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腕力で俺に勝てるとは思っていないよな、先生。
協力しろ。そうしたら、先生の願いをかなえてやる。
なあ、姉さんを黄泉還らせたいんだろう?
──二階・廊下──
[夜桜に任せ、此処で自分は江原を自分は待つべきか。
と、再び三階を見上げた時、
──…声が聞こえた。]
―望月自室
――なっ!
[望月青年の突然の言葉、その動きの変化に戸惑いながら飛び退った。
彼が、怪我一つしていなかったなら、あるいは取り押さえられてしまっていたかもしれない。]
君が屍鬼――!?
――そんなはずはない。
[刀を抜いて突きつける]
騒ぐなよ先生。俺の戦場は大陸だった。十分ありうる話だろう?もっとも、見られるまではわからなかったがな。
『どうか、口を割ってくれ先生』
何が信じられないんだ?
『先生の妄執の源は、どこにある?』
美蘭………。
[こんなことなら。こんなことなら人間性を
失ったままだった方がましだった。 ]
美蘭…美蘭……。
[明確な答え。こんな答えをだす必要があるなら。
大粒の涙を流し、その名を呼び続ける。]
江原様、仁科様を――
[探して?
と、聞こうとして。
その姿に答えを見たような気がした。]
……ぁ
[夜桜の後を追うように、翠は今は亡き主人の自室へと歩き出した。]
屍鬼が滅びなくても、生き残った人間の数が屍鬼と同じ人数なら外へ行ける。
俺と、先生……貴方と二人なら出て行けるんだよ。他の者などみんな殺してしまえばいい。
[くっと押し殺した笑い]
……江原様ァ。
目が、真っ赤ですねえ…。
[いざ顔を見てしまうと、上手く言葉が紡げずに。
仁科が屍鬼と判れば…──江原は……其れを恐れていた。仁科は、自分の片頬が濡れている事に気付く。
ゆっくりと階段へ向かう。]
──天賀谷私室──
[何度もの惨劇の痕]
[繰り返し流された血の河の痕]
[圧倒的に]
[圧殺的に]
[死の匂いがたちこめた陰鬱な部屋へと変貌している]
[歪] [歪歪歪歪歪] [歪]
[それは]
[人の形であって人でない]
[肉の塊であって肉でない]
[繰り人形であって人形でない]
自分の正体に気づいた今、恋なんて空しいだけだ。先生。貴方が一番話がわかりそうだからな。
……一緒に行こう。
屍になった屍鬼じゃなく、生ける屍鬼のほうが役に立ちそうだとは思わないか。
なんなら今すぐ、先生の姉さんを俺の仲間にしてやってもいい……。
『どうか、間に合ってくれ。俺のペテンが…』
[―――泣いている。]
……仁科さん。
[振り返って、
金と黒の瞳を見つめた。
その横顔はとても綺麗だ、と思った。
さっき、仁科がそうしてくれたように、
仕事の後、労わるように
僅か涙目で微笑んで。
また夜桜の後を追った。]
―望月自室
望月君。
人の死に、誠実に相対していた君の姿をよく見ていたつもりだ。
その苦悩も見た、慟哭を聞いた。
私は君を、人を喰らい跋扈する屍鬼だとは到底思えない。
君は幸せな人だ。
翠さんも居る。
二人できっと……ここを出るんだ。
―望月自室
望月君、無理な芝居は……よしてくれ。
わかっているさ……。
……君が屍でないことは。
[私は、哀しい声で呟いた。]
[江原との距離を縮めて行く。
未だ近くで相対する事を恐れながら…──。]
…………──。
[江原に頷く。]
夜桜さんを喰らおうとしたあたしを、止めてくださったのは江原様です。
[天賀谷の──]
[首を抱いた華麗な少女の姿──]
[周囲は赤黒い装飾]
[左右の長さが違う両腕が、首を優しく抱いているのだ]
[夜桜は、半ば脅す形で錠を開けさせた女中を下がらせ、
不可思議な微笑を浮かべた。]
―望月自室―
[くっと押し殺した笑いと聞こえたものは、嗚咽]
……なんでだ、どうしてだ先生。
あんたはこんなに優しいのに……どうして、屍鬼になんか執着しちまったんだ!
[影見の結果を知りもしないくせに、自分自身を信じられなかった望月を、人だと……]
どうし、て……俺じゃ、助けられない……。
[頬を伝う涙]
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