れる。いや、それはわたしの妄想でしかないかもしれない。
しかし脳内ではしなやかな指の持ち主は、紛れもなく私ではなくて『彼女』。
その彼女の指は勤勉にわたしの性感帯を探し当てては攻め立て、恍惚への近道へと誘ってくれる。]
「どうして欲しいの?」
[記憶の中での彼女の声が聞こえる。甘く優しい声。全てを受け入れてくれそうな。
その優しさに身を委ねてしまいたいと思いながら、指を動かす手を強めた。
最早わたしには契約相手の男の姿も、部屋の音も聞こえない。]
あ、いえ大丈夫ですよ。
私もみんな元気か気になりますし。
[ネリーはつとめて明るく振る舞う。車は雑貨店の方を向き軽快に進んでいった。]
[男は、ニヤリと唇を歪めた。]
……………「ローズマリー」。
[昨日、目の前の「契約」相手が熱い目で見ていた女の名。「契約」相手がその女を思い浮かべていると知ってか知らずか、男はぼそりとその「名前」を口にした。]
………抱かれたいか?あの女に。
[椅子の背もたれに肘をつき、ククッ…と喉の奥を鳴らして笑った。]
[何となくふらりとバンクロフト家への道をたどる。
外から家を見、変わってないことに安堵する。開けられた窓を見やり、人がいることは確認する]
まぁ今日も遅いし…明日でいいか。
シャーロットも元気だといいけど。
[明日の食料については何も考えていなかったが、とりあえず缶きり無しで缶詰を開けるほど無謀な挑戦をする気にはならず、何か買って帰ろうかと暫し思案]
[ふいに聞こえたある人の名前に、わたしの理性は一斉に蘇る。]
……え?
な…んで?何で…その名前が…?
[聞こえて来た名前。それはここに来て初めて親しくなった彼女の名前。
「ローズマリー」
確かに彼はそういった。
「抱かれたいか?」と]
[虚を突かれ、わたしは慌てた。
どうして?何故彼が彼女の名を?
それより…いつからばれていた?ずっと心に秘めていたのに。誰にも知られないようにと…隠し通していたのに。]
そっ…そんなことっ…ない…もの…っ…。
わたしはただ、貴方に…
[精一杯の強がり。でも彼には通用しない事は判っている。でも否定せずには居られない。]
―町中 病人宅―
[ルーサーが家の戸を叩くと、家人が出てきて、中へと招き入れられた。彼は帽子をとって挨拶すると病人のいる部屋へと進む。]
やあ、…… さん、加減はどうだい? きょうは随分と顔色がいいね。何かいいことでもあったのかい。
[ルーサーが診察を続ける間、病人は床から体を起こしながら嬉しそうに語った。暴風雨の被害があまりひどくなかったこと、庭の木に花が咲いたこと、町を出て働いている家族が夢に出てきたこと。いずれも他愛のないことだったが、とても嬉しそうだった。]
そうですか。以前より体調が安定していますね。いい経過です。やはり、神があなたのことを見ておられるのですよ。
[そのとき、病人の家族が後ろから不意にルーサーに声を掛けた。]
家族 「センセイ、診察が済んだらさっさと出て行ってくれないか」
「貴方に」……?
[片方の目尻を歪ませ、歯を見せて笑む。]
ククッ………
「抱かれたい」とでも、続けるつもりか?
[唇の間から、空気の塊が飛び出した。]
ぶっ………
あっはっはっはっはっ!
はぁっはっはっはっ!!
そうかそうか!俺に「抱かれたい」かこの雌犬が!!
ならば「お望み通り」にしてやろうじゃねぇか!!
ひぃやあっはっはっはっは!!
[男は椅子から立ち上がり、腰からぶら下げていた携帯灰皿に煙草の火を押し当てた。そして、ツカツカと女に歩み寄り、床に押し倒さんとする勢いで彼女の髪を掴んで引っ張り回した。]
―町中 病人宅―
え、ええ。それでは …… さん、もし、また胸が痛むようであれば、この薬を飲んでください。痛みは和らぐはずです。また、…… に様子を診に来ます。お大事に。
[病人は名残惜しそうにルーサーと別れの挨拶を済まると再び床についた。ルーサーが出口へと向かう途中、家族は診察代を手渡すと突き放すように言った。]
家族 「どうせ、…… は、もう長くないんだ。あんまり気を持たすようなことは言わないでくれ。それから、いつも言ってるだろう。神がどうとか、あやしげなことを吹き込むのもやめてくれって。ハッキリ言って迷惑なんだよ。」
[ルーサーは、否定も肯定もせずに、その言葉を受け止めるしかなかった。彼は車に戻るとシートに体をあずけ、しばらく*動かなかった*。]
[やはり空腹には勝てず、一路雑貨屋へと足を運ぼうと決心する。ここから大分歩くし途中で行き倒れになる可能性もあるが翌朝餓死するよりはよほどましな筈。
お約束のため息をついて踵を返す。
赤紫色に光るピアスは夕陽を反射してか、それとも石自体の輝きか。
恐らくその場に知り合いが居合わせるかもしれないが、自分の家に帰った時は少なくとも翌日を生き延びるだけの食料を買い込んでいるはずである*]
―自宅―
[買って帰った食料品を大型の冷蔵庫の中にしまい、花材をリビングの花器に活けた。暴風雨の災害と事後の対処に慌ただしかった私たちには、潤いと気持ちのゆとりをもたらす華やぎが必要なものと思えたからだ。
向こう側を向いた、窓の近くのソファの背もたれ越しに柔らかな曲線を描く白い脚が目に入った。私は足音を立てないようそっと近づく。
絹糸のような髪が風の中で泳いでいる。鬢は櫛で綺麗に後ろに流されかたちのいい耳がのぞいている。
唇の動きだけが、“ただいま”と言葉を紡ぎ、私は彼女を起こさぬよう触れるか触れないかの口吻を頬に残した。]
[先を越されて突きつけられる願望に、わたしはどうしようもなく恥ずかしさを感じ。返事すら出来ず俯くしかなかった。
そんなわたしの頭上を、彼の下卑た笑いが通り過ぎていく。]
『嗚呼、また一つ満たされていくわね…』
[怯える素振りとはうらはら、内心悦びで満ち溢れていく思いを胸に仕舞って。彼の行動に大人しく従う。]
嗚呼、お願いやめて…貴方の言う事を全て聞くからっ…髪だけは触れないでっ…!
[恐怖に怯える素振りを、思う限りで演じながら。]
[礼を言って紙袋を受け取り、カウンターに数枚の紙幣を置く。
また来てねと手を振る少女に手を振り返し再び扉をくぐった。
店の外に出ると、既に辺りは夜の帳に包まれ始めていた。]
パンも買えたし、急いでうちに──…、あ…。
[買い物が済み次第すぐに家に戻るつもりのソフィーだったが、ふと、何か忘れているような気がして足を止めた。]
―アトリエ二階・浴室―
[汗を洗い流すため、簡単にシャワーを浴びる。ボクサーショーツにTシャツを身につけ、リーバイスのブルージーンズを履いた。
空は茜色から濃紺へと色彩を変じ、山の稜線にかかる陽の光はか細くなっていく。今日はあまり外を出歩くことはないだろう――そう思い、ラフな室内着に着替えたのだった。ジーンズはあまり外で履けるものではない。町の住民の中には、あからさまに眉をひそめる人がいた。この時代、まだまだ年配者の中にはジーンズは不良の履くもの、反体制的だという意識が色濃かったのだ。
顔を洗い、鏡を覗き込む。あまり濃くはない髭を無理に伸ばしたのは、若造だと舐められないためにそうすべきだという父の薦めを汲んだものだった。童顔というわけではなかったが、表情がよく変わるせいか子供っぽく見えることがあるのか、年相応に見られることが少なかった。]
「言うことを聞く」だとォ……?
雌犬。テメェはバカか。
俺の目が誤魔化されるとでも思ったか?
[指先が白くなるほど強い力で女の肩を掴み、床に押し倒す。]
テメェの頭ン中を暴いてやろうか。
いつも考えてンのは、「女とヤること」だけ。男に服従するフリして、テメェはテメェの×××に指突っ込まれることを待ちわびてンだ。
………男の×××を女の×××に置き換えるテメェの想像力にゃ感服するが……
[女の背後から顎を掴み、容赦無く持ち上げる。]
残念だったな。
テメェは所詮、男に×××突っ込まれるだけの価値しかねぇ肉人形なんだよ。
[それはすぐに思い出せた。
嵐の後始末に追われ忘れていたが、もうすぐ母の──]
──もうそんな時期…か。
[ぽつりと呟きを漏らしたソフィーは、紙袋を抱え直すと向きを変え、ローズマリーの営む酒場を目指して歩き出した。]
―アトリエ二階・廊下―
[バスルームを出て吹き抜けのある廊下に出ると、母屋に繋がる渡り廊下の向こうに扉を開けて入ってくる妻・エリザの姿が見えた。]
「バート、帰ったの? そろそろ夕食よ。」
[見晴らしのいい母屋の窓からは、勾配を登ってくる車の姿が目に入る。彼女が窓際に居たのなら、母屋とアトリエが離れていても私の帰宅を察することは容易なことだった。]
ああ、わかった。
[振り返ると、私はソファーのシャーロットに声をかけた。]
ロティ、そろそろ夕食だよ。
[髪から離された彼の手は、わたしの右肩を掴んで床に押し付ける。その反動で背中にひやりとした感触を味わいながら、わたしは尚も罵る男の言葉に聞き入っていた。
人形以下と罵る彼。その言葉にわたしは悦びと屈辱と罪深さを同時に味わう。
嗚呼神よ。やはり同性を愛する事は、罪なのですか?
そんなわたしは彼の言うように、ボロ雑巾のようにぐちゃぐちゃにされてしまうしか、罪を償う方法が無いのですか?]
そうよ…。
わたしは貴方の言う通り、ペニスを同性の指使いと重ねて求めている罪深き女だわ…。
だからお願い…。あなたのその躰で…わたしを穢して欲しいの…。もう二度と同性を…禁忌を犯さない為にも…きつく叱って?
[顎を持ち上げられた体勢で、わたしは懇願を繰り返す。
これが神の言う背徳に与えられる罰だというのなら、素直に受け入れようと――]
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