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[そういえば、シャーロットはどうしているだろう。
両親に似て聡明で素直なシャーロットは、兄弟のいないソフィーにとって妹のような存在だったし、美しい彼女に似合うドレスを考えるのはソフィーの愉しみの一つでもあった。
今年の誕生日には、彼女の深い群青の髪に映える黒いサテンのロングドレスと、同色のシフォンのスカーフをプレゼントしたりもした。
歳の割に少し大人っぽ過ぎるデザインではあったが、すらりと伸びた手足を持つシャーロットになら似合うと思われた。]
雨が上がったら、一度皆の様子を見て回りたい──。
[ぽつりと呟くように言った時、誰かが2階から降りて来た。
慌ててバスローブをかき合わせて俯くソフィーの横を、その男は会釈しながら通り過ぎていったようだった。]
そんな…してもいい事と悪い事があるでしょうっ。子供なら誰でも聞かされるでしょう?お父さ…
あうっ!
[ネリーはうつ伏せに組み伏せられ、後ろ手になった両手に手錠がかけられる。5年前、手首が鬱血しそうになって泣き零した記憶が蘇る。
周囲の状況を心配することはとてもできない。]
[耳朶に息が掛かるくらいの距離で、ネリーに囁きかける。彼女の髪は清潔で可憐な印象の匂いがして、僕は喉の渇きを覚えた]
ネリー。隠してる事柄っていうのは、暴かれるためにあるんだよ。正体を見せてみろよ、そんな風に何も知らないような表情してないでさ。
[床に倒した彼女の背中。衣服の釦を外そうと、手を掛けた]
…そう、それなら結構。
[ナサニエルとの行為の後、ただでさえ気だるい体を雨は濡らした威力を奪っていて、もはやボブに覆いかぶさられていることすら体力の低下へとつながり]
…とりあえず、私の上から退い──?
[言いかけた言葉がボブが犬の名前を読んだ声にさえぎられ、その犬のほうへと視線が奪われる。
一匹の犬と、それから向こうに見える──車]
[シャロの案内により到着した場所はカーブの道でアルファロメオが止まっている。
事故の割にはそう大層な気配もなく、2人程の人がその場に何かしているようだった。
とにかく、シャーロットがヒューバートではないと確認し、言葉を発した後、自身も安堵したようにため息をつく]
先生じゃ…なかったね、よかっ…うわっ!
[突然目の前につっこんでくる犬に、減速はしていたけれども急ブレーキをかける。
とっさにシャロをかばう様に手を伸ばし]
シャロ!
[見慣れた店内で行われる、見慣れた人物の見慣れない素顔。
しかし行為はわたしの煽情をなぞるには充分過ぎて…]
――あ…だめっ…こんな所で…思い出すなんて…――
[わたしは先の契約を思い出し、思わず躰が震えた。
無意識の内に滑り落ちる手は乳房と太腿へ。緩やかに動く指先の感触に一瞬意識が遠退きそうになるが――]
っ―…駄目よ、ステラ。こんな所他の人に見られたら…駄目…
[何とか戻った理性に叱咤され。わたしは二人に気付かれないようにそっと雑貨屋を後にする。
しかし私は気付かない。立ち去る際にわたしがその場に居たという動かぬ証拠を、落として行っていたということに――]
ゴ、ゴライァァァァァァァス!!!!
[天国から地獄とは、まさにこのこと。
もしや愛犬が、車に跳ね飛ばされてしまうかもしれない。
父が、わが子を呼ぶような響きで、叫び声をあげる。]
離して…離し…いやあ!
[あれは別人だ、と言うのは簡単だがあまりにも陳腐すぎる。 最悪、写真の拘束具に名前が彫られているかもしれないのだ。
ノーマンはネリーにとって憎悪の象徴だった。あの親をもってしてこのような子ができてしまうことに、唇を噛んだ。
両手を大きく制限されたネリーにまともに抵抗できるはずがなかった。
リックが飢(かつ)えている欲望の行動を次々に許す。]
[シャーロットはハーヴェイとその快活な兄(だとシャーロットは信じていた)の間にあった出来事を知る由もなく。
──飛び出して来る犬はシャーロットにも見えた。
犬は苦手だ…。硬直した瞬間、ハーヴェイが急ブレーキを踏む。自分を庇おうとする動作に悲鳴のような声で、]
わ、私は、だ、だいじょうぶ!
それより、────轢いてしまったら!
子供……?
子供だった頃なんて、とっくの昔に終わってる。
[少しだけ、感傷が声に混じった。けれどそれは敏感な部分に触れられた傷みと熱になって、僕の手つきを乱暴なものにした]
僕もウェンディももう、家に居ないノーマンに指図されるような年齢じゃない。するのは悪い事、だって?
それをしていたのはお前だろう、ネリー?
[クスクスと哂った。今度は明らかな、嘲笑いの音色だった]
―ボブ・事故現場―
[自宅へと続く斜面を登って行くと、目を惹くボブ・ダンソックの愛車-アルファロメオだ-が断崖すれすれに停車していた。片輪は岩の縁からほとんど外に零れ落ちそうになっている。
見る間に、踏みしめる地面から岩の砕片が零れ落ちた。小石は音もなく遥か下方の泥流に吸い込まれていった。]
ヘイ! ボブ?
一体どうしたんだ。
大丈夫か?
[運転席側の扉は開かれ、そこには見慣れた女性の姿があった]
ニーナ。トラブルでも?
[その時、アルファの向こう側から車が近づいてきた]
危ない!
[飛び出した犬に急ブレーキをかけた車は雨の降った許りの不安定な路面を不規則に滑る]
――自宅――
[その後どうやって帰宅したのかは記憶に無かった。
気がつくとわたしは洗面台へと向かい、何度も何度も口の中へ指を差込み胃の中のものを吐き出そうと試みている所だった。]
―…うぐっ…か…はっ…――んんっ…
[しかしここ数日ろくな物を口にして居ない事もあり、口から出るのは胃液ばかりで]
――きもち…悪…っ…けほっ…んっ…ぐ…
[更に自分を苦しめる行為へと変わって行っていた。]
ぅう…っ。
[ネリーは目を強く閉じ、歯を食いしばった。
リックは『子供じゃない』と言っても私よりはまだまだ年下。こんな事を軽はずみに覚えてはいけないのだ。
涙目になっているのもなりふり構わず、ネリーは諭すように呟いた。]
お願いリック。人は、してもいい事と悪い事があるの。こんなに早くから、人を玩ぶようなコトをしては駄目。
ばちが当たるとは言わない。けれど、真っ直ぐな大人になんかなれない。そうでしょう?そう言う人だって現にいるでしょう?
あなたなら分かるわよね――?
[相手がノーマンならこれらの常套句は禁句に近い。けれど――けれど。]
[タイヤは犬のぎりぎり手前で止まった。
何とかシャロはかばったが、車の報復か、哀れ車の主もとい運転手は思い切りハンドルへ頭をぶつける]
いっ…てぇ…!
[ソフィーやシャロを乗せた嫉妬か?と激痛が響く頭にそれだけの冗談を思い浮かべるだけの余裕はあったようだ。
ぶつけた箇所を押さえながら、車を下り、犬の安否を確認する。
タイヤの近くの犬は何事もなかったように、丸い目で見上げてきた]
…俺の車はお前の主人に投げられたボールじゃないんだぞ…
[盛大にため息をつきながらぼやく]
─何処かの道端─
[道に人が転がっている。]
[……と言うのが適切な表現であるかどうかは不明だが、人間が倒れているのは間違いない。
近付いて見ると、それはまだ若い男だと分かった。外傷は特に見当たらない。
ただ、近寄った時にアルコールの……恐らくはワイン……の匂いが男からプンと漂うのを感じた。だが、さしもの鋭い嗅覚も、男が大量のアスピリンを飲んだことまでは分からない。]
……しっかりしろ。こんなところで寝てたら死ぬぞ。
[しゃがんで顔を覗き込む。揺さぶらないのは一応病気を警戒してのことだ。]
ゴライァァァァァス!!
[停車した車のタイヤ近くの、犬に向かって駆け出す。]
あぁ…ゴライアス……これ以上家族を失ったら、
私はどうすればッ!良かった…良かった…。
[先ほどの苦しみから解放された以上に、
歓喜の涙を流しながら、ゴライアスを抱く。]
[スリップした自分達の車。
ハーヴェイに庇われたおかげで、前方へ身体をぶつける事はなかった。道の脇の森林に突っ込むギリギリで車は停止する。
ハーヴェイに続いて車からシャーロットも降りたものの、]
……おっきな犬。
[ハーヴェイはシャーロットが犬が苦手である事は知らず、シャーロット自身もヘイヴンでもペットとして一般的な「犬」を怖がる自分が子どもっぽい気がして、それを誰かに知られたいとは思わなかったのだ。それこそが、子どもっぽい意識であるにも関わらず。]
……それに、ボブ・ボブ・ダンソック。
[因縁をつけられたらどうしよう、と怯える。
前方から戻って来た車が自宅のシボレーである事に、シャーロットが気が付いたのは、少し遅かった。]
[遠くから、誰かが駆け寄ってくる足音がする。こういう時――例えば、クスリを大量に飲んだ時――自分の感覚がひどく鋭敏になっていることを、男は知っている。]
『大丈夫か!?』
[――自分の顔を覗き込み声を掛ける男。琥珀色の目、一面の茶色。――もしかしたら、バットトリップの始まりか――否。アスピリンごときでは、そのようなことは起こらない。]
……うっ、ぐぇ……
誰だお前………
[見慣れぬ男に(そんな場合では無いだろうに)まずは名を問うた。]
――まさか…リックが…わたしの教え子が…あんな事を…するなんて……
[行為自体を目の当たりにする前に逃げ切ってきたのは、むしろ不幸中の幸いだと思った。あのまま動く事もなく一部始終を見つめていたら。どうなっていただろうと考えただけでぞっとした。]
[自分に施されている行為。それ自体は別に構わない。現に契約上施行されることも多い。でもそれは飽く迄もわたしが望んで受けている罰であって、そこに他人という範疇は無い。むしろ穢れは自身で引き受けるから、出来れば他人は――という考えでも在るゆえ、雑貨屋で目撃した行為は、相当なダメージをわたしに与えていた。]
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