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[微かに聞こえて来たリックと…知らない女性の声。それは瞬時に踏み込んではいけない領域だと悟った。
でもわたしの足は立ち去ることを選ばず――]
[数歩中に進む。視界が開けた先に少女と思しき姿と久々に見たリックの姿があった。
しかしその姿は【教師としての】わたしには知らない世界で――]
えっ…な…に…?
[小さく声を漏らしながらもその場に身を埋め、思わず成り行きを見守ってしまう。]
[ローズマリーは、厄介な病人であるソフィーにいつも通りの気さくな笑顔を浮かべ、温かいカフェオレを淹れてくれた。
その事に感謝しながら、ソフィーは重い身体を椅子の背凭れに預け、自分が寝込んでいた間の出来事を聞いた。]
──そうですか。
また、道が……。
天災に抗う事は出来ないとはいえ、
こうも立て続けだと先行きが不安になりますね……。
[一口カフェオレを飲み、避難先で別れて以来顔を会わせていない人々の顔を一人一人思い浮かべた。]
[リックがネリーに手錠をつきつけた。ほんの僅かだけ錆が見受けられるようにも見えるが、認めたくない。でも…
ノーマンはネリーの首周りは勿論、手首のサイズ等何から何まで正確に把握していた。この手錠は危険だ。]
か、し、知らないわ。
[ふらふらとした足取りで、男は書斎を出る。不安定な手許で書斎と玄関に鍵を掛け、家から1歩、2歩……たまに崩れながら……3歩目。]
あああああ!
ちくしょうッ!なんでアスピリン飲んだのに頭痛がすンだよこの野郎ッ!!
[誰も居ない道で、誰にともなく悪態をついた。]
…目?
[ひょっとして、と思う。
手の中にはサングラス]
…ちょっと待ってミスター、動かないで。
お探しのものは見つかったから。
ついでに右の手を少し退かしてくれると僥倖なのだけど。
[右の手の中にあるサングラスに視線を向けてから泣き言ばかりをこぼす男へと視線を戻して]
あァァァァァァ……ああ…。
[言われるがままに、右手をどかそうとする。]
うッ……。
[刺さるような光。痛みすら感じてくる。
歯を食いしばって、言われた通りにする。]
―事故現場―
[町の惨状は目を覆うものだった。土砂崩れは大通りを分断し、家々は泥土に呑み込まれていた。町の中心部にたどり着くことはほとんど無理だった。道を探しながら現場へ向かう。道路は各所で分断され、山の各所には崩落が見られた。]
ここか……?
[やがて、アーヴァインの言葉から類推してたどり着いた現場だったが、件の車は容易には見つからない。彼がその場所に居た時から更に地滑りが生じたのだろう。森林が大きく崩れ、波打つ泥土から木の幹が出鱈目な方向に突き出ていた。
探し求める眼差しがやがて、土の混沌の中に一片の人工色を見いだしていた。エリザが普段乗っている自家用車の屋根が纔かに覗いていた。
掘り起こせないものかと慌てて駈け寄ろうとした長靴が泥濘にとられる。水分を多く含んだ土砂は沼のように柔らかく、ズブズブと沈み込む。ズズ……と不気味な震えが土壌を伝って感じられた。
私は冷や汗を流しながら、ゆっくりと足を引き抜き後ずさった。]
[地滑りがあったばかりの斜面はまだ酷く不安定だった。土砂はゆったりとした流れで少しずつ屋根の痕跡を呑み込んでゆき、やがて完全に土中に呑み込まれた。
私は、遺体の収容を断念した。
先程まで降り続いていた雨が気がつけば小雨となり、晴れ間が覗いていたのはささやかな救いだったことだろう。私の心が晴れる気配は一向になかったが。]
──ハーヴェイの車・車内──
[現場までの短い道のり。
シャーロットにはハーヴェイに聞きたい事が浮かんでいた。ただ、それを言葉にしていいのかは躊躇われた。
「お兄さんが亡くなった時、どうやってその死を受け入れられたの…?」
ヘイヴン特有の葬儀の簡潔さ、一旦安置所へ運んでしばらく間を置いてから埋葬する習慣からだろうか。シャーロットには「死」が永遠の別れではなく、一時的な分断にしか思えないような気がしていた。けれども同時にヘイヴン外との共通の「死」への認識、死者とは永遠に会えないと言う常識も持ち合わせいた。ママとはまた会えるのでは無いか、同時に両親とも永遠に会えないのでは無いか。
──母の実用性重視としか思えない手帳を胸に抱き締める。
もうひとつはこんな時に……。
「さっき、どうしてキスをしてくれたの?」]
[と聞きたかった。ハーヴェイは出会った頃は、ヒューバートと握手するのにも緊張するようなシャーロットから見てシャイなところがある人物だった。打ち解けるに付け距離は近付いたが、それでもむやみに他人のテリトリーに踏み込まない、優しさと遠慮(と言うのは適切でないのかもしれないが、シャーロットにとって好感の持てる距離感)をハーヴェイは保っているように、思っていたのだ。
「ボーイフレンド」と言う単語が頭に浮かび、「まさか」それを打ち消した。
そして、やはり現場にはやく到着したかった。母の死よりも父の死の方が自分にとってはおそろしいのではないか──。]
[目の前で繰り広げられる光景。それはわたしには知らない行為でもあり、与えられ慣れた行為でもあった。
しかし町中では知らない行為で通さなければならない葛藤に]
――駄目よ…これ以上見たら…あの子が目を覚ましちゃう…。uxuriaが…目を……
[歯止めを掛けようとするけれど。それを上回る好奇はなかなか視線を逸らそうとはしてくれない]
そんな事…あなたがしていいと思ってるの?
>>250
[『関係ないわ』か『知らないわ』のどちらを発しようか悩み、咄嗟に『知らない』と答えたネリー。しかしそれはどちらを選んでも、この状況を脱するには至らなかっただろうか。
ネリーは何も答えられなくなった。
両目が淡く濡れている、と一瞬感じた。それだけ力が緩んでしまった。その隙を狙われネリーの両腕は一纏めにされる。]
[言いたいはずの言葉を紡ぐ事が出来ず、ただ真面目な道案内と少しマシになった天気の話だけをした。
道の向う側に、停車しているアルファロメオが見える。]
──パパ、じゃない、みたい。
ハーヴ、良かった。
[胸をなで下ろす。
停車している車の傍に、人影が……──]
[よほどサングラスが無いのが辛いのだろう、彼の普段の態度を知っていたから余計に哀れに見えて、意地悪をしてやろうという気すら起きず。
右の手で器用にフレームを開けるとそのまま、彼の視界を覆うようにサングラスを彼にかけてやるだろうか]
…随分難儀な瞳をお持ちのようだけど。
気分はいかが、ミスター?
[とりあえずサングラスをかけることに成功した左手をぱしゃりと雨黙りの中に落としてからボブに問いかける]
[何処まで歩いた時のことだろうか。男は歩く力を失い、地面に倒れ込む。]
何処にいやがる役立たずのクソ医者ァ!!
テメェが医者だってンなら、俺のこの頭痛を治してみせやがれ!!
[自業自得の頭痛を引摺り歩くのに飽きたのか、或いは疲れ果てたのか――朦朧とした意識を抱えた男は、地面に寝転んだまま動けずにいる。]
[彼を苦しめた光が、日食のように遮られていく。
目を開くと、そこにはニーナの姿。]
……ハァハァ…最高にグッドだよ。
すまないねえ……。ありがとう。本当に。
[素直に。極めて素直に、礼を言う。
同時に車内から、ボブの愛犬が飛び出していく。
聖書の巨人の英語名だというが、まったく意識せず
ただかっこいいからというだけで名付けた犬が。
向かう先は、こちらに近づいてくるであろう車。]
ゴライアス!?
[―エリザの訃報を聞いてふとユーインのことが頭をよぎる―
正直、兄の死などどうでもいいことだった。
なぜなら彼は…極めて厳密に言えば自殺ではなく、他殺だったのだから。
殺したいから死んでもらった、といった方が正しいか。
兄の死、それを望んだのは、ほかならぬ自分だった。
しかし受け入れたのは兄自身。
弟と一つの約束を交わし、彼は死んだのだ]
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