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――――――
おばあさんに パンを届けに
女の子が森をゆく
狼つきが 化けてるとしらず
あつあつのパンと ミルクを抱えて
てくてくぽくぽく 歩き出す――
こんにちは パンとミルクを 持ってきた
よくきたね とだなの肉を お食べなさい
――おばあちゃんは 食べられた
――おばあちゃんは 食べられた
――――
[予想より随分早くニーナの死体は見つかったようだった。
別に今ここで自分が駆けつける必要は全く無い。無視すればいいだけ。
しかし発見者が知り合いだった場合。そしてそいつがバンクロフト邸に行くようなことがあれば最悪足がつく。
どちらにしろ…殺せばいいことだが]
――漸く叶ったよ。もっとも……
[できれば、もう少し静かな食事の方がよかっただろうけれどね、と唄っている祖母にチラリと視線を投げ、ソフィーに笑いかけた]
――――
さあおまえ 服をおぬぎと 狼つきは 言いました
脱いだらどこへ 置いたらいいの?
暖炉にくべて おしまいなさい
もうおまえには いらないからね
服をおぬぎ
服をおぬぎ
服をおぬぎ――
――
[祖母はフランスの狼童話を節をつけながら唄うように口にしていた。パンの皮を叮嚀に剥がすことに今は熱中しているようだ]
[ナサニエルの邸宅に来た理由は複数あった。
ナサニエル自身を確かめてみたいこと。ナサニエルを見て「血族」そのものを測りたいこと。そして私自身を確かめたいこと。
それがはっきりすれば折を見て家を離れようと思っていたが、ギルバートの言うとおりここにいるのが正しいのかもしれない。]
さぁ、欲しい物は手に入れたから長居は無用ね…。
あのギルバートという男が今帰ってきたりすると、色々面倒なことになりそうだから…早く出て行かないと。
[籠を大事そうに抱えたまま、わたしは地下室を後にする。途中赤ワインを一本だけ頂くと、それをローズが潰れないようにと気をつけながら籠に横たわらせる。
ラベルにはローズが生まれた年の年号が記入されていた。]
[そして店内へと足を踏み入れると、わたしは予め持参していた外套を羽織り返り血を浴びた服を隠して店を後にする。
その後自宅に着くまで誰にも会わずに済んだのは…意図的かそれとも奇跡だったのだろうか。]
――酒場 アンゼリカ→自宅へ――
で。エラく精神的に不安定になる。ちょっとしたことで怒りを抑えられなくなったり、短絡的に欲望や願望を満たそうとする。
酷い時には狂ってしまう……
[見上げた視線のまま、薄い笑いは消えない……]
[祖母は相変わらずだったが、来客を招いての食事は嬉しいものだった。そうでなければ、家族が二人も欠けた食卓は寂しすぎるものだっただろう。
父も、ソフィーに来てくれてありがとう、と礼を言っていた]
ソフィー、湯はいつでも出るようにしてあるから、バスルームはいつでも好きに使ってくれ。
なにか要りようなものがあったら、マーティンに。
もし、なにか異変があったら、私や側にいる誰でもいい、誰かを呼んで欲しい。
[そう言って、少しだけ片付けないといけないから、と一旦アトリエの方に向かいかける]
ああ、そうだ。ハーヴが戻ってきたら、よければ集まって色々話をしよう。
それにしても何をお話しているのかしら…
そんな仲、でもあるまいし。
私、何を言ってるんだろ。
「ネリーは両手をモップの柄に乗せて呟いた。」
そう、か………
[ぽつりと呟き、ナサニエルはギルバートの唇から煙る色の中で、思案する。]
いや………。
教えてくれて、ありがとう……。
なぁ、ギルバート………。
[目を閉じ、溜め息をひとつ。]
……………。
[何かを言い掛けて、止める。そして、代わりに或る質問を……]
また、お前に会えるか?
[老婆の唄う古い童話。
広い食堂に木霊する。
――おばあちゃんは 食べられた
――おばあちゃんは 食べられた
食後の穏やかな会話に耳を傾けていたソフィーの顔が強張る。]
………。
[ズキンと首筋の疵が引き攣れるように痛んだ。]
[駆けつけた所には一人の女性が座り込んでいた。
ガタガタと振るえ、恐怖からだろうか、顔が引きつっていた]
どうしました?何か…あったんで……っ!
[聞くのも愚かと言うべきか、目の前が全てを物語っていた。
薄明かりの中でもハッキリと見える赤い血、細く白い足、ぐちゃぐちゃにかき回された内臓、そしてその先につながるものは……]
狂う………
そうかもしれない。
俺は……………
[手を口許に当て、眉をしかめて何かを言おうとして……]
………………あ、いや。
[――それを、抑える。]
それからネリー…
もしもう一度ハーヴェイがこの家に来るようなことがあったら。
お前は逃げろ。
決してハーヴェイに立ち向かうな。血の薄いお前では勝てない。
[ニーナの死体を改めて見る。
以前のルーサーやシャーロットと…そしてユーインと同じ。
ずきり、と鈍い頭痛が襲い、思わず顔を歪めた]
ええ…分かったわ…あなたの言う通りにする。
[私がどう足掻いてもやはり無駄死にするケースは多分に考えられる。
それよりも私を本当に知り、私を心配してくれる人がいるのだから、従うのは当然だ、と思った。]
[『ソレ』を見た瞬間、顔が酷く歪んだ。
ニーナの死体を直視し、震える女性を反対側へ向き直らせ、自身も震える声で]
…いいですか、貴女はすぐに家に帰りなさい。
俺が人に知らせますから。
見ちゃいけない。思い出しても。
すぐに忘れた方がいい。
[それはきっと未だに過去に苛まされる自分と同じにならぬようにと]
「狼つきは 言いました」
[老婆の歌声は尚も続き。
ソフィーは中空を見据えて硬直する。]
「服をおぬぎ
服をおぬぎ
服をおぬぎ──。」
『嗚呼──………。』
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