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[男の言葉に顔をしかめた。
続いて店主の女性に心底同情しながら訴える。]
いい?ダメな男に依存しちゃいけないわよ!女も自立しないと!!しかもこの人、言ってることの意味がわからないし!!!
……ごめんなさい、ちょっと興奮しちゃったわ。
アタシは新条美貴、樹那病院の美容整形外科で働いてるから、相談したい事があればいつでも連絡してね。
それじゃ、お茶ご馳走様。
また来るわね。
[女性に名刺を渡し、愛犬を連れて店を出た。]
……判りました。
私たちは、表裏一体ですわ。この、聖杯戦争に於いて。
マスター、聖杯に掛ける願いを、強く持って下さい。
セイバーのマスターを、倒す事が大切な事である事を、覚えておいて下さい。
[まっすぐに、己のマスターを見つめそう告げると……身を翻し駅前の方に駆けて行った。]
む?
ああ、すまないね。普段からあんまり名前とか気にしなかったからさ。
――久仁彦だ。一応、この街の住人だし住居を知られるのは避けるべきだからフルネームは避けておく。君のマスターにも教えてあげていいよ。
んー、問題なさそうならよかった。うん、それはよかった。
[ あっさりと名前を教え、久子が無事らしいことを反芻してうんうんと*頷いた*]
……ありがとうございます。
[反射的に名刺を受け取り客を見送る。]
あんなにあからさまだったのに
気付かれなかったみたいね。
……彼女、あれで大丈夫なのかしら。
[自分のことは棚に上げて彼女が聖杯戦争を戦い抜けるのか心配になってしまった。
完全に遠くなり声が聞こえなくなったところで彼の方を見る。]
ちょっと、あなた。
不用意なことを大声で言わないでちょうだい。
一般のお客様が不安になったらどうするの。
[シャルロットを見送り、「セイバーのマスター」という言葉に少し疑問を持つ]
……そういえば、沖田総司は誰に召還されているのだろう。
前回のアサシンなら、同じマスター?
いや、クラスが違うのだし、それはなさそうだ。
沖田……。
どこかで聞いた名前だったはず。
[ふと、教会の管理者のことを思い出し、彼も沖田と名乗ったことを記憶の底から取り出す]
沖田、敬一郎、だったか。
偶然? 調べてみる必要は有りそうだけど、どこから調べよう。
教会に、行ってみようか。
[ウィークリーマンションの階段部分に腰掛け、考えを巡らせる]
[食卓に置かれた餃子・ビール・白米を見て宗冬は叫ぶ!]
真殿!野菜がありませんぞ!栄養のバランスが悪いですぞ!
[食事は大切である。食事によって築かれた身体で戦うのだから。いつ何時食べれなくなるかもしれない人生であるが故に食べれる時は食べなければならない。兵法家である宗冬はそのことが良く分かっていた。なればこそ栄養バランスという概念も直ぐに吸収出来たのだった。]
しかして真殿、いや真殿、ふふふ真殿。
[と急に話を変える宗冬。実は栄養バランスを知ってると言いたいだけだったのかもしれない。]
先ほどの娘とはどうなりましたか。
[核心へと切り込む宗冬のその顔は、真剣な顔を作ろうとして、作ろうとしては失敗する、あぁ笑いを堪え切れない顔とはまさにこの顔か。宗冬の顔の造型は大変なことになっていた。]
真殿!答えてくだされ!私、サーヴァントとしてマスターのことは知っておかなければなりませぬ!
[その二人が自分達を交戦した敵性のサーヴァントであることを認識する。
自分のサーヴァントについて話していたようだ。
このまま話しを続けられるのはまずいとも思ったが肝心な部分はもう終わってしまっているようだ。
他に情報が出ないかしばらくそのままカメラを回し続ける。
ファインダー越しに老人と目があい驚愕する。]
見つかった!?
[一言自分の存在を確認する台詞をはき、水の斬激を繰り出す。
その軌道からそれが当たらないことを確認しその場に達逃げるための魔術の詠唱を開始する。]
地よ其の姿、
身の丈2尺幅3尺胸厚1寸
いまこそ其の身を起こせ!!
客?
この流行らねぇ店に?
くふ、ふ。
あの一人きりだったじゃねぇか。
[嘲笑。]
あの女は、マスターなんだろう?
一般人とは言えんよな?
…ふん。
俺だって余程のことがない限り、こんな…
平和な空気のところには、いたくないね。
[顔をしかめる。]
だったら、もっとどうにかなるような使い方をしてみせろ。
そういうのを無駄遣いというんだ。
[不満そうな男に対してやはりもうひとつ馬鹿と紡ぐ]
―商店街→駅前―
[住宅街を抜けそのまま商店街を突っ切る。
白い帽子を目深に被り小走りに走る様子は、さながらデートの待ち合わせに遅れてしまいそうな妙齢の女性。
やがて、駅前に近くなった所で気配を遮断したまま、ゆっくりとした歩調に変わる。]
(……気配を感じる。サーヴァントが……複数?)
−教会−
・・・・・・
[誰か教会に向かってくるのか。教会の中に入ってしまえば紛れる令呪の反応だが、外にいる者には反応する]
仕方が無い、出迎えるとするか。
[地面が幅10メートル高さ5メートル異常の範囲に渡り板のように立ち上がり回転を始める。
面先は広いがその幅はわずか3cm程、強度も低い、張りぼてである。
彼女の魔力ではそれが限界なのである。
発動すると同時に術の作り出す死角のなかを一目散に反対方向に走り出す]
明らかに罠丸出しの頭の悪い呼び出しを信じて、のこのこ出てきたさらに頭の悪いサーヴァントになんか誰がやられたりするもんですか!
[捨て台詞を吐き自分の陣地である立ち入り禁止区域に向かってさらに走るスピードをあげる。]
[その耳に詠唱が聞こえる…女の声だ。
それならば攻撃するわけには行かないが、このまま放って置くのも選択肢としてはない。
とりあえず姿を曝け出してもらおう]
んー…ならこれで。
[軽く地面を蹴ると同時に、相手の足元から数本の岩山が姿を現した。]
― 中央ブロック・噴水 ―
[クニヒサ…と口の中で呟いて、頷いた。]
私のマスターの名前も教えるべきだろうが、私からマスターの許可なく教える事は出来ない。
また出会った時にでも聞いて欲しい。
[店を出ると、ちょっとした脱力感に襲われた。
先日の体験から、既知の感覚だと認識する。]
……仕事疲れ、じゃないわよね。
お爺ちゃんが動いてるのね、きっと。
でも、うーん。
お爺ちゃんはどこかしら……?
[残念ながら信頼関係は構築されていなかった。]
失礼ね。
わたしが生活するには十分なお客様がいらしてくれてるわよ。
彼女が一般人じゃなくても
これから一般のお客様がきたときにも
あなた同じことするでしょう。
少しは気をつけなさい。
[ガトリングの頭をぽこんと叩く。]
平和な空気なんてあなたが来てから乱れてるわよ。
出かけるのなら行ってきたら?
それともおとなしくお店が終わるまで待ってる?
ちなみに噴水は目の前の道を北に進めば見つかるわよ。
[そういうと美貴が置いていったお金をしまい、
空いたカップを*片付けた。*]
[噴水の脇に、自分と同じ白い肌の若い女性が1人。日焼けした肌の青年が1人。そして、歯が白く輝く青年が1人。
その辺りから、サーヴァントの気配がする。
こちらの気配が感づかれない距離で立ち止まると、丁度人がたむろしている待ち合わせスポットのようだった。
シャルロットが立っていると、引っ切り無しに若い男に声を掛けられ、そのたびウンザリしたように断る事を繰り返す。]
(これじゃあ、向こうの会話を聞き取る事も出来ないわ……。)
…?
[微かに、何かを感じる。
まるで天から羽が一枚落ちてきたかのような虫の知らせ]
……何だ?
[純粋に感じるのは『気配が増えた』という事実。
視線が自然と、噴水のあたりをめぐる]
せめて、名前だけでも確認しておくか。
でも、なんといって聞けばいいだろう。
宅配便を装うにも格好が格好だし……保険の勧誘もウィークリーマンションには来ないだろう。
……家を間違えた、ことにしようか。
ああ、でも。令呪でマスターとわかるな。
[色々と悩んでいたようだったが立ち上がり、階段を上る]
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