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―― 現実世界/南部 博物館 周辺 ――
[彼女は、ヴィンセント宛にメッセージを送ることにした。]
<<
From: A. Hackman
TO: V. Caro
Subject: RE: Request for Information regarding Market Forecast
Hello, Mr. Caro:
もし、このメッセージを見ることができたのなら、連絡乞う。
Regards,
A. Hackman
>>
[おそらく届くまいと発信したメッセージは、何事も無かったようにネットワークの海に流れていった。]
これは、どういうことかしらね。
面白いじゃない。キャロさん。フフフ
[彼女は、自分が疲労感だけでなく、得体の知れない高揚感に包まれているを *感じていた*。]
ええ。それが分からない。
偶然なのか、誰かの意図があるのか。
誰かの意図だとしたら……嫌な話。
ワクチンか、もしくはウィルスそのもの。
解析できればワクチンが作れる。
……わたしにそれが出来るかはわからないけど、サンプルさえ取れれば師匠に頼むことも、たぶん。
[通信が入る。南部学術区域に生体反応の報告]
……他に動いてる人、居るみたい。
[視点を南へと]
あちら?
[少女の見る方向へ、視線を滑らせる。]
何より、原因の究明――
それがすめば、元に戻すことも可能ですね。
[口に出さぬ"猜疑心"/むける先は彼女の師匠]
【非常事態に(恐らく弟子を相手にだとしても)あえて試す必要があるのか/否か】
[だが口にはせずに。]
ともかく、人に話にいきますか?
わたくしも、あなたについていっても構いませんか。
あ――
『指揮者<コンダクター>。
最小限のインフラは保たれています。』
そうかい。
[補佐AIからの報告を聞きながら]
――下層への都市駆動の昇降手段がなくなり、
都市内の自動交通手段は確保されているものの、
シャトル……都市外への移動も不能か。
[頷き、軽く握った左手を顎にあてる。]
―現実世界/中央部電波塔-柱の間-―
[電波塔内の映像情報を精査。
至る所で人は倒れ、AIはその姿を消している。]
「………………。」
[外部のホログラム装置が起動可能か確認。
どうやら、ホログラムとして出ることは可能。]
「やれやれ。実に……実にタチの悪い偶然だ。
いや……偶然と呼ぶのは具合が悪い。
この私ですら、見えざる手によって
操られている……そうかもしれぬなあ。」
[ホログラムとしてどこかへ出現する準備。]
「私を待つは”真実の終焉”か。
もしくは”栄光の幻想”か……。」
そうね。原因を探るのは師匠からも言われていることだし。
他に無事な人がいるなら、その人の話を聞いてみることも大切だと思うわ。
一度、Utopiaに行ってみる必要もあると思うけれど……。
[と、思ってもいなかった申し出に目を瞬き]
一緒に来てくれるの?ありがとう。
わたしは──、
[一瞬、逡巡し]
Kot。"コット"と呼んで下さいな。
こちらこそよろしくお願いしますね。
[にこりと微笑み、折り目正しく一礼]
では、行きましょうか。
徒歩では、時間もかかってしまいますけれど。
どこかで"足"も、確保しなきゃいけないかしら……。
[くるりと体ごと南へ向け、*歩き出す*]
藪医者 ビンセントがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(藪医者 ビンセントは村を出ました)
医師 ヴィンセント が参加しました。
― 現実世界<Mundane>/南部区域:電脳街
La Mancha 内 SBY109 Theater - 会議室 ―
――だからさ!
今、求められてるのはMK5ってか。マジキレ5秒前の方じゃなくって『MajiでKoiする5秒前』っての?
なにかが始まる予感のドキドキでワクワクなわけよ!
[興奮した様子でまくし立てる俺。置いてけぼりにされたような表情の彼らに気づき、最初から話すことにした。]
まずはこいつを見てくれ。
[中央のテーブルの上のホログラム装置を起動させ、ブックマークからURLを送る。
旧世界の動画共有サービスのキャッシュが読み出された。
三次元映像ではなく、二次元のPV動画だった。
女性振り付け師のナツミが、またレトロなものを――と言ったが気にしない。
ショートカットの女の子が屋上で洗濯をしながら唄をうたっている。]
――ボーダーのTシャツの 裾からのぞくおへそ♪
[ああ……とどこからか溜息が漏れた。プロデューサーのハルモトはイントロを聴いただけでわかったらしい。
ネットワークが発達して以降の公的な記録は旧世界のものであれ、検索で一発で誰もが見つけることができる類のものではあったが。]
[双子が『未来予想図』という言葉を検索してその曲を見つけてきたように、俺が車中でネットワークに接続しながらなんとなくその時代の動画をちらほらと検索していて見つけたのが彼女だったというわけだ。]
《MK5……。絶滅した単語です。》
《――死語です。》
[双子はおもしろくもなんともなさそうに、突き放したことを言う。
――ああ、わかってるよ。
検索で調べてみたところでは、この曲が発表された当時ですらヤバい雰囲気の言葉だった。言ってみればすぐ風化しそうな、賞味期限のひどく短い言葉だ。
当時の女子学生の流行り言葉をタイトルにアレンジして持ってくるという発想自体、ちょっとさぶい。無理して若者側に寄ろうとしてるのがイタイ。そのくらいのことは、俺だって感じる。
だが、唄ってる彼女からは、そんなあぶなげな気配を木っ端微塵にして男の子のハートをわしづかみにするピカピカのオーラが迸り出ているじゃないか。]
――やっと私に来たチャンス
逃がせないの――♪
[そう、これだよ。この力強さ。
この時彼女は無敵モードだった。やばいタイトルのデビュー曲なのに、当然のようにヒットを飛ばした。
無敵モードのピロスエ。
沈滞した今の俺たちの状況を打開するのはそんな力なんじゃないか?]
「ピロスエはいいね。」
[PVが終わるとハルモトはにっこり笑って言った。俺たちはがっちりと固い握手を交わした。]
[劇場に行けば毎日アイドルに会える――アイドルを身近なものとするのが、SBY109と銘打たれたこのプロジェクトのコンセプトだ。
SBY109は人間と、AIの入った義体、ガイノイドの混合チーム109名を定員とする。
劇場で公演を行い、百回公演を見に来た客はMVP会員になれた。
そしてMVP会員には、好きなメンバーのレプリカたるガイノイドの販売が許される。
だが、残念なことに人間メンバーはいまだ定員の半数に満たない、若干48名。新規AIの開発も順調ではない。楽曲のダウンロード販売数は頭打ちとなり、興行収益はやや低迷しつつあった。]
[ピロスエがKochiという辺境域から現れたように、まだまだ未開拓のフロンティアは残されているはずだ。俺はそう主張する。メンバーを募集するだけでなく、積極的に色んな場所へと探しに行くべきなのだと。
ナツミはピロスエが好みではないらしくぶつぶつ言っていたが、プロジェクトのてこ入れの方針は概ね定まり会議は終了した。]
ところで、何が起きてるか知んない?
[劇場まで来る途中の光景が思い出され、聞いてみた。ハルモトたちはこもりっきりだったらしい。首を傾げるばかりで、真新しい情報は得られなかった。
塔の異変。電脳世界には異変が生じていた。空を駆る魔獣に騎乗する女。断絶した空間――。]
[塔を中心として発生しているらしい災害をよそに、しかしこの電気街の様子は普段とさして変わりがなかった。
劇場も普段と変わらず大入り満員だった。全体から言えば収益は下衰傾向にあるとはいえ、すっかり常連となったファンの客足は途絶えることはない。
大型ディスカウントストア、La Manchaの8階にある劇場へと続くリニアフローターは荷重オーバーで時折ストップするほどだ。冗談みたいな話だったが。
しばしステージを観覧すると、劇場のファンの熱気にあてられたように顔を仰ぎながら、その場をあとにした。]
― 現実世界<Mundane>/南部区域
電脳街 La Mancha 前 ―
おやん。ハックマン女史からだにぃ。
[駐車スペースから排出されてきたUGVの座席に腰を降ろしながら、返信を作成することにした。]
《今どちらですか……》っと。
[女史からの返信が簡単な対応策についてのものではなく、連絡を求めるものだったことがなにか複雑な事態が生じているものと予感させた。
電脳でも直接の面会でも話ができる旨のメールを送信した。
会議室にいる時からずっと、ManonとKanonは押し黙っている。みじろぎもせず固まったまま座席に身を横たえる姿は、人形というよりもっと無機的な家具のようだ。
その静けさが異変が生じている最中だけに妙に不気味に思えた。]
── 現世<Mundane> /西部・空中庭園──
[人が歩くのに最適な速度でゆったりと回転する通路。
ブルーの制服に身を包んだ公立学校の生徒たちが、メガロポリスの外に広がる緑を退屈そうに眺めている。子どもたちの外見は皆似かより、整っており、まるで人形のようだった。
遠くで子ども独特の甲高い歓声が上がるのは、見慣れない生物をこの場所で見る事が出来るからだろう。ざっと視界に入る範囲内にいる生徒の人数から、300人前後の集団だろうか。]
―現世/中央部―
【偶然< 必然?
何がしかの「意図」があり/即ち共通点?】
[思考だけは繰り返し繰り返し、情報を積み上げ、演算を開始する。]
[彼女の名を記録するのは、また同時に行われ。]
コットお嬢様。
[呼び方は彼女の望むままに幾らでも変更可能とし。]
――Utopiaには行っていませんが、火星への通信は不可能でした。
理由は、不明ですが。
[そうして南へと、彼女と向かう。]
ある程度のものでしたら、運転も出来ますよ。
通常の、乗り物でしたら。
見つけたら、それを"足"にしましょうか
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